Experience Cloud Identity Service が従来の Analytics ID と連携する方法について、概要を説明します。
従来、Experience Cloud Identity Service は Adobe Analytics と緊密に統合されていました。現在も ID サービスは Analytics の重要な要素ですが、Experience Cloud の他のソリューションや機能に対しても重要な役割を担うようになっています。この履歴により、Analytics IDの チェックまたは書き込みの仕組みは、Experience Cloud Identity Service による ID のリクエスト方法と設定方法で説明されている汎用プロセスとは少し異なります。ID チェックの操作の順序について詳しくは、Analytics と Experience Cloud ID の設定を参照してください。
Experience Cloud(AMCV)Cookie が存在しない場合、Adobe への ID サービス呼び出しでは、従来の Analytics ID の有無によって異なる応答が生成されます。従来の Analytics IDは s_vi cookie に保存されます。次の表は、s_ vi cookie の状態に基づいて ID が AMCV cookie にどのように書き込まれるかを示します。
s_vi Cookie のステータス | 説明 |
---|---|
s_vi Cookie が設定されていない |
ID サービスは訪問者に Experience Cloud ID(MID)を割り当てます。この MID は、Analytics およびその他の Experience Cloud ソリューションに対して訪問者を識別します。 |
s_vi Cookie が設定されている |
s_vi Cookie が設定されているサイト訪問者が最初に Experience Cloud Identity Service にアクセスしたときに、このサービスは以下の操作を実行します。
注意:猶予期間を使用すると、データセンターの応答には常に s_vi Cookie に保存されている従来の ID が含まれます。猶予期間中、従来の ID は AID 値として AMCV Cookie に書き込まれます。 |
s_fid Cookie によって識別されるユーザーの従来の FID 値は AMCV Cookie に移行されません。s_fid Cookie を使用する場合、s_vi Cookie がなく(前述の説明を参照)サイトの新規訪問者であるかのように、ユーザーが移行されます。詳しくは、Analytics Cookie を参照してください。
AMCV Cookie が存在する場合、Analytics はその MID を Analytics 識別子として使用します(その Cookie に従来の Analytics ID 値がない場合)。