変更を移行

増分移行ツールは、 データの移行中に、deltalog テーブル(プレフィックス m2_cl_* を含む)とトリガー(変更のトラッキング用)をMagento 1 データベースにインストールします。 これらの差分テーブルとトリガーは、データを最後に移行した後にMagento1 で行われた変更内容のみを移行するために不可欠です。 以下のような変更があります。

  • 顧客がストアフロントを通じて追加したデータ(作成した注文、レビュー、顧客プロファイルの変更)

  • 管理パネルに注文、製品、カテゴリが含まれるすべての操作

NOTE
属性や CMS ページなど、管理者から入力されたその他の新規エンティティや更新されたエンティティは、増分移行に含まれず、移行されません。

開始する前に、次の手順に従って準備を行います。

  1. ファイルシステムの所有者 としてアプリケーションサーバーログインします。
  2. /bin ディレクトリに移動するか、システム PATH ーバーに追加されていることを確認します。

詳しくは、 最初の手順の節を参照してください。

増分移行コマンドを実行します

増分変更の移行を開始するには、次を実行します。

bin/magento migrate:delta [-r|--reset] [-a|--auto] {<path to config.xml>}

ここで、

  • [-r|--reset] は、最初から移行を開始するオプションの引数です。 この引数を使用して、移行をテストできます。

  • [-a|--auto] は、整合性チェックエラーが発生した場合に移行が停止するのを防ぐオプション引数です。

  • {<path to config.xml>}config.xml への絶対ファイルシステムパスです。この引数は必須です。

NOTE
増分移行は継続的なプロセスで、5 秒ごとに自動的に再起動します。 Ctrl + C キーを使用して移行プロセスを中止します。

サードパーティの拡張機能で作成されたデータを移行する

Delta モードでは、Data Migration Tool は、Magento独自のモジュールによってのみ作成されたデータを移行し、サードパーティの開発者によって作成されたコードや拡張機能には責任を負いません。 これらの拡張機能でストアフロント データベースにデータが作成され、マーチャントがこのデータをMagento 2 に格納したい場合は、それに応じて Data Migration Tool の構成ファイルを作成および変更する必要があります。

拡張機能に独自のテーブルがあり、デルタ移行のための変更を追跡する必要がある場合は、次の手順に従います。

  1. 追跡するテーブルを deltalog.xml ファイルに追加します
  2. Migration\App\Step\AbstractDelta を拡張する追加の delta クラスを作成します
  3. config.xml の差分モードセクションに、新しく作成したクラスの名前を追加します。
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