このドキュメントでは、主要なブラウザーが cookie に対するトラッキング防止対策を実装する際に、プロパティやソリューション間で永続的な訪問者の識別を保持するためのオプションについて説明します。
Adobe Analytics は、ファーストパーティ cookie を利用して訪問者のオンサイトアクティビティを記録します。また、Analytics はサードパーティ cookie を利用して、自社の他のドメインでのアクティビティなど、訪問者のオフサイトアクティビティを把握します。サードパーティ cookie は多くのブラウザーでブロックされ、Chrome によるサポートの停止(現在は 2024年末に予定)によって、ほとんど利用できなくなります。ファーストパーティ cookie はすべてのブラウザーで許可されますが、Safari および他のブラウザーでは Apple の ITP トラッキング防止手段として、有効期限が制限されています。ブラウザー cookie に関する現在の制限について詳しくは、「Adobe Analytics とブラウザーの cookie」を参照してください。
これらのブラウザーの制限は、匿名のサードパーティトラッキングから、信頼するユーザーやブランド間での情報の明示的な共有への移行を反映しています。この移行をサポートするために、アドビは、ファーストパーティとの関係を通じて収集された永続的な識別子を含め、お客様が従来の cookie を補完する方法を提供します。
Customer Journey Analytics とクロスデバイス分析
Adobe Customer Journey Analytics とクロスデバイス分析によって、cookie に加えて、ハッシュ化されたログインなどの永続的な識別子を含めることができます。これにより、デバイスをまたいだカスタマージャーニー、また、Customer Journey Analytics の場合はオンラインチャネルとオフラインチャネルをまたいだカスタマージャーニーを把握できます。