AEM Forms におけるアセットの読み込みと書き出し

フォームと、関連するアセット、テーマ、データ辞書、ドキュメントフラグメントおよびレターを異なる AEM Forms インスタンス間で移動できます。そうした移動が必要になるのは、システムを移行する場合か、ステージサーバーから実稼働サーバーへ AEM Form を移動する場合です。AEM Forms UI を介したアップロードおよび読み込みがサポートされるアセットの場合、書き出しや読み込みに Forms UI を使用することをお勧めします。このようなアセットの書き出しや読み込みに AEM パッケージマネージャーを使用するのは、お勧めしません。

メモ
  • AEM 6.4 Forms では crx-repository の構造が変更されています。以前のバージョンから AEM 6.4 Forms にアセットをインポートし、フォームが古い構造に依存している場合は、依存関係を手動でエクスポートする必要があります。リポジトリの構造とパスの変更について詳しくは、AEM でのリポジトリの再構築を参照してください。

フォームとドキュメントアセットのダウンロードまたはアップロード

AEM Forms ユーザーインターフェイスを使用すると、アセットを AEM CRX パッケージまたはバイナリファイルとしてダウンロードして、AEM インスタンスからアセットを書き出すことができます。その後、ダウンロードした AEM CRX パッケージまたはバイナリファイルを別の AEM インスタンスに読み込むことができます。

AEM Forms ユーザーインターフェイスを介した書き出しと読み込みは、アダプティブフォームテンプレートおよびアダプティブフォームコンテンツポリシーを除くすべてのアセットでサポートされます。したがって、AEM Forms UI からのアダプティブフォームの書き出し時に、関連するアダプティブフォームテンプレートおよびコンテンツポリシーは、他の関連するアセットのように自動的に書き出されません。

これらのアセットタイプの場合、AEM パッケージマネージャーを使用して、ソースの AEM サーバー上で CRX パッケージを作成し、出力先のサーバーにパッケージをインストールする必要があります。パッケージの作成とインストールについて詳しくは、「パッケージの操作」を参照してください。

フォームとドキュメントアセットのダウンロード

フォームとドキュメントアセットをダウンロードするには、以下の手順を実行します。

  1. AEM Forms インスタンスにログインします。

  2. Experience Manager adobeexperiencemanager アイコン/ナビゲーション コンパス アイコン/フォーム/フォームとドキュメントをタップします。

  3. フォームアセットを選択し、「ダウンロード」アイコンをタップします。

  4. 「アセットをダウンロード」で、以下のいずれかのオプションを選択し、「ダウンロード」をタップします。

    • CRX パッケージとしてダウンロード」:このオプションを使用して、選択したすべてのアセットおよび関連する依存関係を AEM Forms インスタンスからダウンロードして、別のインスタンスに移動します。すべてのアセットおよびフォルダーを CRX パッケージとしてダウンロードします。AEM で作成されたフォーム(アダプティブフォーム、インタラクティブ通信、アダプティブフォームフラグメント)、フォームセット、フォームテンプレート、PDF ドキュメント、各種リソース(XSD、XFS、画像)など、すべてのフォームアセットを AEM Forms の UI からパッケージとしてダウンロードすることができます。アセットをパッケージとしてダウンロードすることのメリットは、ダウンロード用に選択されたアセットで使用されてきたアセットもダウンロードできることです。例えば、フォームテンプレート、XSD、1 枚の画像を使用するアダプティブフォームがあるとします。このアダプティブフオームを選択してパッケージとしてダウンロードする場合、ダウンロードされるパッケージにはフォームテンプレート、XSD、画像が含まれています。そのアセットに関連付けられているすべてのメタデータプロパティ(カスタムプロパティを含む)も同様にダウンロードされます。

    • アセットをバイナリファイルとしてダウンロード」:このオプションを使用して、フォームテンプレート(XDP)、PDF forms(PDF)、ドキュメント(PDF)、リソース(画像、スキーマ、スタイルシート)のみをダウンロードします。これらのアセットは、外部アプリケーションで編集できます。バイナリ(XSD、XDP、画像、PDF など)を持つフォームアセットを .zip ファイルとしてダウンロードします。
      アセットをバイナリファイルとしてダウンロード」オプションを使用して、アダプティブフォーム、インタラクティブ通信、アダプティブフォームフラグメント、テーマ、フォームセットをダウンロードすることはできません。これらのアセットをダウンロードするには、「CRX パッケージとしてダウンロード」オプションを使用する必要があります。

    選択したアセットはアーカイブ(.zip ファイル)としてダウンロードされます。

    メモ

    AEM パッケージとバイナリファイルはどちらもアーカイブ(.zip ファイル)としてダウンロードされます。アセットと一緒にアセット用のテンプレートがダウンロードされることはありません。アセット用のテンプレートは、個別に書き出す必要があります。

