チュートリアル:アダプティブフォームフィールドへのルールの適用 tutorial-apply-rules-to-adaptive-form-fields
これは、最初のアダプティブフォームを作成するシリーズを構成するチュートリアルです。チュートリアル内のユースケースを理解して実際に操作できるように、このシリーズのチュートリアルを最初から順に学習することをお勧めします。
チュートリアルについて about-the-tutorial
ルールを作成して、インタラクティブ機能、ビジネスロジック、スマート検証機能をアダプティブフォームに追加することができます。アダプティブフォームには、ルールエディターが組み込まれています。ルールエディターには、ガイドツアー機能に類似したドラッグ&ドロップ機能が用意されています。このドラッグ&ドロップ機能は、ルールを作成するための最も効率的で簡単な方法です。ルールエディターには、自分のコーディング技術を試してみたいユーザーや、より複雑なコードを作成したいと考えているユーザーのために、コードウィンドウも用意されています。
ルールエディターについて詳しくは、アダプティブフォームのルールエディタ-を参照してください。
このチュートリアルを終了すると、ルールを作成して以下の操作を実行できるようになります。
- フォームデータモデルサービスを呼び出して、データベースからデータを取得する
- フォームデータモデルサービスを呼び出して、データベースにデータを追加する
- 検証チェック処理を実行して、エラーメッセージを表示する
このチュートリアルの各セクションの最後にあるインタラクティブな GIF 画像で、作成するフォームの機能をその場で確認することができます。
手順 1:データベースから顧客レコードを取得する retrieve-customer-record
フォームデータモデルの作成の記事に従って、フォームデータモデルを作成しましたが、ここでは、ルールエディターを使用してそのフォームデータモデルサービスを呼び出し、データを取得してデータベースに情報を追加します。
すべての顧客に一意の顧客 ID 番号が割り当てられているため、特定の顧客に関連する顧客データをデータベース内で特定することができます。以下の手順では、顧客 ID を使用して、データベースから情報を取得します。
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アダプティブフォームを編集用に開きます。
http://localhost:4502/editor.html/content/forms/af/change-billing-shipping-address.html
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「顧客 ID」フィールドを選択し、「ルールを編集」アイコンを選択します。ルールエディターウィンドウが表示されます。
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「+ 作成」アイコンを選択してルールを追加します。ビジュアルエディターが表示されます。
ビジュアルエディターでは、「条件」ステートメントがデフォルトで選択されています。また、ルールエディターの起動元となったフォームオブジェクト(この場合は「顧客 ID」)が、「条件」ステートメントで指定されています。
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状態を選択 ドロップダウンを選択して「変更済み」を選択します。
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THEN ステートメントの アクションを選択 ドロップダウンリストで「サービスを呼び出し」を選択します。
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選択 ドロップダウンで「発送先住所を取得」サービスを選択します。
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「フォームオブジェクト」タブの「顧客 ID」フィールドをドラッグし、「入力」ボックスの「オブジェクトをドロップまたは次から選択」フィールドにドロップします。
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「フォームオブジェクト」タブの各フィールド(顧客 ID、名前、発送先住所、都道府県、郵便番号)をドラッグし、「出力」ボックスの「オブジェクトをドロップまたは次から選択」フィールドにドロップします。
「完了」を選択して、ルールを保存します。ルールエディターウィンドウで「閉じる」を選択します。
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アダプティブフォームのプレビューを表示します。「顧客 ID」フィールドに ID を入力します。これで、データベース内の顧客情報をフォームに取り込むことができます。
手順 2:更新後の顧客住所をデータベースに追加する updated-customer-address
データタベースから顧客情報を取得したら、発送先住所、都道府県、郵便番号を更新します。ここでは、フォームデータモデルサービスを呼び出し、顧客情報を更新してデータベースに保存する手順について説明します。
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「送信」フィールドを選択して「ルールを編集」アイコンを選択します。ルールエディターウィンドウが表示されます。
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「送信 - クリック」ルールを選択して「編集」アイコンを選択します。送信ルールを編集するためのオプションが表示されます。
「条件」オプションの「送信」オプションと「クリックされた」オプションが既に選択されています。
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「THEN」オプションで「+ ステートメントを追加」オプションを選択します。アクションを選択 ドロップダウンから「サービスを呼び出し」を選択します。
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選択 ドロップダウンで「発送先住所を更新」を選択します。
