Adobe Experience Manager 6.5.3.0 は、2019年4月に 6.5 が一般リリースされた後にリリースされたパフォーマンスや安定性、セキュリティの改善、お客様向けの主要な修正と機能拡張が含まれる重要なリリースです。Adobe Experience Manager 6.5 上にインストールできます。
この Service Pack リリースの主なハイライトは次のとおりです。
組み込み型のリポジトリ(Apache Jackrabbit Oak)をバージョン 1.10.6 に更新しました。
Experience Manager Assets は、Deflate64 アルゴリズムを使用して作成された ZIP アーカイブをサポートするようになりました。
DAM リスト表示およびリスト表示のアセット検索結果に、並べ替え可能な作成日の新しい列が追加されました。
リスト表示で、名前の列に基いてアセットを並べ替えることができるようになりました。
Dynamic Media で、スマート切り抜きビデオアセットがサポートされるようになりました。スマート切り抜きは、機械学習による機能であり、シーンの焦点位置を追いながらフレームを移動し、ビデオを再トリミングします。詳しくは、ビデオプロファイルでのスマート切り抜きの使用についてを参照してください。
Dynamic Media は、スマートイメージングをサポートしています。詳しくは、スマートイメージングを参照してください。
Experience Manager ワークフローで、不在時の環境設定の指定ができます。
Experience Manager ワークフローで、他のユーザーとインボックスまたはインボックス項目の共有 ができます。
バッチモードでインタラクティブ通信を生成できます。
ContextHub にバンドルされている jQuery のバージョンを 3.4.1 に更新しました。
製品の機能強化
Experience Manager Assets は、Deflate64 アルゴリズムを使用して作成された ZIP アーカイブをサポートするようになりました(NPR-27573)。
並べ替え可能な、新しい作成日の列が DAM リスト表示およびリスト表示のアセット検索結果に追加されました(NPR-31312)。
リスト表示で、ユーザーは名前列を使用してアセットのリストを並べ替えできます(NPR-31299)。
GLB、GLTF、OBJ、STL の各ファイルは、DAM の アセットの詳細ページでプレビューできます(CQ-4282277)。
Dynamic Media でチャンクをアップロードすると、ReplicationOnModifyListener
イベントがチャンクノードに対して発生します(CQ-4281279)。
Dynamic Media で、スマート切り抜きビデオアセットがサポートされるようになりました。スマート切り抜きは、機械学習による機能であり、シーンの焦点位置を追いながらフレームを移動し、ビデオを再トリミングします(CQ-4278995)。
Dynamic Media は、スマートイメージングをサポートしています(CQ-4222249)。
リクエストでクエリパラメーターが渡された場合、検索ビューまたは参照ビューが Foundation ピッカーのデフォルトビューとして設定されます(NPR-31601)。
修正点
タイトルが変更されたときに、一部のPDFドキュメントのメタデータが更新されず、PDFに保存されない (NPR-31629)。
ファイル名にプラス文字(+
)が含まれているアセットの場合、アセットの共有が機能しません(NPR-31547)。
デフォルトの検索フォーム「Assets 管理者の検索レール」で、編集が期待どおりに動作しません(NPR-31502)。
アセット表示のオムニサーチでアセットを検索すると、候補が表示されません(NPR-31496)。
様々なユーザーが様々なコレクションで同じアセットを参照している場合、参照先のアセットが別の場所に移動されても、コレクション内のアセット参照が更新されません(NPR-31486)。
重複した IPTC タグがアセットメタデータに追加されます(NPR-31328)。
検索がフィルターレールからトリガーされた場合、検索結果の数が正確に更新されません(NPR-31316)。
ファイルタイプフィルターの第 2 レベルのチェックボックスの選択を解除すると、すべてのチェックボックスがオフになり、検索バーのテキストが、選択または選択解除されたプロパティと同期しません(NPR-31287)。
フォルダーの「メンバー」セクションからすべてのメンバー(ユーザーまたはグループ)を削除できません。すべてのユーザーを削除しようとすると、ログインしたユーザーがリストに追加されます(NPR-31171)。
ファイル名にプラス記号(+
)のあるアセットを削除できません(NPR-31162)。
フォルダーを選択すると上部のメニューに表示される「作成」ドロップダウンメニューが、作成オプションとして「フォルダー」と表示されない (NPR-30877)。
パス上で jcr:removeChildNodes
と jcr:removeNode
を拒否する ACL がユーザーに適用されている場合、フォルダー選択作成/FileUpload でアクション項目が見つかりません(NPR-30840)。
特定の mp4 アセットがアップロードされると、DAM ワークフローが古い状態になり、残りのすべてのワークフローが古い状態になります(NPR-30662)。
大きな PDF ファイル(数 GB)が DAM にアップロードされ、そのサブアセットが処理されると、メモリ不足エラーが発生します(NPR-30614)。
アセットの一括移動が失敗し、警告メッセージが表示されます(NPR-30610)。
Dynamic Media-Scene7 モードで Experience Manager を実行しているとき、アセットをあるフォルダーから別のフォルダーに移動するとアセット名が小文字に変わります(NPR-31630)。
画像が Scene7 の会社名と同じ名前のフォルダーに存在する場合、リモート画像セットの編集中にエラーが発生します(NPR-31340)。
参照を含む Dynamic Media アセットが公開されません(NPR-31180)。
