ECMA スクリプト

次のオブジェクトは(ステップタイプに応じて)ECMA スクリプト内で使用できます。

  • WorkItem workItem

  • WorkflowSession workflowSession

  • WorkflowData workflowData

  • args:プロセスの引数を格納する配列

  • sling:他の OSGi サービスへのアクセス用

  • jcrSession

MetaDataMaps

ワークフローメタデータを使用すると、ワークフローの有効期間中に必要とされる情報を保持できます。ワークフローステップの一般的な要件は、そのワークフローで以降に使用するデータを保持したり、保持されているデータを取得することです。

MetaDataMap オブジェクトには、Workflow オブジェクト、WorkflowData オブジェクトおよび WorkItem オブジェクトの 3 タイプがあります。いずれも、メタデータを保存するという同じ目的があります。

WorkItem には、作業項目(ステップなど)の実行中にのみ使用できる固有の MetaDataMap があります。

Workflow MetaDataMap と WorkflowData MetaDataMap は両方とも、ワークフロー全体で共有されます。このような場合は、WorkflowData MetaDataMap のみを使用することをお勧めします。

カスタムワークフローステップコンポーネントの作成

ワークフローステップコンポーネントは、その他のコンポーネントと同じ方法で作成できます。

(既存の)ベースステップコンポーネントのいずれかから継承するには、次のプロパティを cq:Component ノードに追加します。

  • 名前:sling:resourceSuperType

  • 型:String

  • 値:ベースコンポーネントに解決される次のパスのいずれか

    • cq/workflow/components/model/process
    • cq/workflow/components/model/participant
    • cq/workflow/components/model/dynamic_participant

ステップインスタンスのデフォルトのタイトルおよび説明の指定

次の手順を使用して、「共通」タブの「タイトル」フィールドと「説明」フィールドのデフォルト値を指定します。

メモ
以下の要件が両方とも満たされる場合に、フィールド値がステップインスタンスに表示されます。
  • ステップの編集ダイアログが次の場所にタイトルと説明を保存している。

  • ./jcr:title

  • ./jcr:description の場所

    この要件が満たされるのは、ステップの編集ダイアログが、/libs/cq/flow/components/step/step コンポーネントが実装する「共通」タブを使用しているときです。

  • ステップコンポーネントまたはそのコンポーネントの上位が、/libs/cq/flow/components/step/step コンポーネントが実装する step.jsp スクリプトをオーバーライドしていない。

  1. cq:Component ノードの下に、次のノードを追加します。

    • 名前:cq:editConfig
    • 型:cq:EditConfig
    メモ
    cq:editConfig ノードについて詳しくは、コンポーネントの編集動作の設定を参照してください。
  2. cq:EditConfig ノードの下に、次のノードを追加します。

    • 名前:cq:formParameters
    • 型:nt:unstructured
  3. 次の名前の String プロパティを cq:formParameters ノードに追加します。

    • jcr:title:この値が「共通」タブの「タイトル」フィールドに設定されます。
    • jcr:description:この値が「共通」タブの「説明」フィールドに設定されます。