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「フォームオブジェクト」タブの各フィールド(発送先住所、都道府県、郵便番号)をドラッグして、「入力」ボックスの「オブジェクトをドロップまたは次から選択」フィールドの対応する [テーブル名].[プロパティ](例:customerdetails.shippingAddress)にドロップします。先頭にテーブル名(このユースケースでは customerdetails)が付いたすべてのフィールドは、更新サービスの入力データとして機能します。 これらのフィールドで指定された値は、すべてデータソース内で更新されます。
note note NOTE 「名前」フィールドと「顧客 ID」フィールドは、対応する [テーブル名].[プロパティ] 形式のフィールド(例:customerdetails.name)にドラッグ&ドロップしないでください。顧客名と顧客 ID が誤って変更されるのを避けるためです。 -
「フォームオブジェクト」タブの「顧客 ID」フィールドをドラッグし、「入力」ボックスの「ID」フィールドにドロップします。先頭にテーブル名(このユースケースでは customerdetails)が付いていないフィールドは、更新サービスの検索パラメーターとして機能します。 このユースケースでは、「ID」フィールドにより、顧客詳細 テーブルのレコードを一意に特定することができます。
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「完了」を選択して、ルールを保存します。ルールエディターウィンドウで「閉じる」を選択します。
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アダプティブフォームのプレビューを表示します。顧客の詳細情報を取得し、発送先住所を更新してフォームを送信します。同じ顧客の詳細情報をもう一度取得すると、更新された発送先住所が表示されます。
手順 3:(オプション)コードエディターを使用して検証処理を実行し、エラーメッセージを表示する step-bonus-section-use-the-code-editor-to-run-validations-and-display-error-messages
フォームにデータが正しく入力されているかどうかを確認するには、そのフォーム上で検証処理を実行する必要があります。データが正しく入力されていない場合は、エラーメッセージが表示されます。例えば、存在しない顧客 ID がフォームに入力されている場合は、エラーメッセージが表示されます。
アダプティブフォームには、検証機能が組み込まれたコンポーネントがいくつか用意されています(共通のユースケースで使用できるメールや数値フィールドなど)。高度なユースケース(データベースからレコードが 1 件も返されなかった場合にエラーメッセージを表示するなど)の場合は、ルールエディターを使用します。
次の手順では、データベース内に存在しない顧客 ID がフォームに入力された場合にエラーメッセージを表示するためのルールを作成する方法を示します。このルールによってフォーカスが「顧客 ID」フィールドに移動し、このフィールドがリセットされます。このルールでは、データモデルサービスの dataIntegrationUtils API を使用して、フォームに入力された顧客 ID がデータベース内に存在するかどうかが確認されます。
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「顧客 ID」フィールドを選択し、
Edit Rules
アイコンを選択します。ルールエディターウィンドウが表示されます。 -
「+ 作成」アイコンを選択してルールを追加します。ビジュアルエディターが表示されます。
ビジュアルエディターでは、「条件」ステートメントがデフォルトで選択されています。また、ルールエディターの起動元となったフォームオブジェクト(この場合は「顧客 ID」)が、「条件」ステートメントで指定されています。
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状態を選択 ドロップダウンを選択して「変更済み」を選択します。
THEN ステートメントの アクションを選択 ドロップダウンで「サービスを呼び出し」を選択します。
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ビジュアルエディター から コードエディター に切り替えます。切り替え用コントロールは、ウィンドウの右側にあります。コードエディターが開き、以下のようなコードが表示されます。
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「入力変数」セクションのコードを以下のように置換します。
code language-javascript var inputs = { "id" : this };
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guidelib.dataIntegrationUtils.executeOperation (operationInfo, inputs, outputs)
部分を次のコードに置き換えます。code language-javascript guidelib.dataIntegrationUtils.executeOperation(operationInfo, inputs, outputs, function (result) { if (result) { result = JSON.parse(result); customer_Name.value = result.name; customer_Shipping_Address = result.shippingAddress; } else { if(window.confirm("Invalid Customer ID. Provide a valid customer ID")) { customer_Name.value = " "; guideBridge.setFocus(customer_ID); } } });
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アダプティブフォームのプレビューを表示します。正しくない顧客 ID を入力します。エラーメッセージが表示されます。