Dynamic Media7-Scene7 モードから Dynamic Media Classic へのアップロードが完了するまでに時間がかかりすぎます(NPR-31048)。
画像アセットに追加されたホットスポットが、アセットの詳細ページのインタラクティブ画像ビューアに表示されません(NPR-30979)。
Experience manager Assets でアセットに対して実行されたアクションが Scene7 に渡されると、巨大な Sling ジョブが作成され、「処理中」バナーが再び表示されます(NPR-30947)。
アセットの言語コピーを作成したときに競合が発生し、アセットが Scene7 にアップロードされません(NPR-30932)。
Dynamic Media –ハイブリッドモードで実行中の Experience Manager からダウンロードした動的レンディションが壊れます(画像コンテンツタイプではなく、コンテンツが「画像が見つかりません」のテキストタイプです)(NPR-30876)。
Dynamic Media エンコーディングビデオのワークフローで、Dynamic Media Classic から Adobe Experience Manager の Dynamic Media-Scene7 モードに移行したビデオのサムネールの生成に失敗します(CQ-4282011)。
別の Scene7 会社 ID を使用して、アセットをあるインスタンスから別のインスタンスに移行する際に、IpsApiException が発生します(CQ-4280548)。
サポートしている 3D モデルを Experience Manager に取り込むと、3D アセットのサムネールの情報が得られません(CQ-4283701)。
3D アセットにカメラビューが少ない場合、ビューアにスクロールボタンが表示されますCQ-4283322)。
アセットの詳細ページの DimensionalViewer でプレビューされる、アップロードされた 3D モデルのコンテナの高さが正しくありません(CQ-4283309)。
Internet Explorer 11 および Safari で、SmartCropVideoViewer を使用してビデオが再生できない (CQ-4281422)。
Dynamic Media-Scene7 実行モードで Experience Manager を実行しているとき、「移動」ボタンを使用して複数のアセットをあるフォルダーから別のフォルダーに移動できません(CQ-4280384)。
MIME タイプが MP4 でない場合、アセットの詳細でビデオがゆがんで表示されます(CQ-4279704)。
ビデオプロファイルが設定されたフォルダーに新しく取り込まれたビデオは、エンコード率が 100 % で完了した後もステートが処理中のままになります(CQ-4279389)。
フォルダーからアセットを移動すると、理想的な必要数よりも多くの Sling ジョブ(Scene7 API 呼び出し)が作成されます(CQ-4278664)。
Scene7 で画像セット(またはメディアセット)を作成し、DAM で適切な命名規則を使用して命名すると、画像セットの名前が小文字に変更されます(CQ-4281112)。
Scene7 Migrator が公開ステートを正しく設定しません(CQ-4263492)。
タッチ UI 検索(オムニサーチを通じて実行)の結果ページが自動的に上にスクロールし、コンテンツフラグメントでのユーザーのスクロール位置が失われます(CQ-4282898)。
PDF ファイルのインデックスが作成されず、そのコンテンツ内を検索できません(CQ-4278916)。
閉じられたユーザーグループを異なる principalName
と authorizableId
で追加すると、「グループがユーザーピッカーに表示されません:false が true に等しいと見なされます」というエラーが発生します(CQ-4278177)。
Assets UI の列表示に、特定のテナントの DAM ルートパスに関係なく、すべてのパスが表示されます(CQ-4278175)。
アセットセレクターの検索が期待どおりに動作しない (CQ-4275886)。
レンディションワークフローが失敗する (CQ-4271928)。
DAM イベントパージで最新の(maxSavedActivities
)イベントデータが削除され、前に作成したデータが保持されます(NPR-31336)。
タッチ UI 検索(オムニサーチを通じて)の結果ページが自動的にスクロールアップし、ユーザーのスクロール位置が失われる(NPR-31307)。
タッチ UI ですべてを選択してから一部のアイテム(フォルダーまたは個々のアセット)の選択を解除すると、アクションバーとアセット数が更新されません(NPR-31118)。
アセットのジョブの詳細をポーリングすると、Experience Manager で例外が発生します(CQ-4283569)。
LiveCopy の継承が壊れていると、ライブコピーのページに LiveCopy リンクではなく言語コピーリンクが表示されます(NPR-30980)。
新しいブループリントの場合、レコード数が 40 を超えると、最初の 40 件のレコードのみが表示されます。残りのレコードはブループリントで空白行が表示されます(NPR-31182)。
ユーザーがメニューの説明プロパティに日本語または韓国語の文字を追加すると、メニューに日本語および韓国語の歪んだ文字が表示されます(NPR-31331)。
リッチテキストエディター (RTE) では、埋め込まれたテーブルをリスト項目として挿入できません (NPR-30879)。
初期設定状態で、基礎モードのリッチテキストエディター(RTE)では、インラインフォントサイズが、予期せず要素に適用される (NPR-31284)。
ユーザーが左パネルフィールドにフォーカスし、キーボードショートカットを使用してコンテンツをペーストすると、左パネルフィールドからコピーされたコンテンツではなく、ページエディターのクリップボードのコンテンツがペーストされます(NPR-31172)。
ユーザーがマルチフィールドにファイルのアップロードフィールドを追加すると、画像パスがマルチフィールドノードではなくコンポーネントノードに格納される (NPR-30882)。
ResponsiveGridExporter
