宛先マクロの定義 destination-macros-defined
宛先 URL に追加できるマクロについて説明します。
URL の宛先を作成する際には、URL 文字列に次のマクロを挿入することができます。宛先 URL 内での適切なマクロ配置については、データ/宛先パートナーにお問い合わせください。
%alias%
必須。
宛先 URL でのマッピングされたセグメント値の位置を定義します。通常、これは セグメント ID ですが、統合コードでもかまいません。
%did%
%dpid_data source id%
データソース ID は、マクロに渡されるデータソースの識別子に対応します。
このマクロの動作を簡単な例で見てみましょう。ここでは、次の ID と条件を持つ Audience Manager パートナーがいるとします。
- データソース ID:
1
- 内部の顧客 ID:
CustomerABC
- 宣言された ID:パートナーはこれらの値を宣言された ID
1:CustomerABC
として渡します。
これを %dpid_data source id%
でおこなうには、Audience Manager パートナーは、次のような形式でマクロを設定します。
%dpid_1%
このマクロは 1
を CustomerABC
に置き換えます。
${GDPR}
${GDPR_CONSENT_XXXX}
XXXX
を宛先パートナー ID に置き換えます。詳しくは、IAB TCF 用 Audience Manager プラグインを参照してください。%http_proto%
親 Web ページで使用されているプロトコルを検出し、それを宛先 URL に挿入します。例:
- Web ページが https://aam_client.com の場合、このマクロは https://url-destination.com に置換されます。
- Web ページが http://aam_client.com の場合、このマクロは http://url-destination.com に置換されます。
%mcid%
%region%
%rnd%
%timestamp%
宛先マクロを使用したキャッシュバスティング destination-cache-busting
%rnd%
および %timestamp%
マクロは、URL 文字列に一意の値を挿入して、ブラウザーのキャッシュ操作を防ぎます。
%rnd%
と %timestamp%
を使用したキャッシュバスティング dest-cache-busting
ブラウザーキャッシュは、頻繁に要求されるコンテンツをメモリにキャッシュ(保存)します。ページが読み込まれる際に、リモートサーバーではなくキャッシュから、保存したコンテンツが提供されます。この処理は、データが別の場所からではなくローカルで提供されるので、効率的なダウンロード時間を維持するのに役立ちます。ただし、キャッシュ操作はサーバー呼び出しを必要としないので、個別リクエストの数が人為的に少なくなり、レポートが歪曲されるおそれがあります。
キャッシュバスティングは、ブラウザーがコンテンツを保存および再利用するのを防ぎます。この手法では、乱数またはタイムスタンプを URL 文字列に挿入するコードを使用して、URL をブラウザーに一意のものに見せます。結果として、それぞれの HTTP
呼び出しがサーバーに対する別個のリクエストとしてカウントされます。リクエストごとに新しいサーバー呼び出しを強制することにより、レポートの精度を維持し、食い違いを減らします。Audience Manager には、キャッシュバスティング用の 2 つのマクロが用意されています。
%rnd%
:URL に乱数を挿入します。%timestamp%
:URL に UNIX 日付/時間を挿入します。
%rnd%
と %timestamp%
の比較 compare-rnd-timestamp
どちらのマクロもキャッシュを防ぎますが、%rnd%
のほうがより効率的な可能性があります。例えば、%timestamp%
を使用すると、複数のユーザーがページを同時に表示する場合、同じ日付/時刻値を取得します。結果として、URL は一意でなくなり、複数の呼び出しが 1 回のみカウントされます。しかし、%rnd%
は、(ユーザーが同じページを同時に表示したとしても)呼び出しごとに一意の数値を生成します。これは、URL 文字列に異なる値が含まれ、個別のものとしてカウントされることを意味します。