コマンド同期 command-sync

以下では、コマンド同期の使用方法について説明します。コマンド同期を使用すると、異なるプレーヤー間で再生を同期させることができます。プレーヤーごとに異なるコンテンツを再生できますが、各アセットの再生時間は同じにする必要があります。

IMPORTANT
この機能は、埋め込みシーケンス、動的埋め込みシーケンス、アプリケーションチャネル、トランジションをサポートしていません。

概要 overview

デジタルサイネージソリューションでは、新年のカウントダウンや大きなビデオを分割して複数の画面で再生する場合などのシナリオをサポートするために、ビデオウォールと同期再生をサポートする必要があります。このような場合に、コマンド同期が役に立ちます。

コマンド同期を使用するには、1 つのプレーヤーが​ プライマリ ​として機能し、コマンドを送信します。他のすべてのプレーヤーは​ クライアント ​として機能し、コマンドを受信したときにコンテンツを再生します。

プライマリ ​は、コンテンツ項目の再生を開始しようとするときに、登録済みのすべてのクライアントにコマンドを送信します。再生するコンテンツ項目のインデックスや再生する要素の外部 HTML が、このコマンドのペイロードになります。

コマンド同期の実装 using-command-sync

次の節では、AEM Screens プロジェクトでコマンド同期を使用する方法について説明します。

NOTE
同期再生をおこなうには、すべてのハードウェアデバイスのハードウェア仕様が同じ(できればオペレーティングシステムも同じ)である必要があります。異なるハードウェアとオペレーティングシステム間での同期はお勧めしません。

プロジェクトのセットアップ setting-up

コマンド同期機能を使用する前に、プロジェクトと、プロジェクト用にコンテンツが設定されたチャネルがあることを確認してください。

  1. 次の例は、CommandSyncDemo という名前のデモプロジェクトと、シーケンスチャネル ChannelLobby を示しています。

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    note note
    NOTE
    チャネルを作成する方法、またはチャネルにコンテンツを追加する方法については、チャネルの作成と管理を参照してください。

    下の図に示すように、チャネルには次のコンテンツが含まれます。

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  2. 下の図に示すように、ロビー ​という場所を作成し、「場所」フォルダーに LobbyDisplay というタイトルのディスプレイを作成します。
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  3. チャネル ChannelLobbyLobbyDisplay に割り当てます。これで、ディスプレイに割り当てられたチャネルを、ディスプレイダッシュボードで確認できます。
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    note note
    NOTE
    ディスプレイにチャネルを割り当てる方法については、ディスプレイの作成と管理を参照してください。
  4. デバイス ​フォルダーに移動し、アクションバーの「デバイスマネージャー」をクリックしてデバイスを登録します。

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    note note
    NOTE
    デバイスの登録方法については、デバイス登録を参照してください。
  5. デモ用に、この例では、Chrome デバイスと Windows プレーヤーを 2 つの異なるデバイスとして使用します。両方のデバイスが同じディスプレイを指しています。
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チャネル設定の更新

  1. ChannelLobby に移動し、アクションバーの「編集」をクリックして、チャネル設定を更新します。

  2. 下の図に示すように、チャネル全体を選択します。
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  3. レンチアイコンをクリックして、ページ ダイアログボックスを開きます。
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  4. 方法」フィールドにキーワード「同期」を入力します。

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プライマリの設定 setting-up-primary

  1. CommandSyncDemoLocationsLobbyLobbyDisplay でディスプレイダッシュボードに移動し、アクションバーの「ダッシュボード」をクリックします。
    次の図に示すように、デバイス パネルに 2 つのデバイス(Chrome と Windows プレーヤー)が表示されます。
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  2. デバイス ​パネルから、プライマリとして設定するデバイスを選択します。次の例は、Chrome デバイスをプライマリとして設定する方法を示しています。「プライマリデバイスとして設定」をクリックします。

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  3. プライマリデバイスとして設定 ​のフィールドに IP アドレスを入力し、「保存」をクリックします。

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NOTE
複数のデバイスをプライマリとして設定できます。

プライマリとの同期 sync-up-primary

  1. Chrome デバイスをプライマリとして設定したら、他のデバイス(この場合は Windows プレーヤー)をプライマリと同期できます。デバイス ​パネルから別のデバイス(この場合は Windows プレーヤー)を選択し、「プライマリデバイスに同期」をクリックします(下図を参照)。

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  2. リストからデバイスを選択し、「保存」をクリックします。

    [注意:]
    プライマリデバイスに同期 ​ダイアログに、プライマリデバイスのリストが表示されます。任意のマスターデバイスを 1 つ選択できます。

  3. デバイス(この例では Windows プレーヤー)がプライマリ(この例では Chrome プレーヤー)に同期されると、同期されたデバイスが​ デバイス ​パネルに表示されます。

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プライマリとの同期解除 desync-up-primary

1 つ以上のデバイスをプライマリに同期した後は、そのデバイスから同期の割り当てを解除できます。

NOTE
プライマリデバイスの同期を解除すると、そのプライマリデバイスと関連付けられているすべてのクライアントデバイスのリンクも解除されます。

プライマリデバイスから同期を解除するには、次の手順に従います。

  1. デバイス ​パネルに移動し、デバイスを選択します。

  2. デバイスの同期解除」をクリックして、プライマリデバイスからクライアントの同期を解除します。

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  3. 確認」をクリックして、選択したデバイスの同期をプライマリから解除します。

    [メモ:]
    プライマリデバイスを選択して同期解除オプションを使用すると、プライマリに接続されているすべてのデバイスの同期がワンステップで解除されます。

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