ワークフローヒートマップの解釈

キャンペーンワークフローヒートマップは、グリッドの左上から右下に自然に読み取ることが可能で、緑から赤の色分けにより「ホットゾーン」を見つけられます。

  • 濃い赤色のセルは、多数のワークフローが同時に実行されている期間に対応します。
  • 灰色のセルは、ワークフローが実行されていない期間に対応します。

カラーコード適用の仕組みおよびヒートマップのナビゲーション方法を確認するには、「ヘルプ」ボタンをクリックします。

各行が 1 日のうちの 1 時間を表し、各セルがその 1 時間の内の 5 分間を表します。

グリッドには、各 5 分の間に同時に実行されたすべてのワークフローが表示されます。

次の例では、午前 8 時から午前 8 時 5 分の間に、3 つのワークフローが実行されています(各ワークフローの持続時間は無関係)。

  1. 色付きのセルをクリックすると、その期間中に実行されたすべての並列ワークフローの詳細が表示されます。

    各ワークフローおいて、ワークフローに含まれるすべてのアクティビティが持続時間と合わせて表示されます。

  2. ワークフロー ID または名前をクリックすると、ワークフローを直接開けます。

  3. キャンペーンワークフローヒートマップ」ビューに戻るには、「ホーム」ボタンをクリックします。

ユースケース:ヒートマップを使用したアクションの実行

Campaign ワークフローヒートマップは主に 2 つの場合に役立ちます。

同時実行ワークフロー数の削減

ワークフローヒートマップは、キャンペーン管理者がインスタンスの負荷を把握し、適切な時間に既存または新規のワークフローを計画するのに役立ちます。

  1. キャンペーンワークフローヒートマップ」ビューで、「フィルター」ボタンをクリックします。

  2. 持続時間を、数秒または数分に設定します。

  3. 持続時間フィルターを引き上げて、重要でない最短のワークフローを除外します。

  4. 結果を調べてインスタンスの負荷を把握し、適切なアクションを起こします。

    • パフォーマンスの問題が発生し、グリッドに 1 つまたは複数の赤いセルが表示される場合は、いくつかのワークフローの開始時間を変更することを検討してください。マーケティングユーザーに、忙しい「ホットな」時間から利用により適した時間枠に手動でワークフローを移動するよう依頼します。こうすることで、1 日をとおして安定した活動レベルを維持できます。
    • ピークを避け、インスタンスが過負荷にならないようにするには、新しいワークフローを計画する前にヒートマップを確認して最適な時間を選択します。新しいワークフローの開始には、グリッド内の灰色または緑のセルに対応するタイムスロットを検討します。

パフォーマンスに影響を与える長時間実行ワークフローの検索

キャンペーン管理者は、ワークフローヒートマップを使用することで、アクティビティの進行を遅らせる可能性のある最長のワークフローを見つけることができます。

  1. キャンペーンワークフローヒートマップ」ビューで、「フィルター」ボタンをクリックします。

  2. 持続時間を 1 時間に設定します。

  3. 最低持続時間」フィルターを引き下げれば、より多くの結果を得られます。

  4. 結果を調べて最長のワークフローを見つけます。こうしたワークフローは、サーバーおよびデータベースのリソース(CPU、RAM、ネットワーク、IOPS など)に多大な影響を与える可能性があります。

  5. 適切なアクションを起こします。

    • マーケティングユーザーに、処理時間を短縮するため、最長のワークフローを分割するように通知します。
    • 特定のワークフローと特定のアクティビティ(JavaScript、インポート、エクスポートなど)に関する詳細な分析を開始し、問題部分を特定して容易に解決できるようにします。

ヒートマップを使用したワークフロー計画の改善

次の例は、Adobe Campaign ワークフローヒートマップを使用すると、計画作業の効率化およびパフォーマンス向上が実現できることを示します。

この例では、多くのユーザーがワークフローのパフォーマンスについて不満を持っています。何がアクティビティの速度を落としているのか、問題を解決する方法を確認する必要があります。

  1. 監視 ​に移動し、「ワークフロー」リンクをクリックして、「キャンペーンワークフローヒートマップ」ページを表示します。

  2. 最低持続時間」フィルターを 5 分に設定します。

  3. ワークフロータイプ」フィルターを「マーケティング」に設定します。

  4. ヒートマップグリッドから、次のことが分かります。

    • 午前 10 時に、50 個の長時間(5 分以上)かかるキャンペーンワークフローが実行されている
    • 大半は保留中の状態になっている(デフォルトの同時実行制限は 20 に設定)
    • 保留中のワークフローは、毎日手動で再開する必要がある
    • パフォーマンスが低い
  5. 午前 10 時から 50 個のワークフローを開始する代わりに、1 日の他の時間帯にワークフローの開始時間を均等に配分します。

  6. キャンペーンワークフローヒートマップ」ページに戻り、「データを再読み込み」ボタンをクリックします。

  7. 次の点がわかります。

    • 18 個の長時間かかるキャンペーンワークフローが、まだ午前 10 時に実行されている
    • 保留中の状態のワークフローはない(同時実行制限は引き続き 20 に設定されたまま)
    • ワークフローの開始時間は、1 日をとおして均等に配分
    • パフォーマンスの問題に対して不満を言うユーザーがいなくなる
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