データ読み込み (ファイル) :headding-anchor:data-loading-file

用途 :headding-anchor:use

データ読み込み (ファイル) アクティビティを使用して、外部データのソースに直接アクセスし、読み込んだファイルを Adobe Campaign.で使用することができます。実際、ターゲティングオペレーションに必要なデータがすべて Adobe Campaign データベースにあるとは限りません。その場合には、外部のファイルを利用できます。

読み込むファイルはトランジションで指定できますが、このアクティビティの実行によって自動生成することもできます。例えば、クライアントのお気に入りの 10 個の製品リストがあり、それらの購入が外部のデータベースで管理されていたとします。

このアクティビティの設定ウィンドウの上部で、ファイルのフォーマットを定義できます。そのためには、インポートするファイルと同じフォーマットのサンプルファイルを使用します。このファイルは、ローカルマシンまたはサーバーのどちらにも保存できます。

CAUTION
サポートされるファイルは、「フラット」な構造のファイル(CSV、TXT など)のみです。XML フォーマットのファイルは推奨されません。

前処理ステージの適用 :headding-anchor:pre-processing

ファイルのインポート中に前処理を実行するように設定できます。例えば、サーバー上でファイルを解凍せずに(これによりファイルの解凍スペースが節約される)、ファイル処理にファイルの解凍を含めることができます。詳しくは、処理前のファイルの解凍と復号化方法を参照してください

これを行うには、「ファイルを前処理」オプションを選択し、「なし」、「解凍(zcat)」または「復号化(gpg)」の 3 つのオプションから選択します。

CAUTION
ハイブリッドデプロイメントまたはオンプレミスデプロイメントを使用している場合、デフォルト設定では Windows では使用できない「zcat」が使用されるので、前処理コマンドが標準では機能しない場合があります。その場合は、必要に応じて、サーバー設定ファイル(serverConf.xml)の preProcessCommand ノードを調整する必要があります。詳しくは、サーバー設定ファイルでの前処理コマンドの設定方法を参照してください

ファイルフォーマットの定義 :headding-anchor:defining-the-file-format

ファイルを読み込む際に、列のフォーマットが各データタイプのデフォルトのパラメーターに照らして自動的に検出されます。このデフォルトのパラメーターを編集して(特に誤りや空の値がある場合)、特定の処理を指定してデータに適用することができます。

それには、「データ読み込み (ファイル)」アクティビティのメインウィンドウで「ファイルフォーマットを変更するには、ここをクリック…」を選択します。フォーマット詳細ウィンドウが表示されます。

ファイルの全般的なフォーマットと各列のフォーマットを編集できます。

ファイルの全般的なフォーマットでは、列を認識する方法(エンコーディング、使用する区切り文字など)を定義できます。

列のフォーマットでは、以下の設定で各列の値の処理方法を定義できます。

NOTE
列を必要な数だけ追加できます。各列の値の最大長は、選択したデータタイプによって決まります。
  • 列を無視:ファイルの読み込み時の処理で、この列をスキップします。

  • データタイプ:各列に適用されるデータタイプを指定します。

  • NULL を許可:空の値の処理方法を指定します。

    • Adobe Campaign のデフォルト値:数値フィールドのみエラーを生成します。それ以外は、null 値を挿入します。
    • 空の値を許可:空の値を許可します。したがって、null 値が挿入されます。
    • 常に反映:値が空の場合に、エラーを生成します。
  • 長さ文字列 ​タイプのデータの最大文字数を指定します。

  • フォーマット:日付と時間のフォーマットを定義します。

  • データ変換:大文字と小文字の区別を​ 文字列 ​に適用するかどうかを定義します。

    • なし:読み込んだ文字列を変更しません。
    • 最初の文字は大文字:文字列の各単語の最初の文字を大文字にします。
    • 大文字:文字列のすべての文字列を大文字にします。
    • 小文字:文字列のすべての文字列を小文字にします。
  • スペースの処理:文字列内の特定の空白文字を無視するかどうかを指定します。スペースを無視:文字列の前後の空白文字のみを無視します。

