キューブのカスタマイズ cube-custom
データビニング data-binning
データビニングを使用すると、条件に従って値がグループ化されるので、データの表示をシンプル化できます。使用できる情報に応じて、年齢グループの定義、メールドメインのグループ化、値の列挙への制限、表示するデータの明示的な制限、専用の行や列への他のすべてのデータのグループ化などをおこなえます。
概して、使用可能なビニングは、次の 3 タイプです。
ビニングを有効にするには、ディメンションの作成時に適切なボックスにチェックを入れます。
bin を手動で作成することも、既存の列挙にリンクすることもできます。
Adobe Campaign には自動ビニングのアシスタントも用意されています。値は、N 個のグループに分類することも、データベース内の最も頻度の高い値に従ってグループ化することもできます。
各 bin の定義 define-each-bin
各 bin を個別に作成するには、「各 bin を定義」オプションを選択し、テーブルを使用して様々な bin を作成します。
「追加」ボタンをクリックすると、新しい bin を作成でき、その bin にグループ化される値を一覧表示できます。
次の例では、言語が 3 つのカテゴリ(英語/ドイツ語/オランダ語、フランス語/イタリア語/スペイン語、その他)にグループ化されています。
SQL マスクを使用して、複数の値を組み合わせてフィルターにすることができます。それには、「SQL マスクを使用」列で「はい」にチェックを入れ、適用する SQL フィルターを「値または式」列に入力します。
bin の動的管理 dynamically-manage-bins
値は、列挙を通じて動的に管理できます。これは、その列挙に含まれている値のみ表示されることを意味します。列挙の値が変わったら、キューブの内容は、それに合わせて自動的に変更されます。
このタイプの値ビニング例を作成するには、次の手順に従います。
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新しいディメンションを作成し、ビニングを有効にします。
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「値を列挙に動的にリンク」オプションを選択し、対応する列挙を選択します。
列挙の値が更新されるたびに、対応する bin がそれに合わせて自動的に変更されます。
列挙について詳しくは、このページを参照してください。
値の範囲の作成 create-value-ranges
所定の区間に基づいて、値を範囲にグループ化できます。
範囲を手動で定義するには、「追加」ボタンをクリックし、「範囲を定義」を選択します。
次に、上限と下限を指定し、「OK」をクリックして確定します。
bin を自動的に生成 generate-bins-automatically
bin を自動的に生成することもできます。それには、「bin を生成」リンクをクリックします。
次のいずれかが可能です。
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最も頻繁に使用されている値を復元
4 つの bin を生成すると、最も頻繁に使用されている 4 つの値が表示される一方、それ以外は「その他」カテゴリにカウントされ、グループ化されます。
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スロットの形式で bin を生成
同じサンプルに対して、同じサイズの 4 つの値スロットが Adobe Campaign によって自動的に作成され、そこにデータベース内の値が表示されます。
この場合、ファクトスキーマで選択したフィルターは無視されます。
列挙 enumerations
レポートの関連度と読みやすさを向上させるために、Adobe Campaign では、特定の列挙を作成して、異なる値を同じ bin にグループ化し直すことができます。これらの列挙はビニング用に確保されており、キューブで参照され、したがってレポートに表示されます。
また、Adobe Campaign には、ドメインに関する列挙も用意されており、それを使用すると、次の例に示すように、データベースに格納されているすべての連絡先のメールドメインのリストを、ISP でグループ化し直して表示できます。
これは次のテンプレートを使用して作成されます。
この列挙を使用してレポートを作成するには、メールドメイン ディメンションを使用してキューブを作成します。「ビニングを有効にする」オプションを選択してから、「値を列挙に動的にリンク」を選択します。次に、先ほど示した ドメイン 列挙を選択します。エイリアスが指定されていない値はすべて、その他 というラベルでグループ化し直されます。
次に、このキューブに基づくレポートを作成して、これらの値を表示します。
関係するレポートを更新するには、列挙を変更するだけです。例えば、Adobe という値を作成し、adobe.com というエイリアスを追加すると、列挙レベルの Adobe 値でレポートが自動的に更新されます。
ドメイン 列挙は、ドメインのリストを表示するビルトインレポートの生成に使用されています。これらのレポートの内容を調整するには、このリストを編集します。
ビニング用に確保される他の列挙を作成し、それらを他のキューブで使用できます。最初の列挙タブで指定された bin に、すべてのエイリアス値がグループ化し直されます。
列挙について詳しくは、このページを参照してください。
キューブの集計 calculate-and-use-aggregates
最大のデータ量を集計で計算できます。
集計は、大量のデータを操作するときに役に立ちます。専用のワークフローボックスで定義した設定に基づいて集計が自動的に更新され、最近収集したデータが指標に統合されます。
集計は各キューブの関連タブで定義されます。
新しい集計を作成するには、次の手順に従います。
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キューブの「集計」タブをクリックした後、「追加」ボタンをクリックします。