フォームとドキュメントアセットのアップロード

フォームとドキュメントアセットをアップロードするには、以下の手順を実行します。

  1. AEM Forms インスタンスにログインします。

  2. Experience Manager adobeexperiencemanager アイコン/ナビゲーション コンパス アイコン/フォーム/フォームとドキュメントをタップします。

  3. 作成ファイルのアップロード​をタップします。フォームまたはパッケージのアップロードダイアログが表示されます。

  4. ダイアログボックスで、読み込むパッケージまたはアーカイブを参照し、選択します。PDF ドキュメント、XSD、画像、スタイルシートおよび XDP フォームを選択することもできます。「開く」をタップします。選択するフォルダーまたはファイル名に特殊文字を含めないでください。

    ダイアログボックスで、アップロードするアセットの詳細を確認し、「アップロード」をタップします。

    既存のフォームアセットをアップロードすると、そのアセットが更新されます。

    メモ

    パッケージのアップロードによって既存のフォルダー階層が置換されることはありません。例えば、あるサーバーの /content/dam/formsanddocuments という URL 上に「Training」という名前のアダプティブフォームがあるとします。ユーザーがそのアダプティブフォームをダウンロードし、他のサーバーにアップロードします。このアップロード先のサーバーにも、同じ /content/dam/formsanddocuments に「Training」という名前のフォルダーがありました。アップロードは失敗します。

テーマのダウンロードとアップロード

AEM Forms では、テーマを作成、ダウンロード、アップロードできます。テーマは、フォーム、ドキュメント、レターなどの他のアセットと同様に作成できます。テーマを作成、ダウンロードし、別のインスタンスにアップロードして再利用できます。テーマについて詳しくは、「AEM Forms のテーマ」を参照してください。

テーマのダウンロード

他のプロジェクトやインスタンスで使用する AEM Forms のテーマを書き出すことができます。AEM では、テーマを zip ファイルとしてダウンロードし、それをインスタンスにアップロードできます。

テーマをダウンロードするには、以下の手順を実行します。

  1. AEM Forms インスタンスにログインします。
  2. Experience Manager adobeexperiencemanager アイコン/ナビゲーション コンパス アイコン/フォーム/テーマをタップします。
  3. テーマを選択し、「ダウンロード」をタップします。テーマはアーカイブ(.zip ファイル)としてダウンロードされます。

テーマのアップロード

プロジェクトにスタイル設定がプリセットされた作成済みのテーマを使用できます。他の人が作成したテーマのパッケージをプロジェクトにアップロードしてインポートできます。

テーマをアップロードするには、以下の手順を実行します。

  1. Experience Manager で、フォーム/テーマ​に移動します。

  2. テーマページで、作成/ファイルのアップロード​をクリックします。

  3. ファイルのアップロードプロンプトで、コンピューター上のテーマパッケージを参照して選択し、「アップロード」をクリックします。アップロードされたテーマは、テーマページで使用することができます。

  4. AEM Forms インスタンスにログインします。

  5. Experience Manager adobeexperiencemanager アイコン/ナビゲーション コンパス アイコン/フォーム/テーマをタップします。

  6. 作成ファイルのアップロード​をクリックします。ファイルのアップロードプロンプトで、コンピューター上のテーマパッケージを参照して選択し、「アップロード」をクリックします。テーマがアップロードされます。

Correspondence Management におけるアセットの読み込みと書き出し

データ辞書、レター、ドキュメントフラグメントなどのアセットを 2 つの異なる Correspondence Management の実装間で共有するには、.cmp ファイルを作成して共有します。.cmp ファイルには、1 つ以上のデータ辞書、レター、ドキュメントフラグメント、フォームを含めることができます。

ドキュメントフラグメント、レターまたはデータ辞書の書き出し

  1. レター、ドキュメントフラグメントまたはデータ辞書のページの中で、単一のパッケージとして書き出すアセットをタップして選択し、次に「ダウンロードのキュー」をタップします。書き出し用のアセットが一覧表示されます。

  2. 必要に応じて上記の手順を繰り返し、レター、ドキュメントフラグメント、データ辞書を追加します。

  3. ダウンロード」をタップします。

  4. Correspondence Management に「アセットをダウンロード」ダイアログが表示され、エクスポートリストにアセットが一覧表示されます。

    export

  5. 書き出された依存関係を表示するには、「解決」をタップします。または、スキップして次の手順に進みます。依存関係は「解決」をタップしなくても書き出されます。

  6. .cmp ファイルをダウンロードするには「OK」をタップします。

  7. Correspondence Management によって .cmp ファイルがお使いのコンピューターにダウンロードされます。

    .cmp ファイル には書き出されたアセットが含まれています。他のユーザーと .cmp ファイルを共有することができます。他のユーザーは、異なるサーバーに .cmp ファイルを読み込んで、新しいサーバーですべてのアセットを取得することができます。