  • エラー処理:エラーが発生した場合の処理を定義します。

    • 値を無視:値を無視します。ワークフローの実行ログに警告が生成されます。
    • ラインを却下:すべての行に対して処理をおこないません。
    • エラーの場合はデフォルト値を使用:エラーの原因となった値を「デフォルト値」フィールドで定義されたデフォルトの値と入れ替えます。
    • 再マッピングの値がない場合はラインを却下:マッピングのエラー値が定義されている場合を除き、すべての行に対して処理をおこないません(「マッピング」オプションについては以下を参照)。
    • 値が再マッピングされない場合はデフォルト値を使用:マッピングのエラー値が定義されている場合を除き、エラーの原因となった値を「デフォルト値」フィールドで定義されたデフォルトの値と入れ替えます(「マッピング」オプションについては以下を参照)。
  • デフォルト値:選択したエラーの処理方法に応じてデフォルトの値を選択します。

  • マッピング:このフィールドは列の詳細設定の場合のみ表示されます(ダブルクリックまたは列リストの右側のオプションを選択してアクセスした場合)。これにより、特定の値を読み込んだときに、その値を変換します。例えば、「three」を「3」に変換できます。

例:データの収集とデータベースへの読み込み :headding-anchor:example--collecting-data-and-loading-it-in-the-database

以下の例では、サーバー上のファイルを毎日取得し、コンテンツを読み込み、そのコンテンツの情報に基づいてデータベース内のデータを更新することができます。取得するファイルには、購入をおこなった顧客(3,000 ユーロ以上または未満)、購入の返金をおこなった顧客、または店舗を訪れただけで何も購入しなかった顧客に関する情報が含まれています。この情報に基づいて、様々な処理がデータベースの顧客プロファイルに適用されます。

  1. ファイルコレクターを使用すれば、ディレクトリに格納されていたファイルを、所定の日時に定期的に取得できます。

    ディレクトリ」タブには、取得するファイルに関する情報が表示されます。この例では、サーバーの tmp/Adobe/Data/files ディレクトリに格納されている、「customers」という単語をファイル名含むテキストファイルが取得されます。

    ファイルコレクター ​の使用方法について詳しくは、ファイルコレクターの節を参照してください。

    スケジュール」タブで、コレクターの実行スケジュールを計画できます。例えば、これらのファイルの有無を定期的に確認するスケジュールを作成できます。

    ここでは、各営業日の午後 9 時にコレクターが実行されるようにします。

    それには、編集ツールの右下にある「変更…」ボタンをクリックして、スケジュールを設定します。

    詳しくは、スケジューラーを参照してください。

  2. 次に、「データ読み込み (ファイル)」アクティビティを設定して、取得したファイルを読み込む方法を指定できます。それには、読み込むファイルと同じ構造を持つサンプルファイルを選択します。

    ここでは、ファイルに 5 つの列があります。

    • 1 番目の列には、購入(3,000 ユーロ以上または未満)、未購入または 1 つ以上の購入アイテムの返金というイベントと紐付けするコードが含まれています。
    • 2 番目から 4 番目の列はそれぞれ、クライアントの姓、名前、メールおよびアカウント番号が含まれます。

    世も混まれるファイルのフォーマット設定は、Adobe Campaign へのデータインポート時に定義されたフォーマット設定と紐付けされます。詳しくは、この節を参照してください。

  3. 分割アクティビティで、「イベント」列の値に従って、作成するサブセットを指定します。

    分割アクティビティについて詳しくは、この節で説明しています。

    各サブセットについて、「イベント」列にいずれかの値を指定します。

    分割」アクティビティには次の情報が含まれます。

  4. 次に、母集団の各タイプについて、実行されるプロセスを指定します。この例では、データベースの「データを更新」を指定します。それには、「データを更新」アクティビティを、分割アクティビティからの各アウトバウンドトランジションの最後に配置します。

    データを更新」アクティビティについて詳しくは、データ更新の節で説明しています。

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