JavaScript 3.x を使用したコア再生の追跡

このドキュメントでは、バージョン 3.x の SDK でのトラッキングについて説明しています。

重要

以前バージョンの SDK を実装する場合は、開発ガイドをこちら(SDK のダウンロード)からダウンロードできます。

  1. トラッキングの初期設定

    いつユーザーが再生の意図をトリガーする(ユーザーが再生をクリックする、または自動再生がオンになる)かを識別し、MediaObject インスタンスを作成します。

    createMediaObject API

    変数名 タイプ 説明
    name string メディア名を示す、空白以外の文字列。
    id string 一意のメディア識別子を示す、空白以外の文字列。
    length number メディアの長さを秒単位で示す正の数。長さが不明な場合は 0 を使用します。
    streamType string
    mediaType メディアのタイプ(オーディオまたはビデオ)。

    StreamType定数:

    定数名 説明
    VOD ビデオオンデマンドのストリームタイプ。
    AOD オーディオオンデマンドのストリームタイプ。

    MediaType定数:

    定数名 説明
    Audio オーディオストリームのメディアタイプ。
    Video ビデオストリームのメディアタイプ。
    var mediaObject = ADB.Media.createMediaObject(<MEDIA_NAME>,
                                      <MEDIA_ID,
                                      <MEDIA_LENGTH>,
                                      <STREAM_TYPE>,
                                      <MEDIA_TYPE>);
    
  2. メタデータのアタッチ

    オプションで、コンテキストデータ変数を使用して標準またはカスタムメタデータをトラッキングセッションにアタッチします。

    • 標準メタデータ

      メモ

      標準メタデータのアタッチは任意です。

    • カスタムメタデータ

      カスタム変数の変数オブジェクトを作成し、このメディアのデータを設定します。次に例を示します。

      /* Set context data */
       var contextData = {};
      
       //Standard metadata
       contextData[ADB.Media.VideoMetadataKeys] = "Sample Episode";
       contextData[ADB.Media.VideoMetadataKeys] = "Sample Show";
      
       //Custom metadata
       contextData["isUserLoggedIn"] = "false";
       contextData["tvStation"] = "Sample TV Station";
      
  3. 意図を追跡して再生を開始

    メディアセッションの追跡を開始するには、メディアハートビートインスタンスの trackSessionStart を呼び出します。

    var mediaObject = ADB.Media.createMediaObject("video-name",
                                                  "video-id",
                                                  60.0,
                                                  ADB.Media.StreamType.VOD,
                                                  ADB.Media.MediaType.Video);
    
    var contextData = {};
    
    //Standard metadata
    contextData[ADB.Media.VideoMetadataKeys] = "Sample Episode";
    contextData[ADB.Media.VideoMetadataKeys] = "Sample Show";
    
    //Custom metadata
    contextData["isUserLoggedIn"] = "false";
    contextData["tvStation"] = "Sample TV Station";
    
    tracker.trackSessionStart(mediaObject, contextData);
    
    重要

    trackSessionStart では、再生の開始ではなく、ユーザーの再生の意図を追跡します。この API は、データ/メタデータを読み込み、開始時間の QoS 指標(trackSessionStarttrackPlay の間の時間)を見積もるために使用します。

    メモ

    contextData を使用しない場合は、datatrackSessionStart 引数に空のオブジェクトを送信します。

  4. 実際の再生開始を追跡

    再生開始(メディアの最初のフレームが画面に表示)に関するイベントをメディアプレーヤーから識別し、trackPlay を呼び出します。

    tracker.trackPlay();
    
  5. 再生の完了を追跡

    再生完了(ユーザーがコンテンツを最後まで視聴)に関するイベントをメディアプレーヤーから識別し、trackComplete を呼び出します。

    tracker.trackComplete();
    
  6. セッションの終了を追跡

    再生のアンロード/終了(ユーザーがメディアを閉じる、またはメディアが完了してアンロードされる)に関するイベントをメディアプレーヤーから識別し、trackSessionEnd を呼び出します。

    tracker.trackSessionEnd();
    
    重要

    trackSessionEnd は、トラッキングセッションの終わりをマークします。セッションが最後まで適切に視聴された場合(ユーザーがコンテンツを最後まで視聴)は、trackComplete の前に trackSessionEnd を呼び出すようにしてください。trackSessionEnd の後は、他のすべての track* API 呼び出しは無視されます(新しいトラッキングセッション用の trackSessionStart を除く)。

  7. 考えられるすべての一時停止シナリオを追跡

    一時停止に関するイベントをメディアプレーヤーから識別し、trackPause を呼び出します。

    tracker.trackPause();
    

    一時停止のシナリオ

    メディアプレーヤーが一時停止するあらゆるシナリオを識別して、trackPause が適切に呼び出されるようにします。以下のシナリオでは、アプリケーションで trackPause() を呼び出す必要があります。

    • アプリ内でユーザーが明示的に一時停止をクリックする。
    • プレーヤー自体が一時停止状態になる。
    • モバイルアプリケーション)- ユーザーがアプリケーションをバックグラウンドに移行した場合でも、アプリケーションのセッションを開いたままにしておきたい。
    • モバイルアプリケーション)- 何らかのシステムの割り込みが生じ、アプリケーションがバックグラウンドに移行する。例:ユーザーに電話がかかってきた場合や、別のアプリケーションのポップアップが表示された場合でも、アプリケーションのセッションを終了せず、ユーザーが中断した場所からメディアを再開できるようにしたい。
  8. 一時停止からの再生および再開に関するイベントをプレーヤーから識別し、trackPlay を呼び出します。

    tracker.trackPlay();
    
    ヒント

    これは、手順 4 で使用したのと同じイベントソースである可能性があります。再生が再開される際に、各 trackPause() API 呼び出しが後続の trackPlay() API 呼び出しと対になっていることを確認します。

  • トラッキングのシナリオ:広告のない VOD 再生
  • JavaScript SDK に含まれている、追跡の完全な例を示すサンプルプレーヤー。

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