AEM 6.5 Forms でアダプティブフォームコアコンポーネントを有効にする enable-adaptive-forms-core-components
アダプティブフォームコアコンポーネントを有効にすると、AEM 6.5 Forms 環境から、コアコンポーネントベースのアダプティブフォームおよびヘッドレスアダプティブフォームの作成、公開、配信を開始できます。
AEM 6.5 Forms 環境でアダプティブフォームコアコンポーネントを有効にするには、すべてのオーサーインスタンスとパブリッシュインスタンスで、AEM アーキタイプ 41 以降をベースにしたプロジェクトを(フォームオプションを有効にして)設定およびデプロイします。
この記事では、AEM 6.5 Forms 環境上で AEM アーキタイプ 41 以降ベースのプロジェクトを設定してデプロイし、アダプティブフォームコアコンポーネントを有効にする詳細な手順を説明します。Forms コアコンポーネントを有効にするための AEM 6.5 と互換性があるバージョンについては、以下のリストを参照してください。
前提条件 prerequisites
AEM 6.5 Forms 環境でアダプティブフォームコアコンポーネントを有効にする前に、以下の操作が必要です。
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Apache Maven の最新リリースをインストールします。
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プレーンテキストエディターをインストールします。例えば Microsoft Visual Studio Code などです。
最新の AEM アーキタイプをベースにしたプロジェクトの作成とデプロイ
AEM アーキタイプ 41 以降をベースにしたプロジェクトを作成し、すべてのオーサーインスタンスとパブリッシュインスタンスにデプロイするには:
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AEM 6.5 Forms インスタンスをホストして実行しているコンピューターに、管理者としてログインします。
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コマンドプロンプトまたはターミナルを開き、次のコマンドを実行して AEM アーキタイププロジェクトを作成します(フォームオプションを有効にします)。
- Microsoft Windows
code language-shell mvn -B org.apache.maven.plugins:maven-archetype-plugin:3.2.1:generate ^ -D archetypeGroupId=com.adobe.aem ^ -D archetypeArtifactId=aem-project-archetype ^ -D archetypeVersion=41 ^ -D appTitle="My Form" ^ -D appId="myform" ^ -D groupId="com.myform" ^ -D includeFormsenrollment="y" ^ -D aemVersion="6.5.15"
- Linux または Apple macOS
code language-shell mvn -B org.apache.maven.plugins:maven-archetype-plugin:3.2.1:generate \ -D archetypeGroupId=com.adobe.aem \ -D archetypeArtifactId=aem-project-archetype \ -D archetypeVersion=41 \ -D appTitle="My Form" \ -D appId="myform" \ -D groupId="com.myform" \ -D includeFormsenrollment="y" \ -D aemVersion="6.5.15"
上記のコマンドを実行する際は、次の点を考慮してください。
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aemVersion
プロパティの値は、6.5.15.0
からそれ以外に変更しないでください。 -
archetypeVersion
プロパティを41
以降に設定します。最新バージョンについては、AEM プロジェクトアーキタイプドキュメントの必要システム構成の節を参照してください。 -
appTitle
、appId
、groupId
などの、環境に固有の値を反映するようにコマンドを更新します。また、includeFormsenrollment
プロパティの値をy
に設定します。フォームポータルを使用する場合は、includeExamples=y
オプションを設定して、フォームポータルのコアコンポーネントをプロジェクトに含めます。
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(アーキタイプバージョン 41 ベースのプロジェクトの場合のみ)AEM アーキタイププロジェクトの作成後に、コアコンポーネントベースのアダプティブフォームのテーマを有効にします。テーマを有効にするには、次の手順を実行します。
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[AEM Archetype Project Folder]/ui.apps/src/main/content/jcr_root/apps/appId/components/adaptiveForm/page/customheaderlibs.html を編集用に開きます。
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21 行目に次のコードを追加します。
