翻訳するコンテンツを特定するための翻訳ルールを定義する方法を説明します。
AEM ヘッドレス翻訳ジャーニーの以前のドキュメント(翻訳コネクタの設定)では、翻訳コネクタをインストールおよび設定する方法について説明し、次のことができるようになりました。
コネクタがセットアップされたので、この記事では次のステップとして、翻訳が必要なコンテンツを特定する方法について説明します。
このドキュメントを通じて、AEM の翻訳ルールを使用して翻訳コンテンツを特定する方法を理解できるようになります。読み終えると、次のことができるようになります。
コンテンツフラグメントはヘッドレスコンテンツを表すものですが、その中には、構造化されたフィールドにより整理された多くの情報を含めることができます。プロジェクトのニーズによっては、コンテンツフラグメント内の必ずしもすべてのフィールドを翻訳する必要がない場合があります。
翻訳ルールは、翻訳プロジェクトに含める、または翻訳プロジェクトから除外するコンテンツを特定します。コンテンツが翻訳されると、AEM はこれらのルールに基づいてコンテンツを抜き出すか組み込みます。このようにして、翻訳が必要なコンテンツのみが翻訳サービスに送信されます。
翻訳ルールには以下の情報が含まれます。
コンテンツフラグメントモデルは、コンテンツフラグメントの構造を定義するものであり、プロジェクトに固有のものなので、コンテンツモデルのどの要素を翻訳するかを AEM が把握できるように、翻訳ルールをセットアップすることが不可欠です。
通常は、コンテンツアーキテクトが、翻訳が必要なすべてのフィールドの「プロパティ名」を翻訳担当者に提供します。これらの名前は、翻訳ルールを設定するために必要です。このジャーニーで前述したように、翻訳担当者はこれらの「プロパティ名」を自分でを見つけることができます。
複数のルールを作成して、複雑な翻訳要件をサポートすることができます。例えば、取り組んでいるプロジェクトのうち一方では、モデルのすべてのフィールドを翻訳する必要があるのに対して、もう一方では、説明フィールドのみ翻訳が必要で、タイトルは翻訳せずにそのままにしておく、といった場合があります。
翻訳ルールは、このようなシナリオに対応できるように設計されています。ただし、ここでは、シンプルな単一の設定に的を絞って、ルールの作成方法を説明します。
翻訳ルールの設定に使用できる翻訳設定コンソールがあります。これにアクセスするには:
翻訳設定 UI には、翻訳ルールに使用できるオプションが多数あります。ここでは、基本的なヘッドレスローカライゼーション設定に必要な最も一般的な手順を示します。
/content/dam/<your-project>
の配下に配置されます。/content/dam
)から継承されます。設定にフィールドを追加するには、「継承元/content/dam
」オプションをオフにします。これで、翻訳ルールが設定されました。
翻訳ルールの一部として設定できる追加のプロパティが多数あります。さらに、ルールを XML として手動で指定できるので、個別の要件への対応能力と柔軟性を高めることができます。
このような機能は、通常、ヘッドレスコンテンツのローカライズを開始する際に必要なものではありませんが、興味があれば、その他のリソースの節を参照して詳細を確認してください。
これで、ヘッドレス翻訳ジャーニーのこの手順が完了し、以下のことができるようになりました。
この知識を基に、AEM ヘッドレス翻訳ジャーニーを続けてください。次に、コンテンツの翻訳のドキュメントを参照しながら、コネクタとルールを連携させてヘッドレスコンテンツを翻訳する方法について説明します。
コンテンツの翻訳のドキュメントを確認して、ヘッドレス翻訳ジャーニーの次のパートに進むことをお勧めしますが、以下のリソースではこのドキュメントで取り上げた概念についてより詳しく説明しています。追加的なオプションであり、ジャーニーを続ける上で必須のリソースではありません。