画像をアップロードするときに、フォルダーにイメージプロファイルを適用することで、アップロード時に自動的に画像を切り抜くことができます。
スマート切り抜きは、Dynamic Media - Scene7 モードでのみ使用できます。
イメージプロファイルは、PDF ファイル、アニメーション GIF ファイル、INDD(Adobe InDesign)ファイルには適用されません。
画像にスマート切り抜きを実装する場合、Adobeでは次のベストプラクティスを推奨し、次の制限を適用します。
制限タイプ | ベストプラクティス | 制限が適用されました | 2022 年 12 月 31 日の制限に変更 |
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画像あたりのスマート切り抜き数 | 5 | 100 | 20 |
関連トピック Dynamic Mediaの制限.
スマート切り抜きの座標は、縦横比に応じて異なります。画像プロファイルのスマート切り抜き設定で、画像プロファイルに追加された寸法の縦横比が同じ場合、その縦横比が Dynamic Media に送信されます。アドビでは、同じ切り抜き領域を使用することを推奨します。そうすることで、画像プロファイルで使用される寸法に影響を与えないようにすることができます。
スマート切り抜きの生成のたびに、追加の処理が必要になることに注意してください。例えば、スマート切り抜きの縦横比を 5 つ以上追加すると、アセット取り込み速度が遅くなる可能性があります。また、システムへの負荷も大きくなります。スマート切り抜きはフォルダーレベルで適用できるので、必要な場所でのみフォルダーに使用することをお勧めします。
2 つの画像切り抜きオプションから選択できます。また、カラーおよび画像スウォッチの作成を自動化するオプションもあります。
オプション | 用途 | 説明 |
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ピクセル切り抜き | 画像サイズにのみ基づいて画像を一括で切り抜きます。 | このオプションを使用するには、「切り抜きオプション」ドロップダウンリストで「ピクセル切り抜き」を選択します。 画像の各辺から切り抜くには、画像の任意の辺または四辺からの切り抜きのサイズ(ピクセル数)を入力します。画像がどれだけ切り抜かれるかは、画像ファイル内の ppi(1 インチあたりのピクセル数)の設定によって変わります。 画像プロファイルのピクセル切り抜きは、以下のように処理されます。 • 値は「上」、「下」、「左」、「右」です。 • 左上隅が 0,0 と見なされ、ここからピクセル切り抜きが計算されます。• 切り抜きの開始点:「左」が X、「上」が Y です。 • 水平方向の計算:元の画像の水平方向のピクセルサイズから「左」と「右」を差し引きます。 • 垂直方向の計算:垂直方向の高さ(ピクセル)から「上」と「下」を差し引きます。 例えば、4000 x 3000 ピクセルの画像があるとします。値として「上」= 250、「下」= 500、「左」= 300、「右」= 700 を使用します。 左上 (300,250) から、(4000-300-700, 3000-250-500) つまり (3000,2250) のフィルスペースを使って切り抜きます。 |
スマート切り抜き | 視焦点位置に基づいて画像を一括で切り抜きます。 | スマート切り抜きでは、Adobe Sensei の人工知能の能力を利用して、自動的に画像を一括ですばやく切り抜きます。画面サイズに関係なく、あらゆる画像の焦点位置を自動的に検出して切り抜き、目的の箇所を抜き出します。 スマート切り抜きを使用するには、「切り抜きオプション」ドロップダウンリストで「スマート切り抜き」を選択し、「レスポンシブ画像の切り抜き」の右側で、この機能を有効(オン)にします。 大、中および小のデフォルトのブレークポイントサイズでは、通常、モバイル、タブレットデバイス、デスクトップおよびバナーで使用されるほとんどの画像のすべてのサイズに対応できます。大、中および小のデフォルト名は、必要に応じて編集できます。 ブレークポイントを追加するには、「切り抜きを追加」を選択します。切り抜きを削除するには、ごみ箱アイコンを選択します。 |
カラーおよび画像スウォッチ | 各画像の画像スウォッチを一括で生成します。 | 注意:Dynamic Media Classic ではスマートスウォッチはサポートされません。 商品画像から色やテクスチャを示す高品質のスウォッチを自動的に検出して生成します。 カラーおよび画像スウォッチを使用するには、「切り抜きオプション」ドロップダウンリストで「スマート切り抜き」を選択し、「カラーおよび画像スウォッチ」の右側で、この機能を有効(オン)にします。「幅」と「高さ」テキストフィールドにピクセル値を入力します。 画像の切り抜きはすべてレンディションパネルから使用できますが、スウォッチを使用するには URL のコピー機能を利用しなければなりません。独自のビューコンポーネントを使用して、サイトにスウォッチをレンダリングします。(カルーセルバナーはこのルールの例外です。カルーセルバナーで使用されるスウォッチについては、Dynamic Media が表示コンポーネントを提供します)。 画像スウォッチの使用 画像スウォッチの URL はシンプルな構造です。 /is/image/company/<asset_name>:Swatch ここでは、 :Swatch がアセットリクエストに追加されています。カラースウォッチの使用 カラースウォッチを使用するには、 req=userdata リクエストに以下の情報を含めます。/is/image/<company_name>/<swatch_asset_name>:Swatch?req=userdata 例えば、以下は Dynamic Media Classic のスウォッチアセットです。 https://my.company.com:8080/is/image/DemoCo/Sleek:Swatch スウォッチアセットの対応する req=userdata URL は以下のようになります。https://my.company.com:8080/is/image/DemoCo/Sleek:Swatch?req=userdata この req=userdata の応答は以下のようになります。