データガバナンス
概要 overview
Audience Manager のデータガバナンスは、Audience Manager での顧客データのライフサイクルを指し、IP アドレスの収集と難読化、データ保持、および国境を越えたデータ転送を包含します。
IP アドレスの収集と IP アドレスの不明化 collecting-ip-addresses
顧客の Web サイトにアクセスする訪問者の IP アドレスは Adobe Data Processing Center(DPC)に転送され、同センターに IP アドレスが保存される場合があります。訪問者のネットワーク設定によっては、この IP アドレスが訪問者のコンピューターの IP アドレスと一致しないことがあります。例えば、この IP アドレスは、Network Address Translation(NAT)ファイアウォール、HTTP プロキシ、またはインターネットゲートウェイの外部 IP アドレスである可能性があります。
難読化方法:「プライバシーバイデザイン」の原則に従い、Adobe Audience Manager では、すべての地域に対してグローバルに、または特定の国に対して、UI からの IP 難読化を有効にすることができます。この設定を有効にすると、IP アドレスが Audience Manager に取り込まれると、IP アドレスの最後のオクテット(最後の部分)は即座に破棄されます。Audience Manager は、処理(オプションの IP アドレスの地域の参照またはログ作成を含む)に先立って、IP アドレスのこの部分を破棄します。例:
- マスク前:
255.255.255.255
- マスク後:
255.255.255.0
Audience Managerでのどのよ IP アドレスの難読かについては、以下のビデオをご覧ください。
地理的分類: IP アドレスの難読化を有効にした場合、その IP アドレスの残りのオクテットは引き続き、Audience Manager の地域特性およびレポートに使用できます。IPアドレスの難読化を有効にしない場合、Audience Manager は完全な IP アドレスを使用します。どちらの場合でも、IP の場所を地理的地域によって特定できる地理的セグメンテーション機能を使用できますが、IP の難読化を使用している場合は、精度が少し落ちます。IP アドレスの不明化をおこなうと、市レベルの情報の取得が著しく困難になる場合があります。地域レベルおよび国レベルの情報の取得に関しては、それほど大きな影響はありません。地理的セグメンテーションデータの精度は市区町村レベルまたは郵便番号レベルにとどまり、個人レベルにまでは及びません。地域に基づくターゲティングと、地理的変数を使用した特性の設定方法についてお読みください。
Audience Managerでのデータ保持 data-retention
データに対して安全で適切なデータ保持ポリシーをタイムリーに適用することは、データプライバシー規制への準拠の重要な部分となります。Audience Manager をご利用のお客様は、所定の TTL (有効期間)を定義することで、特性およびセグメントの保持期間をカスタマイズ設定できます。保持期間の詳細については、データ保持に関するよくある質問を参照してください。
クロスボーダーデータ転送 data-transfers
Audience Manager が国境を越えてお客様の個人データを転送する場合、Audience Manager は適用法に準拠してデータを転送します。詳細については、アドビプライバシーセンターにアクセスしてください。