AEM 6.5 における後方互換性 backward-compatibility-in-aem
概要 overview
Adobe Experience Manager(AEM)6.5 では、すべての機能が後方互換性を念頭に置いて開発されています。
ほとんどの場合、AEM 6.3 を実行しているお客様は、アップグレードの際にコードやカスタマイズの修正を行う必要はありません。AEM 6.1 および 6.2 のお客様の場合、6.3 にアップグレードする際よりも大きい変更はありません。
機能の後方互換性を維持できない例外に関して、バンドルとコンテンツに対する後方非互換性の問題を軽減できます。そのためには、6.4 用の互換性パッケージをインストールします(ダウンロード先の詳細については、以下のセットアップ方法を参照してください)。この互換性パッケージは、AEM 6.4 に準拠したアプリケーションのほとんどの場合で、互換性を回復するのに役立ちます。
互換性パッケージを使用すると、AEM を互換モードで実行でき、新しい AEM 機能に対するカスタム開発を先送りできます。
互換性パッケージには、ルーティング有効 と ルーティング無効 の 2 つのモードがあります。
これにより、AEM 6.5 は次の 3 つのモードで実行できます。
ネイティブモード:
ネイティブモードは、AEM 6.5 のすべての新機能を使用したいお客様、およびすべての新機能のカスタマイズ作業を行うための開発の準備ができているお客様用です。
つまり、アップグレード後すぐにアプリケーションの調整を行う必要があります。
互換性モード:ルーティング有効で互換性パッケージをインストール
互換性モードは、後方互換性のないインターフェイスのカスタマイズがあるお客様用です。これにより、AEM を互換性モードで実行し、一部のカスタムコードと互換性のない新しい AEM 機能に対して必要なカスタム開発を遅らせることができます。
レガシーモード:ルーティング無効で互換性パッケージをインストール
レガシーモードは、互換性パッケージで移行された AEM のレガシーコードまたは廃止されたコードに基づくカスタムインターフェイスを持つお客様用です。
設定方法 how-to-set-up
6.5 用 AEM 6.4 互換性パック は、パッケージマネージャーを使用してパッケージとしてインストールできます。6.5 用 AEM 6.4 互換性パックは、ソフトウェア配布サイトからダウンロードできます。
互換パッケージがインストールされると、次に示すように、OSGI 設定のスイッチを使用して、ルーティングを有効または無効にできます。
互換性パッケージがインストールされて設定されると、各機能は選択された互換性モードに基づいて使用されるようになります。