イベント ID のシリアル化
イベントのシリアル化とは、Analytics レポートに重複したイベントが追加されないようにすることです。訪問者がページを更新して指標を水増ししたくない場合、イベントの重複を排除することが重要です。
イベントシリアル化の設定
まず、レポートスイートの設定で、イベントの個別イベントの記録をイベント ID を使用に設定する必要があります。詳しくは、『管理者ユーザーガイド』の成功イベントを参照してください。
イベント ID を使用する場合、重複除外は次のレベルで発生します。
- 各変数は、重複除外用に独自の表を使用します。例えば、
event1:ABC
とevent2:ABC
は両方ともレポートでカウントされます。 - 重複除外は、すべての訪問者に対してグローバルに実行されます。訪問者 A が
event1:ABC
を送信し、訪問者 B もevent1:ABC
を送信した場合、2 番目の訪問者 B のインスタンスは無視されます。 - 重複除外には期限がありません。訪問者が
event1:ABC
を送信して、2 年後に再度訪問し、再度event1:ABC
を送信した場合、2 番目のインスタンスは無視されます。
purchase
イベントの重複を排除する場合は、代わりに purchaseID
変数を使用します。Web SDK を使用したイベント ID の使用
XDM オブジェクト を使用する場合、イベントのシリアル化には、目的のイベントの XDM フィールド id
が使用されます。 完全な XDM パスは、シリアル化するイベントによって異なります。
例えば、買い物かごへの追加指標をシリアル化したい場合、xdm.commerce.productListAdds.id
を目的のシリアル化値に設定します。 カスタムイベント 20 をシリアル化したい場合、xdm._experience.analytics.event1to100.event20
を目的のシリアル化値に設定します。
data オブジェクト を使用する場合、イベントのシリアル化には、AppMeasurement文字列の構文に従って data.__adobe.analytics.events
が使用されます。
Adobe Analytics 拡張機能を使用したイベント ID の使用
イベント ID フィールドは、Analytics 拡張機能の設定時(グローバル変数)またはルールで設定できます。
- Adobe ID 資格情報を使用して、Adobe Experience Platform Data Collection にログインします。
- 目的のタグプロパティをクリックします。
- 「ルール」タブに移動し、目的のルールをクリックします(またはルールを作成します)。
- 「アクション」で、既存の「Adobe Analytics - 変数を設定」アクションをクリックするか、「+」アイコンをクリックします。
- 「 拡張機能 」ドロップダウンリストをAdobe Analyticsに設定し、「 アクションタイプ 」を 変数を設定 に設定します。
- イベントセクションを探します。各イベントには「Event ID」フィールドが含まれます。
有効な値は、20 バイトまでの英数字です。20 バイトを超える値を入力すると、最初の 20 バイトに切り捨てられます。
AppMeasurement および Analytics 拡張機能のカスタムコードエディターのイベント ID の使用
イベントシリアル化は s.events
変数の一部です。文字列内にコロンを使用して、各イベントに ID を割り当てます。
// Assign custom ID serialization to a single value
s.events = "event1:ABC123";
// Assign custom ID serialization to multiple values
s.events = "event1:ABC123,event2:ABC123";
イベントでシリアル化が有効になっていて、シリアル化 ID が含まれていない場合、イベントは常にカウントされます。