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集約のラベルを入力してから、計算するディメンションを追加します。
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ディメンションとレベルを選択します。ディメンションおよびレベルごとに、この手順を繰り返します。
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「ワークフロー」タブをクリックして、集計ワークフローを作成します。
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スケジューラー アクティビティでは、計算の更新の頻度を定義できます。スケジューラーについて詳しくは、この節を参照してください。
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集計の更新 アクティビティでは、適用する更新モード(完全更新または部分的更新)を選択できます。
デフォルトでは、各計算時に完全更新が実行されます。部分的更新を有効にするには、該当するオプションを選択し、更新の条件を定義します。
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測定の定義 define-measures
測定のタイプは、キューブの「測定」タブで定義します。合計、平均、偏差などを計算できます。
測定を必要な数だけ作成できます。その後、テーブルに表示または非表示にする測定を選択します。詳しくは、この節を参照してください。
新しい測定を定義するには、次の手順に従います。
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測定のリストの上にある「追加」ボタンをクリックし、測定のタイプと計算する式を選択します。
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必要に応じて、および演算子によっては、演算に関係する式を選択します。
「詳細選択」ボタンをクリックすると、複雑な計算式を作成できます。詳しくは、この節を参照してください。
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「測定データをフィルター」リンクをクリックすると、計算フィールドを制限し、データベース内の特定のデータにのみ適用できます。
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測定のラベルを入力し、説明を追加した後、「完了」をクリックして測定を作成します。
測定のカスタマイズ display-measures
必要に応じて、テーブルでの測定の表示を設定できます。
表示順序 display-sequence
キューブ内の計算済みの測定を、「測定」ボタンを通じて設定します。
行を前後に移動して、表示順序を変更します。次の例では、フランス語のデータをリストの末尾に移動しています。つまり、最後の列に表示されるようになります。
ディスプレイの設定 configuring-the-display
測定、行および列の設定は、測定ごとに個別に実行することも、全部まとめて実行することもできます。特定のアイコンをクリックすると、表示モード選択ウィンドウにアクセスできます。
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「ピボットテーブルの設定を編集」アイコンをクリックして、設定ウィンドウにアクセスします。
測定のラベルを表示するかどうかを選択できるほか、ラベルのレイアウト(行または列)を設定できます。
配色オプションでは、重要な値を強調表示して読みやすくすることができます。
表示する測定のタイプの変更 changing-the-type-of-measure-displayed
各測定内で、適用する単位とフォーマット設定を定義できます。
レポートの共有 share-a-report
レポートを設定したら、それを保存して他のオペレーターと共有できます。
それには、「レポートのプロパティを表示」アイコンをクリックし、「レポートを共有」オプションを有効にします。
レポートのカテゴリと関連度を指定します。
これらの変更を確定するには、レポートを保存する必要があります。
フィルターの作成 create-filters
データの一部分を表示するためのフィルターを作成できます。
手順は次のとおりです。
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「フィルターを追加」アイコンをクリックします。
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フィルターに関係するディメンションを選択します。
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フィルターのタイプと精度を選択します。
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作成したフィルターは、レポートの上に表示されます。
フィルターをクリックすると、編集できます。「×」アイコンをクリックすると、フィルターを削除できます。
フィルターを必要な数だけ組み合わせることができます。それらはすべて、このエリアに表示されます。
フィルターを変更(追加、削除、編集)するたびに、レポートを再計算する必要があります。
選択した項目に基づいてフィルターを作成することもできます。それには、ソースとなるセル、行および列を選択した後、「フィルターを追加」アイコンをクリックします。
行、列またはセルを選択するには、それを左クリックします。選択を解除するには、もう一度クリックします。
フィルターが自動的に適用され、レポートの上のフィルターゾーンに追加されます。