AEM Forms の一般設定 general-aem-forms-settings
管理コンソールのコア設定ページには、システムパフォーマンスの向上に役立つ設定が表示されます。これらの設定を指定または更新したら、アプリケーションサーバーを再起動します。
セーフバックアップモードの有効化について詳しくは、セーフバックアップモードの有効化と無効化を参照してください。
- 管理コンソールで、設定/コアシステム設定/設定 を選択します。
- コア設定ページで、必要に応じてオプションを変更して、「OK」を選択します。オプションについて詳しくは、コア設定のオプションをご覧ください。
コア設定のオプション core-configurations-options
一時ディレクトリの場所 AEM forms が製品の一時ファイルを作成するディレクトリパス。 この設定の値が空の場合は、システムの一時ディレクトリがデフォルトの場所になります。一時ディレクトリが書き込み可能なフォルダーであることを確認します。
グローバルドキュメントストレージのルートディレクトリ - グローバルドキュメントストレージ(GDS)のルートディレクトリは、次の目的で使用されます。
- 長期間有効なドキュメントの保存。長期間有効なドキュメントには有効期限がなく、削除されるまで保持されます(ワークフロープロセス内で使用されるPDFファイルなど)。長期間有効なドキュメントは、システム全体の状態の中で重要な部分です。長期間有効なドキュメントが一部でも失われたり破損したりすると、Forms サーバーが不安定な状態になる可能性があります。したがって、このディレクトリを RAID デバイスに保存することが重要です。
- 処理中に必要な一時ドキュメントの保存。
- クラスター内のノード間でのドキュメントの転送。クラスター環境でAEM Forms を実行している場合は、クラスター内のすべてのノードからこのディレクトリにアクセスできるようにする必要があります。
- リモート API 呼び出しからのパラメーターの受け取り。
GDS のルートディレクトリを指定しない場合は、次のようにアプリケーションサーバーのディレクトリがデフォルトのディレクトリになります。
[JBOSS_HOME]/server/<server>/svcnative/DocumentStorage
[WEBSPHERE_HOME]/installedApps/adobe/'server'/DocumentStorage
[WEBLOGIC_HOME]/user_projects/<domain>/'server'/adobe/AEMformsserver/DocumentStorage
GDS ディレクトリの追加情報については、AEM Forms のインストールの準備(シングルサーバー)を参照してください。
Adobe Server Fonts ディレクトリの場所 - Adobe Server Fonts を含むディレクトリへのパスを入力します。これらのフォントは AEM Forms と共にインストールされます。これらのフォントのデフォルトの場所は、[aem-forms root]/fonts ディレクトリです。このディレクトリにアクセスできない場合は、フォントを他の場所にコピーし、この設定を使用して新しい場所を指定します。
カスタマーフォントディレクトリの場所 - 使用する追加のフォントが含まれるディレクトリのパスを入力します。
注意:フォントは Windows システムのフォントのキャッシュから選択されます。キャッシュを更新するにはシステムを再起動する必要があります。カスタマーフォントディレクトリを指定した後、AEM Forms をインストールしているシステムを再起動してください。
システムフォントディレクトリの場所 - オペレーティングシステムが提供するフォントディレクトリのパスを入力します。複数のディレクトリを追加する場合は、セミコロン(;)で区切って指定します。
データサービス設定ファイルの場所 - services-config.xml ファイルの場所を指定します。デフォルトでは、このファイルは adobe-core-appserver.ear ファイルに埋め込まれており、ユーザーはアクセスできません。デフォルトの services-config.xml ファイルのコピーは、[aem-forms root]\sdk\misc\DataServices\Server-Configuration にあります。このファイルを変更し移動した場合、このフィールドで新しい場所を指定します。
Data Services 設定ファイルを使用すると、認証タイプやデバッグ出力などの Data Services の設定をカスタマイズできます。
この設定は、デフォルトで空になっています。
デフォルトのドキュメントの最大インラインサイズ(バイト) - 様々な AEM Forms コンポーネント間でドキュメントを渡す際にメモリに保持される最大バイト数です。この設定は、パフォーマンスのチューニングに使用します。このバイト数より小さいドキュメントは、メモリ内に保存され、データベースで保持されます。この最大バイト数を超えるサイズのドキュメントは、ハードドライブに格納されます。
この設定は必須です。デフォルト値は 65536 バイトです。
デフォルトのドキュメント廃棄タイムアウト(秒) - 様々な AEM Forms コンポーネント間で受け渡されるドキュメントをアクティブと見なす最長の時間(秒単位)。この時間が経過すると、このドキュメントの格納に使用されたファイルは削除の対象となります。この設定は、ディスクスペースの使用を抑えるために使用します。
この設定は必須です。デフォルト値は 600 秒です。
ドキュメントの消去間隔(秒) - サービス間でドキュメントデータを受け渡すために使用したファイルのうち、不要となったものを削除する間隔(秒単位)。
この設定は必須です。デフォルト値は 30 秒です。
FIPS を有効にする - FIPS モードを有効にするには、このオプションを選択します。連邦情報処理規格(FIPS)140-2 は、米国政府が規定する暗号規格です。FIPS モードで実行すると、AEM Forms でのデータ保護は、RSA BSAFE Crypto-C 2.1 暗号化モジュールを使用した、FIPS 140-2 承認アルゴリズムに限定されます。