code language-xml <sly data-sly-use.clientlib="core/wcm/components/commons/v1/templates/clientlib.html" data-sly-use.formstructparser="com.adobe.cq.forms.core.components.models.form.FormStructureParser" data-sly-test.themeClientLibRef="${formstructparser.themeClientLibRefFromFormContainer}"> <sly data-sly-test="${themeClientLibRef}" data-sly-call="${clientlib.css @ categories=themeClientLibRef}"/> </sly>
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ファイルを保存して閉じます。
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最新バージョンの Forms コアコンポーネントを含めるようにプロジェクトを更新します。
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[AEM Archetype Project Folder]/pom.xml を編集用に開きます。
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core.forms.components.version
とcore.forms.components.af.version
のバージョンを Forms コアコンポーネントの最新バージョンに設定します。両者が、表に記載されている Forms コアコンポーネント と同じバージョンであることを確認し、WCM コアコンポーネントで指定されているようにcore.wcm.components.version
のバージョンを設定します。note warning WARNING - バージョン 45 を使用してアーキタイププロジェクトを作成する場合、
[AEM Archetype Project Folder]/pom.xml
では最初、フォームコアコンポーネントのバージョンを 1.1.28 に設定します。アーキタイププロジェクトを作成またはデプロイする前に、フォームコアコンポーネントのバージョンを 1.1.26 に更新します。最新バージョンは、AEM 6.5 Forms バージョン履歴で確認できます。
note note NOTE - その他のトポロジをセットアップする場合は、Dispatcher レイヤーの送信、事前入力、およびその他の URL を必ず許可リストに登録してください。
- バージョン 45 を使用してアーキタイププロジェクトを作成する場合、
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ファイルを保存して閉じます。
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AEM アーキタイププロジェクトが正常に作成されたら、環境用のデプロイメントパッケージをビルドします。パッケージをビルドするには、以下を実行します。
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AEM アーキタイププロジェクトのルートディレクトリに移動します。
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次のコマンドを実行して、環境に対応する AEM アーキタイププロジェクトをビルドします。
code language-shell mvn clean install
AEM アーキタイププロジェクトが正常にビルドされると、AEM パッケージが生成されます。パッケージは、[AEM Archetype Project Folder]\all\target[appid].all-[version].zip になります。
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パッケージマネージャーを使用して、[AEM Archetype Project Folder]\all\target[appid].all-[version].zip パッケージをすべてのオーサーインスタンスとパブリッシュインスタンスにデプロイします。
- パブリッシュインスタンスでログインダイアログにアクセスできない場合に、パッケージマネージャーを使用してパッケージをインストールするには、ログインに URL
http://[Publish Server URL]:[PORT]/system/console
を使用してみてください。これにより、パブリッシュインスタンスのログインページにアクセスして、インストールプロセスを続行できます。 - 環境にデプロイした後で、アーキタイププロジェクトを削除または破棄しないでください。カスタマイズされた新しいアダプティブフォームコアコンポーネントテーマを環境に追加するには、アーキタイププロジェクトが必要です。
お使いの環境でコアコンポーネントが有効になります。空のコアコンポーネントベースのアダプティブフォームテンプレートと Canvas 3.0 テーマが使用中の環境にデプロイされ、コアコンポーネントベースのアダプティブフォームを作成できるようになります。
よくある質問
コアコンポーネントとは
コアコンポーネントは、web サイト開発時間の短縮とメンテナンスコストの削減を実現する、AEM の標準化された web コンテンツ管理(WCM)コンポーネントのセットです。
コアコンポーネントを有効にすると、どのような機能が追加されますか?
使用中の環境でアダプティブフォームのコアコンポーネントを有効にすると、空のコアコンポーネントベースのアダプティブフォームテンプレートと Canvas 3.0 テーマが環境に追加されます。お使いの環境でアダプティブフォームのコアコンポーネントを有効にすると、次の操作を実行できます。
- コアコンポーネントベースのアダプティブフォームの作成。
- コアコンポーネントベースのアダプティブフォームテンプレートの作成。
- コアコンポーネントベースのアダプティブフォームテンプレート用のカスタムテーマの作成。
- コアコンポーネントベースのアダプティブフォームの JSON 表現を、フォームのヘッドレス表現を必要とするモバイル、web、ネイティブアプリ、サービスなどのチャネルに提供。