すべての Correspondence Management アセットをパッケージとして書き出し

このオプションを使用して、すべての Correspondence Management アセットおよび関連する依存関係を、AEM Forms インスタンスからパッケージとしてダウンロードします。

例えば、Correspondence Management に画像とテキストを使用しているレターが含まれている場合、ダウンロードしたパッケージにもレターに関連する画像とテキストが含まれます。そのアセットに関連付けられているすべてのメタデータプロパティ(カスタムプロパティを含む)も同様にダウンロードされます。パッケージ(.cmp)をダウンロードすると、パッケージを別の AEM Forms インスタンスに読み込むことができます。

すべての Correspondence Management アセットおよび関連する依存関係をパッケージとしてダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. AEM Forms サーバーに Forms ユーザーとしてログインします。

  2. グローバルナビゲーションバーで「Adobe Experience Manager」をタップします。

  3. ツール」をタップし、「Forms」をタップします。

  4. Correspondence Management アセットをエクスポート」をタップします。

    publish-cmp-assets-1

    「すべての Correspondence Management アセットをエクスポート」ページが表示され、前回試行されたエクスポート処理の情報と、前回正常にエクスポートされたパッケージをダウンロードするためのリンクが表示されます。

    export-last-run-details

  5. エクスポート」をタップし、確認メッセージが表示されたら「OK」をタップします。

    バッチ処理が完了すると、前回の実行詳細とパッケージをダウンロードするためのリンクが更新されます。これには管理者ログインや、バッチの実行が成功したか失敗したかなどの情報が含まれます。アセットがパッケージに書き出されて、「書き出したパッケージをダウンロード」リンクが表示されます。

    メモ

    「すべてのアセットを書き出し」処理は、開始してからキャンセルすることはできません。また、すべてのアセットを書き出している間は、アセットを作成、削除、変更、発行したり、「すべてのアセットを発行」処理を開始したりしないでください。

  6. 書き出したパッケージをダウンロード」リンクをタップして、パッケージファイルをダウンロードします。

    パッケージ内のアセットを Correspondence Management の別のインスタンスに追加するには、パッケージを AEM Forms インスタンスにインポートします。

ドキュメントフラグメント、レターまたはデータ辞書の Correspondence Management への読み込み

.cmp ファイルに書き出されたアセットを読み込むことができます。.cmp ファイルには、1 つ以上のレター、データ辞書、ドキュメントフラグメント、依存アセットが含まれています。

メモ

移行したい古い Correspondence Management アセットを読み込んでいる間、管理者アカウントを使用してログインします。古い Correspondence Management アセットの移行について詳しくは、AEM 6.1 Forms への Correspondence Management アセットの移行を参照してください。

  1. データ辞書、レター、ドキュメントフラグメントのページ上で、作成/ファイルのアップロード​をタップし、.cmp ファイルを選択します。

  2. Correspondence Management にアセットの読み込みダイアログが表示され、読み込まれるアセットが一覧表示されます。「インポート」をタップします。

    アセットが読み込まれると、次のアセットのプロパティが更新されます(その他のプロパティは変更されません)。

    • 作成者:アセットをサーバーに読み込んだユーザーの ID を表示します。
    • 変更済み:アセットがサーバーに読み込まれた時刻
    メモ

    XDP を cmp ファイルの一部として、または別の方法でアップロードできるようにするには、ユーザーは forms-power-users グループに含まれている必要があります。アクセス権については、管理者に連絡してください。

ワークフローアプリケーションの書き出し

AEM パッケージマネージャーを使用して、ワークフローアプリケーションを書き出すことができます。手順を以下に示します。

  1. AEM Forms パッケージマネージャーを開きます。パッケージマネージャーの URL は、https://<server>:<port>/crx/packmgr です。

  2. パッケージを作成」をクリックします。新規パッケージ​ダイアログボックスが表示されます。

  3. パッケージの名前、バージョン、グループを指定します。「OK」をクリックします。

  4. 編集」をクリックし、「フィルター」タブを開きます。「フィルターを追加」をクリックします。ワークフローアプリケーションのパスを指定します。例えば、/etc/fd/dashboard/startpoints/homemortgage などです。「ルールを追加」をクリックします。

  5. 詳細」タブを開きます。ACL Handling フィールドで、「結合」または「上書き」を選択します。「保存」をクリックします。

  6. ビルド」をクリックし、パッケージを作成します。

    パッケージが作成されたら、パッケージをダウンロードして別のサーバーに読み込むことができます。パッケージがアップロードされるサーバーにワークフローアプリケーションが表示されます。