FIPS モードでは、Adobe Acrobat® 7.0 よりも前のバージョンで使用されていた暗号化アルゴリズムがサポートされていません。FIPS モードが有効化されている場合、暗号化サービスを使用し、互換レベルが Acrobat 5 に設定されたパスワードを使用して PDF を暗号化すると、エラーが発生して暗号化に失敗します。
通常、FIPS が有効化されていると、Assembler サービスでは、どのドキュメントにもパスワードの暗号化が適用されません。この処理が試行されると、FIPSModeException が発生し、FIPS モードではパスワードを暗号化できないことが示されます。また、ベースドキュメントがパスワードで暗号化されている場合、Document Description XML(DDX)の PDFsFromBookmarks 要素は FIPS モードではサポートされません。
WSDL を有効にする - AEM Forms サービスの一部であるすべてのサービスに対して web サービス記述言語(WSDL)の生成を有効にするには、このオプションを選択します。
開発者がクライアントアプリケーションを作成する際に WSDL の生成を利用する開発環境では、このオプションを有効にします。実稼動環境では、WSDL の生成を無効にして、サービスの内部詳細が公開されないようにできます。
データベースのドキュメントストレージを有効にする - 長期間有効なドキュメントを AEM Forms データベースに保存するには、このオプションを選択します。このオプションを有効にする場合でも、GDS ディレクトリは必要です。ただし、このオプションを選択すると、AEM Forms のバックアップが簡素化されます。GDS のみを使用する場合、バックアップでは、AEM Forms システムをバックアップモードにしてから、データベースと GDS のバックアップを完了します。データベースオプションを選択する場合、バックアップでは、新しいインストールにおいてデータベースバックアップを完了するか、アップグレードにおいてデータベースバックアップと GDS の 1 回のバックアップを完了します。GDS のみの設定と比較すると、ジョブとデータを削除するためにデータベースの追加管理が必要になる可能性があります(ドキュメントの保存にデータベースを使用する場合のバックアップオプションを参照。)
DSC 呼び出し統計を有効にする - このオプションを選択すると、AEM Forms は呼び出し回数、呼び出しにかかった時間、呼び出しでのエラー数といった、呼び出しに関する統計を追跡します。この情報は JMX Bean に保存されるので、Java™ JConsole またはサードパーティソフトウェアを使用して統計を確認できます。これらの統計を確認しない場合は、このオプションの選択を解除すると AEM Forms のパフォーマンスが向上します。
RDS を有効にする - このオプションを選択すると、AEM Forms 内で Remote Development Services(RDS)サーブレットを有効にできます。このオプションが有効になっていると、クライアントサイドのツールが Data Services とやり取りして、宛先およびエンドポイント作成のためのモデルのデプロイおよびデプロイ解除、どのモデルがエンドポイントにデプロイされているかの検出などの操作を行うことができます。デフォルトでは、このオプションは選択されていません。
保護されていない RDS リクエストを許可する - このオプションを選択した場合、RDS リクエストで HTTPS を使用する必要はありません。デフォルトでは、このオプションは選択されておらず、Data Services に対するすべての通信は HTTPS リクエストである必要があります。
Flex アプリケーションからの保護されていないドキュメントのアップロードを許可 - Adobe Flex® アプリケーションから AEM Forms にドキュメントのアップロードに使用されるファイルアップロードサーブレットでは、ドキュメントをアップロードする前にユーザーの認証と承認が必要です。このため、ドキュメントアップロードアプリケーションユーザーの役割またはドキュメントのアップロード権限がある別の役割を、ユーザーに割り当てる必要があります。これによって、承認されていないユーザーがドキュメントを AEM Forms サーバーにアップロードすることを防止できます。このオプションは、開発環境で使用するため、または以前のバージョンの AEM Forms との下位互換性を確保するために、このセキュリティ機能を無効にする場合に選択します。デフォルトでは、このオプションは選択されていません。詳しくは、「AEM Forms によるプログラミング」の「AEM Forms Remoting を使用した AEM Forms の呼び出し」を参照してください。
Java SDK アプリケーションからのセキュリティ保護されていないドキュメントのアップロードを許可 - HTTP DocumentManager のアップロードはセキュリティ保護されている必要があります。デフォルトでは、HTTP アップロードでは、ドキュメントをアップロードする前にユーザーが認証および承認されることが必要です。このため、サービスユーザーの役割またはサービスの呼び出し権限がある別の役割を、ユーザーに割り当てる必要があります。これによって、承認されていないユーザーがドキュメントを Forms サーバーにアップロードすることを防止できます。このオプションは、開発環境で使用するため、以前のバージョンの AEM Forms との下位互換性を確保するため、またはファイアウォールの設定に基づいて、このセキュリティ機能を無効にする場合に選択します。デフォルトでは、このオプションは選択されていません。詳しくは、「AEM Forms によるプログラミング」の「Java API を使用した AEM Forms の呼び出し」を参照してください。