ここでは、緊急チャネルの作成と管理に重点を置いた使用例について説明します。事前条件が成立した場合、コンテンツ作成者はシーケンスチャネルから緊急チャネルに切り替えることができます。
この使用例を開始する前に、以下の方法を理解しておく必要があります。
コンテンツ作成者
緊急チャネルをセットアップするには、以下の手順に従います。
EmergencyChannel という名前の AEM Screens プロジェクトを作成します(下図を参照)。
AEM Screens でのプロジェクトの作成と管理について詳しくは、プロジェクトの作成と管理を参照してください。
シーケンスチャネルを作成する
チャネルフォルダーを選択し、「作成」をクリックしてチャネル作成用ウィザードを開きます。
ウィザードで「シーケンスチャネル」を選択し、MainAdChannel というタイトルのチャネルを作成します。
シーケンスチャネルにコンテンツを追加する
緊急チャネルを作成する
通常、緊急チャネルは既存の実稼動プロジェクトに追加されます。
緊急チャネルにコンテンツを追加する
ロケーションの作成
ロケーションにディスプレイを作成する
ロケーション(Store)に移動し、アクションバーの「作成」をクリックします。ウィザードに従って、StoreFront および StoreRear というタイトルの 2 つのディスプレイを作成します。
スケジュールの作成
スケジュールに両方のディスプレイを割り当て優先度を設定する
スケジュール(StoreSchedule)を選択し、アクションバーの「ダッシュボード」をクリックします。
割り当てられたチャネルパネルで「+ チャネルを割り当て」をクリックします。
チャネル割り当てダイアログボックスで、次の操作をおこないます。
同様に、同じ手順を繰り返して EmergencyChannel を割り当て、その「優先度」を設定する必要があります。
優先度は、複数の割り当てが再生条件に一致する場合に、割り当ての順序付けをおこなうために使用します。最高値のものが低い値よりも常に優先されます。
割り当てられたチャネルパネルで「+ チャネルを割り当て」をクリックします。
チャネル割り当てダイアログボックスで、次の操作をおこないます。
EmergencyChannel へのパスを選択します。
「優先度」を「1」に設定します。
「サポートされているイベント」として、「最初の読み込み」、「待機中画面」、「ユーザーインタラクション」を設定します。
「保存」をクリックします。
割り当てられたチャネルを StoreSchedule のダッシュボードで確認できます。
各ディスプレイへのスケジュールの割り当て
各ディスプレイに移動します(EmergencyChannel/Locations/Store/StoreFront など)。
アクションバーの「ダッシュボード」をクリックして、ディスプレイダッシュボードを開きます。
割り当てられたチャネルとスケジュールパネルで「…」をクリックし、さらに「+ スケジュールを割り当て」をクリックします。
スケジュールのパスを選択します(例:EmergencyChannel/Schedules/StoreSchedule)。
「保存」をクリックします。
ディスプレイに割り当てられたスケジュールを StoreSchedule のダッシュボードで確認できます。
デバイスの登録
デバイス登録プロセスを完了します。登録が完了すると、AEM Screens Player に次の出力が表示されます。
緊急の場合には、以下の手順を実行します。
EmergencyChannel/Schedules/StoreSchedule に移動し、アクションバーの「ダッシュボード」をクリックします。
StoreSchedule のダッシュボードで EmergencyChannel を選択し、「割り当てを編集」をクリックします。
チャネル割り当てダイアログボックスで、EmergencyChannel の「優先度」を「3」に更新し、「保存」をクリックします。
チャネルの優先度が更新され次第、すべての AEM Screens Player に EmergencyChannel コンテンツが表示されます(下図を参照)。
コンテンツ作成者が優先度の値を 1 にリセットするまで、EmergencyChannel には引き続きコンテンツが表示されます。
コンテンツ作成者は、緊急事態が解除されたという通知を受け取ったら、MainAdChannel の優先度を更新する必要があります。その結果、通常の再生が再開されます。