    メモ

    ワークフローアプリケーションを正しく動作させるために、作業アプリケーションを使用して対応するアダプティブフォームとワークフローモデルも書き出します。

フォルダーとアセットの整理

AEM Forms のユーザーインターフェイスは、フォルダーを利用してアセットを整理します。これらのフォルダーは、AEM Forms ユーザーインターフェイスで作成されたアセットの整理に使用されます。これらのフォルダーでは、名前の変更やサブフォルダーの作成、アセットおよびドキュメントの保存を行うことができます。フォルダー内でドキュメントおよびアセットを整理すると、ファイルをグループ化して容易に管理できます。フォルダーを選択し、ダウンロードするか削除するかを選択します。

フォルダーを作成するには、以下の手順を実行します。

フォルダーの作成

  1. https://<server>:<port>/aem/forms.html で、AEM Forms ユーザーインターフェイスにログインします。

  2. フォルダーを作成する場所に移動します。

  3. 作成/フォルダーをタップします。

  4. 以下の詳細を入力します。

    • タイトル:フォルダーの表示名
    • 名前(必須)​リポジトリー内のフォルダーを保存するノード名
    メモ

    デフォルトでは、名前フィールドの値がタイトルから自動入力されます。名前には、英数字、ハイフン(-)、下線(_)のみを含めることができます。タイトルにその他の特殊文字を入力すると、それらは自動的にハイフンに置換され、この新しい名前を確認するよう指示されます。提示された名前をそのまま使用するか、またはそれを編集できます。

  5. 定義したタイトルを持つ新しいフォルダーは、アセットリスト内の現在の場所に表示されます。

    指定した名前を持つフォルダーが既に存在する場合は、送信はエラーになり失敗します。名前フィールドの横に表示されるエラー aem6forms_error_alert アイコンの上にマウスポインターを置くと、エラーメッセージを見ることができます。

    新しく作成されたフォルダーをタップしてフォルダー内に移動し、フォルダー内でアセットまたはフォルダーを作成できます。さらに、フォルダーを選択し、ダウンロード、削除、名前の編集用にそのフォルダーをキューに入れることができます。

    editdeletedownloadafolder

1 つ以上のアセットまたはレターのコピーの作成

既存のアセットまたはレターを使用して、同じプロパティのアセットまたはレター、コンテンツ、継承されたアセットをすばやく作成できます。データ辞書、ドキュメントフラグメントおよびレターをコピー & ペーストできます。

次の手順を実行して、アセットまたはレターのコピーを作成します。

  1. 関連するアセットまたはレターのページで、1 つ以上のアセットまたはレターを選択します。UI に「コピー」アイコンが表示されます。

  2. 「コピー」をタップします。UI に「貼り付け」アイコンが表示されます。また、貼り付ける前にフォルダー内を移動 / ナビゲートすることもできます。複数のフォルダーに同じ名前のアセットを保管することができます。フォルダーについて詳しくは、フォルダーとアセットの整理を参照してください。

  3. 「貼り付け」をタップします。貼り付けダイアログが表示されます。アセットまたはレターの新しいコピーに自動的に名前とタイトルが生成されて割り当てられますが、これらのタイトルと名前は編集できます。

    同じ場所にアセットまたはレターをコピーアンドペーストすると、アセットまたはレターの既存の名前の最後に「-CopyXX」が追加されます。コピーしたアセットまたはレターにタイトルが付いていない場合は、自動生成されたタイトルフィールドは空のままです。

  4. 必要に応じて、コピーを保存するアセットまたはレターのタイトルと名前を編集します。

  5. 「貼り付け」をタップします。コピーしたアセットの新しいコピーが作成されます。

検索

AEM Forms の UI を使用して、コンテンツを検索することができます。上部バーで検索 [A] をタップすると、アセットやドキュメントなどのリソースをコンテンツから検索することができます。

アセットを検索する場合、AEM Forms にサイドパネルが表示されます。アセットブラウザーコンテンツのみ/フィルター [B] をタップして、サイドパネルを呼び出すこともできます。サイドパネルに表示される各種フィルターを使用して、検索範囲を絞り込むことができます。サイドパネルを使用して、検索を保存することもできます。

search_topbar

A. 検索 B. フィルター

サイドパネル - フィルター

サイドパネル - フィルター

サイドパネルで、次のフィルターを使用して検索範囲を絞り込むことができます。

  • 検索ディレクトリ
  • タグ
  • 検索基準(変更日、公開ステータス、ライブコピーのステータスなど)。

サイドパネルを使用して、選択した名前を使用して検索設定を保存することもできます。

検索、フィルター、保存した検索、サイドパネルとそれらの使用について詳しくは、「検索」を参照してください。

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