FTP の受信データファイル用の名前およびファイルサイズに関する要件 ftp-name-and-file-size-requirements-for-inbound-data-files
Audience Manager にデータを送信する際に従う必要がある必須フィールド、構文、命名規則、ファイルサイズについて説明します。データを Audience Manager FTP ディレクトリに送信する際に、これらの仕様に応じて、ファイルの名前およびサイズを設定します。
ファイル名の構文 file-name-syntax
FTP ファイル名は、次の必須要素とオプション要素で構成されています。
ftp_dpm_DPID[_DPID_TARGET_DATA_OWNER]_TIMESTAMP(.sync|.overwrite)[.SPLIT_NUMBER][.gz]
使用可能なその他のファイル名の形式については、カスタムパートナー統合を参照してください。
名前の要素
次の表は、FTP ファイル名の要素の定義を示しています。
ftp_dpm_
DPID
データファイルに、独自のユーザー ID、Android ID、iOS ID またはグローバルデータソースに属する他の ID が含まれているかどうかを Audience Manager に伝える lD。次のオプションを使用できます。
- データソース ID(別名データプロバイダー ID): これは、Audience Managerがデータソースに割り当てる一意の ID です(ID の Audience Manager インデックスを参照)。ご自身のユーザー ID が含まれているデータを送信する場合に、この割り当て済みの ID をファイル名に入れます。例えば、
...ftp_dpm_21_123456789.sync
は、Audience Manager に対して、データソース 21 に属する ID データをオンボードするよう伝えます。 - Android ID(GAID): データファイルに Android の ID が含まれている場合、ファイル名に ID 20914 を使用します。Android ID を使用する場合は、このフィールド
_DPID_TARGET_DATA_OWNER
を使用する必要があります。例えば、...ftp_dpm_20914_DPID_TARGET_DATA_OWNER_123456789.sync
データファイルに Android ID のみが含まれ、その ID はデー_DPID_TARGET_DATA_OWNER
タソースに属する特性に適合する必要があると Audience Manager に伝えます。 - iOS ID(IDFA): データファイルに iOS の ID が含まれている場合、ファイル名に ID 20915 を使用します。iOS ID を使用する場合は、このフィールド
_DPID_TARGET_DATA_OWNER
を使用する必要があります。例えば、...ftp_dpm_20915_DPID_TARGET_DATA_OWNER_123456789.sync
データファイルに iOS ID のみが含まれ、その ID はデー_DPID_TARGET_DATA_OWNER
タソースに属する特性に適合する必要があると Audience Manager に伝えます。 - 他のグローバルデータソースに属する ID:広告用の:広用の Roku ID(RIDA)、Microsoft Advertising ID(MAID)、およびその他の ID をオンボードできます。各データソースに対応する ID を使用します。詳しくは、グローバルデータソースに関する記事を参照してください。
注意:データファイル内で ID タイプが混在しないようにしてください。例えば、ファイル名に Android の ID が含まれている場合、データファイル内に iOS の ID やご自身の ID を入れないでください。
_DPID_TARGET_DATA_OWNER
このフィールドは、データのオンボーディング先となるデータソースを Audience Manager に示します。このフィールドは、DPID を Android ID または iOS ID、またはグローバルデータソースに属する他の ID に設定した場合は必須です。これにより、Audience Manager はファイルデータを組織にリンクすることができます。
このターゲットデータソースは、会社で所有している必要があります。セカンドパーティのデータ共有目的の場合、別の会社に属するターゲットデータソースにデータを取り込むには、会社とターゲットデータソースの間のアクセスマッピングが必要です。マッピングを設定するには、担当のアドビコンサルタントまたはカスタマーサポートにお問い合わせください。
重要なメモ: 既存のデータ共有関係については、マッピングをリクエストする必要はあり ません(2022年3月14日(PT)より以前にデータをオンボーディングした、他社に属するターゲットデータソースの場合)。また、PID に属するターゲットデータソースにデータをオンボーディングする場合も、マッピングは必要ありません。
例:
...ftp_dpm_33_21_1234567890.sync
データソース 33 に属する顧客 ID をデータソース 21 に属する特性またはシグナルに認定していることを Audience Manager に通知します。- Android ID(GAID):
...ftp_dpm_20914_21_1234567890.sync
データファイルに Android ID のみが含まれ、その ID はデータソース 21 に属する特性に適合する必要があると Audience Manager に伝えます。 - iOS ID(IDFA):
...ftp_dpm_20915_21_1234567890.sync
データファイルに iOS ID のみが含まれ、その ID はデータソース 21 に属する特性に適合する必要があると Audience Manager に伝えます。 - 他のグローバルデータソースに属する ID:
...ftp_dpm_121963_21_1234567890.sync
データファイルに Roku ID のみが含まれ、その ID はデータソース 21 に属する特性に適合する必要があると Audience Manager に伝えます。各データソースに対応する ID を使用します。詳しくは、グローバルデータソースに関する記事を参照してください。
(.sync |.overwrite)
同期オプション。以下のものがあります。
sync
:通常のシナリオ。サードパーティデータプロバイダーが、Audience Manager システムで追加または削除するユーザー単位の特性を送信します。overwrite
:顧客とデータプロバイダーはユーザー単位の特性のリストを送信できます。これにより、Audience Manager で特定のデータソースについて当該ユーザーの既存の特性がすべて上書きされます。すべてのユーザーを上書きファイルに入れる必要はありません。変更するユーザーのみを入れるようにしてください。ターゲットデータソースに割り当てられていない特性は消去されません。
[SPLIT_NUMBER]
整数。大きなファイルを複数に分割して処理時間を短縮する場合に使用します。数は、送信している元のファイルのどの部分かを示します。
ファイル処理を効率的に実行するために、データファイルを次のように分割します。
- 圧縮なし:1 GB
- 圧縮済み:200~300 MB
以下の 2 つのファイル名の例を参照してください。
TIMESTAMP
[.gz]
Gzip は、FTP ファイル名として許可されている圧縮形式です。ファイル圧縮を使用する場合、ファイル名の拡張子が適切であることを確認します。
圧縮ファイルのサイズは 3 GB 以下である必要があります。ファイルがそれより大きい場合は、カスタマーケアにお問い合わせください。Audience Manager で大きなファイルを操作することは可能ですが、ファイルのサイズを小さくして、効率的にデータを転送できるようにすることもできます。受信データ転送ファイルの ファイル圧縮を参照してください
ファイル名の例 file-name-examples
以下に、適切に書式設定されたファイル名の例を示します。ファイル名は、このようになります。
ftp_dpm_478_1366545717.sync.1.gz
ftp_dpm_478_1366545717.sync.2.gz
ftp_dpm_478_1366545717.overwrite
他の例が必要な場合は、サンプルファイルをダウンロードします。このファイルは .overwrite
ファイル拡張子で保存されます。これを普通のテキストエディターで開きます。
許容されるファイルサイズ accepted-file-sizes
データを Audience Manager や FTP ディレクトリに送信する際の最速/最短のファイル処理やファイルサイズの制限については、以下の数字を考慮してください。