API が com.day.cq.wcm.foundation.model.impl.export.AllowedComponentsExporter
インターフェイスを返しません。com.day.cq.wcm.foundation.model.impl
パッケージがプライベートパッケージとして宣言されます(NPR-31398)。
一部のエクスペリエンスフラグメントを含むページを、エディター以外のモード(editor.html
プレフィックスと wcmmode=disabled
なしのオーサー、あるいはパブリッシャー)で開いたとき、リクエストが HTTP ステータスエラーコード 500
で終了します(NPR-30743)。
ユーザーがパスワードを変更して、自分のプロファイルページにアクセスできない (NPR-31161)。
検索結果ページでカード表示からリスト表示に切り替えると、ページをスクロールできるようになるまでに遅延が生じます(NPR-31286)。
Sites ユーザーインターフェイスのリスト表示で、「すべてを選択」チェックボックスが表示されません(NPR-31614)。
検索結果ページの「すべてを選択」のカウント数が誤っています(NPR-31120)。
メタデータエディターに、存在しないタグが表示されます(NPR-31119)。
Web コンソールの「MIME タイプ」オプションが機能しない (NPR-31108)。
シングルサインオンを設定する際に、クライアント証明書が受け付けられません(NPR-31165)。
Jetty ベースの HTTP サービスのバッファーサイズ設定でアップデートが保存されません(NPR-30925)。
QueryBuilder は xpath クエリで orderby fn:name()
をサポートするようになりました(NPR-31322)。
Experience Manager 6.3 からアップグレードすると、重複したアクティベーションツリーが作成されます(NPR-31513)。
sling 認証中に設定された応答ヘッダーが、転送された要求に保持されません(NPR-30013)。
ピッカーコンポーネント内の検索が機能しません(NPR-31692)。
Apache POI と Apache Tika バンドルのバージョンが異なるので、ZIP ファイルを Experience Manager Communities の Post に添付するとエラーが表示されます(NPR-31018)。
org.apache.sling.distribution.api
バンドルが Configuration Manager で表示されず、カスタムバンドルで使用できません(NPR-31720)。
製品の機能強化
修正
修正
cq-social-translation
バンドルがないという例外を、Experience Manager 6.5 UberJar ファイルがスローする(NPR-31186)。Experience Manager サービスパックには、Experience Manager Forms の修正は含まれていません。別の Forms アドオンパッケージを使用して配布されます。さらに、JEE での Experience Manager Forms の修正を含む累積的なインストーラーがリリースされています。詳しくは、JEE での Experience Manager Forms のインストールを参照してください。
アダプティブフォーム
インタラクティブコミュニケーション
Jackson ライブラリを 2.10.0 にアップグレードすると、MissingNode.toString() が不正確な結果を返します(NPR-31549)。
Microsoft Word からコピーしたテキストから、テキストエディターが空白文字をランダムに削除する(NPR-31113)。
Correspondence Management
レターを LiveCycle ES4SP1 から Experience Manager 6.5 へ移行する際、キャプションとツールヒントが表示されない(NPR-31615)。
レターを下書きとして保存すると、「Textflow の書式設定はサポートされなくなりました」というエラーメッセージが表示される(NPR-30463)。
ワークフロー
HTML5 Forms
Forms - Document Services
.NET プロジェクトで MTOM を使用する SOAP web サービスで、AssemblerServiceClient 呼び出しおよび HtmlToPDF2 メソッドに対する例外が表示される(NPR-4281771)。
AXIS 1.4 jar でセキュリティ脆弱性 2012-5784 と 2014-3596 が見つかり、AXIS1.4.1 jar で修正プログラムを提供(NPR-31015)。
Foundation JEE
Experience Manager Forms を使用するお客様は、Experience Manager のサービスパック、累積修正パック、機能パックなどをインストールした後で、Experience Manager Forms のアドオンパッケージをインストールすることが不可欠です。
Experience Manager 6.5.3.0 の UberJar は、 Maven 中央リポジトリーで入手できます。
Maven プロジェクトで UberJar を使用するには、UberJar の使用方法を参照し、プロジェクトの POM に次の依存関係を含めます。
<dependency>
<groupId>com.adobe.aem</groupId>
<artifactId>uber-jar</artifactId>
<version>6.5.3</version>
<scope>provided</scope>
</dependency>
UberJar およびその他の関連アーティファクトは、Adobe のパブリック Maven リポジトリー (repo.maven.apache.org
) ではなく、Maven Central リポジトリーで入手できます。メインの UberJar ファイルの名前は、「uber-jar-<version>.jar
」に変更されます。そのため classifier
が存在せず、apis
が値として dependency
タグに使用されます。