Java API を使用したバーコードフォームデータのデコード

Barcoded Forms API(Java)を使用してフォームデータをデコードします。

  1. プロジェクトファイルを含める

    クライアント JAR ファイルを Java プロジェクトのクラスパスに含めます。

  2. Barcoded Forms クライアント API オブジェクトの作成

    コンストラクターを使用し、接続プロパティを含む ServiceClientFactory オブジェクトを渡すことにより、BarcodedFormsServiceClient オブジェクトを作成します。

  3. バーコードデータを含む PDF フォームを取得する

    • コンストラクターを使用し、PDF ドキュメントの場所を指定する文字列値を渡すことにより、バーコードデータを含む PDF フォームを表す java.io.FileInputStream オブジェクトを作成します。
    • コンストラクタを使用して com.adobe.idp.Document オブジェクトを渡すことによって、java.io.FileInputStream オブジェクトを作成します。
  4. データを PDF フォームからデコード

    BarcodedFormsServiceClient オブジェクトの decode メソッドを呼び出し、次の値を渡すことにより、フォームデータをデコードします。

    • PDF フォームを含む com.adobe.idp.Document オブジェクト。
    • PDF417 バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • データマトリックスバーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • QR コードバーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • codabar バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • コード 128 バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • コード 39 バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • EAN-13 バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • EAN-8 バーコードをデコードするかどうかを指定する java.lang.Boolean オブジェクト。
    • バーコードで使用される文字セットのエンコード値を指定する com.adobe.livecycle.barcodedforms.CharSet 定義済みリスト値。

    decode メソッドは、デコードされたフォームデータを含む org.w3c.dom.Document オブジェクトを返します。

  5. データを XML データソースに変換する

    BarcodedFormsServiceClient オブジェクトの extractToXML メソッドを呼び出し、次の値を渡すことにより、デコードされたデータを XDP または XFDF データに変換します。

    • デコードされたデータを含む org.w3c.dom.Document オブジェクト(decode メソッドの戻り値を使用していることを確認してください)。
    • 行の区切りを指定する com.adobe.livecycle.barcodedforms.Delimiter 定義済みリスト値。Delimiter.Carriage_Return を指定することをお勧めします。
    • フィールド区切りを指定する com.adobe.livecycle.barcodedforms.Delimiter 定義済みリスト値。例えば、Delimiter.Tab を指定します。
    • バーコードデータを XDP または XFDF XML データに変換するかどうかを指定する com.adobe.livecycle.barcodedforms.XMLFormat 定義済みリスト値。例えば、データを XDP データに変換するには XMLFormat.XDP を指定します。
    メモ
    行区切りパラメーターとフィールド区切りパラメーターに同じ値を指定しないでください。

    extractToXML メソッドは、各要素が org.w3c.dom.Document オブジェクトである java.util.List オブジェクトを返します。フォーム上のバーコードごとに別々の要素があります。つまり、フォームに 4 つのバーコードがある場合、返された java.util.List オブジェクトには 4 つの要素が含まれます。

  6. デコードされたデータを処理

    • java.util.List オブジェクトを反復処理して、リストにある各 org.w3c.dom.Document オブジェクトを取得します。
    • リストの各要素に対して、 org.w3c.dom.Document オブジェクトを com.adobe.idp.Document オブジェクトに変換します(org.w3c.dom.Document オブジェクトを com.adobe.idp.Document オブジェクトに変換するアプリケーションロジックは、「Java API を使用したバーコード化されたフォームデータのデコード」の例で示しています)。
    • com.adobe.idp.Document オブジェクトの copyToFile を呼び出し、XML ファイルを表す File オブジェクトを渡すことにより、XML データを XML ファイルとして保存します。

Web サービス API を使用したバーコードフォームデータのデコード

Barcoded Forms API(web サービス)を使用したフォームデータのデコード:

  1. プロジェクトファイルを含める

  2. Barcoded Forms クライアント API オブジェクトの作成

    Barcoded Forms サービス WSDL を使用する Microsoft .NET クライアントアセンブリを使用して、デフォルトのコンストラクターを呼び出し、 BarcodedFormsServiceService オブジェクトを作成します。

  3. バーコードデータを含む PDF フォームを取得する

    • コンストラクタを使用して BLOB オブジェクトを作成します。BLOB オブジェクトは、バーコードを含む PDF ドキュメントを保存するために使用されます。
    • コンストラクターを呼び出し、PDF ドキュメントのファイルの場所とファイルを開くモードを表す文字列値を渡して、System.IO.FileStream オブジェクトを作成します。
    • System.IO.FileStream オブジェクトのコンテンツを保存するバイト配列を作成します。 バイト配列のサイズは、System.IO.FileStream オブジェクトの Length プロパティを取得することで決定できます。
    • バイト配列にストリームデータを入力するには、System.IO.FileStream オブジェクトの Read メソッドを呼び出し、バイト配列、開始位置、読み取るストリーム長を渡します。
    • binaryData プロパティにバイト配列の内容を割り当てて、BLOB オブジェクトを入力します。
  4. データを PDF フォームからデコード

    BarcodedFormsServiceService オブジェクトの decode メソッドを呼び出し、次の値を渡すことにより、フォームデータをデコードします。

    • PDF フォームを含む BLOB オブジェクト。
    • PDF417 バーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • データマトリックスバーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • QR コードバーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • codabar バーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • コード 128 バーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • コード 39 バーコードをデコードするかどうかを指定する Bolean オブジェクト。
    • EAN-13 バーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • EAN-8 バーコードをデコードするかどうかを指定する Boolean オブジェクト。
    • バーコードで使用されている文字セットのエンコーディング値を指定する CharSet 列挙値

    この decode メソッドは、デコードされたフォームデータを含む文字列値を返します。

  5. データを XML データソースに変換する

    BarcodedFormsServiceService オブジェクトの extractToXML メソッドを呼び出し、次の値を渡して、デコードされたデータを XDP データまたは XFDF データに変換します。

    • デコードされたデータを含む文字列値(decode メソッドの戻り値を使用していることを確認します)
    • 行の区切りを指定する Delimiter 定義済みリスト値。Delimiter.Carriage_Return を指定することをお勧めします。
    • フィールド区切りを指定する Delimiter 定義済みリスト値。例えば、Delimiter.Tab を指定します。
    • バーコードデータを XDP または XFDF XML データに変換するかどうかを指定する XMLFormat 定義済みリスト値。例えば、データを XDP データに変換するには XMLFormat.XDP を指定します。
    メモ
    行区切りパラメーターとフィールド区切りパラメーターに同じ値を指定しないでください。

    extractToXML メソッドは、 各要素が BLOB インスタンスである Object 配列を返します。フォーム上のバーコードごとに別々の要素があります。つまり、フォームに 4 つのバーコードがある場合、返される Object 配列には 4 つの要素が含まれます。

  6. デコードされたデータを処理

    • コンストラクターを呼び出し、保護された PDF ドキュメントのファイルの場所を表す文字列の値を渡して、System.IO.FileStream オブジェクトを作成します。
    • encryptPDFUsingPassword メソッドが返した BLOB オブジェクトのデータコンテンツを格納するバイト配列を作成します。BLOB オブジェクトの binaryData データメンバーの値を取得して、バイト配列にデータを入力します。
    • コンストラクターを呼び出して System.IO.FileStream オブジェクトを渡すことによって、System.IO.BinaryWriter オブジェクトを作成します。
    • System.IO.BinaryWriter オブジェクトの Write メソッドを呼び出してバイト配列を渡すことにより、バイト配列の内容を PDF ファイルに書き込みます。
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