SmartCropDef=Swatch SmartCropHeight=200.0 SmartCropRect=0.421671,0.389815,0.0848564,0.0592593,200,200 SmartCropType=Swatch SmartCropWidth=200.0 SmartSwatchColor=0xA56DB2 また、以下の URL の例のように、XML 形式または JSON 形式の req=userdata 応答を要求することもできます。https://my.company.com:8080/is/image/DemoCo/Sleek:Swatch?req=userdata,json https://my.company.com:8080/is/image/DemoCo/Sleek:Swatch?req=userdata,xml 注意:独自の WCM コンポーネントを作成して、カラースウォッチを要求し、24 ビット RGB の 16 進値で表される SmartSwatchColor 属性を解析します。詳しくは、 userdata ビューアリファレンスガイドも参照してください。 |
ダウンサンプリングされた最終的な画像に対するシャープフィルター効果を微調整するには、「アンシャープマスク」を選択します。効果の強さ、効果の半径(ピクセル単位)、無視されるコントラストのしきい値を調整できます。この効果では、Adobe Photoshop の「アンシャープマスク」フィルターと同じオプションを使用します。
アンシャープマスクは、PTIFF(Pyramid TIFF)内のダウンスケールされたレンディション(50%以上ダウンサンプルされたもの)にのみ適用されます。つまり、ptiff 内の最大サイズのレンディションはアンシャープマスクの影響を受けませんが、サムネールのような小さいサイズのレンディションは変更されます(そしてアンシャープマスクを表示します)。
「アンシャープマスク」には次のフィルタリングオプションがあります。
オプション | 説明 |
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量 | 端のピクセルに適用するコントラストを制御します。デフォルトは 1.75 です。高解像度の画像ではこの値を 5 まで増やすことができます。「量」は、フィルター強度の尺度だと考えてください。範囲は 0~5 です。 |
半径 | シャープに作用する端のピクセル周辺のピクセル数を決定します。高解像度の画像の場合は、1~2 を入力します。小さい値は端のピクセルのみをシャープにし、大きい値は広範囲のピクセルをシャープにします。適切な値は画像のサイズによって異なります。デフォルト値は 0.2 です。範囲は 0~250 です。 |
しきい値 | アンシャープマスクフィルターが適用される場合のコントラストの範囲を指定します。つまり、このオプションは、シャープにされるピクセルが周囲の領域とどの程度違えば、そのピクセルをエッジのピクセルと見なしてシャープにするかを決定するものです。ノイズが入らないように、0~255 の範囲で様々な整数値を試してください。 |
シャープニングについては、[画像のシャープニング](/help/assets/assets/_sharpening_images.pdf)を参照してください。
他のアセットタイプへの高度な処理パラメーターの定義については、アセット処理の設定を参照してください。
メタデータ、画像およびビデオを処理するためのプロファイルを参照してください。
処理プロファイルを使用するためのデジタルアセットの編成のベストプラクティスを参照してください。
Dynamic Media の画像プロファイルを作成するには:
Adobe Experience Manager のロゴを選択し、ツール/Assets/画像プロファイルに移動します。
「作成」を選択して、画像プロファイルを追加できます。
プロファイル名を入力し、アンシャープマスクのほか、切り抜きとスウォッチのいずれかまたは両方の値を入力します。
目的に沿ったプロファイル名を使用します。例えば、スウォッチのみを生成するプロファイルを作成する(つまり、スマート切り抜きが無効(オフ)になっていて、カラーと画像スウォッチが有効(オン)になっている)場合、「スマートスウォッチ」というプロファイル名を使用できます。
スマート切り抜きとスマートスウォッチオプション および アンシャープマスク も参照してください。
「保存」を選択します。新しく作成されたプロファイルが、使用可能なプロファイルのリストに表示されます。
Experience Manager ロゴを選択し、ツール/Assets/画像プロファイルに移動します。
編集または削除するイメージプロファイルを選択します。編集するには、「 画像プロファイルを編集」を選択します。削除するには、「画像プロファイルを削除」を選択します。
編集の場合は、変更内容を保存します。削除の場合は、プロファイルの削除を確定します。
フォルダーに画像プロファイルを割り当てると、サブフォルダーは自動的に親フォルダーのプロファイルを継承します。つまり、フォルダーに 1 つの画像プロファイルのみを適用すればよいことになります。そのため、アセットをアップロード、保存、使用およびアーカイブする場所のフォルダー構造については入念に検討してください。
フォルダーに異なる画像プロファイルを割り当てた場合、新しいプロファイルが以前のプロファイルよりも優先されます。以前に存在していたフォルダーのアセットは変更されずに維持されます。新しいプロファイルは、その後にフォルダーに追加されるアセットに対して適用されます。
プロファイルが割り当てられているフォルダーの場合は、ユーザーインターフェイス上で、カードに表示されるプロファイル名で示されます。
画像プロファイルは、特定のフォルダーに適用することも、全アセットにグローバルに適用することもできます。
後で変更した既存のイメージプロファイルが存在するフォルダー内のアセットを再処理できます。処理プロファイルを編集した後のフォルダー内のアセットの再処理を参照してください。
ツールメニュー内から、またはフォルダー内にいる場合は「プロパティ」から、特定のフォルダーにイメージプロファイルを適用できます。この節では、イメージプロファイルをフォルダーに適用するための方法を両方とも説明します。
既にプロファイルが割り当てられているフォルダーには、フォルダー名のすぐ下にプロファイルの名前が表示されます。
後で変更した既存のビデオプロファイルが存在するフォルダー内のアセットを再処理できます。処理プロファイルを編集した後のフォルダー内のアセットの再処理を参照してください。
Experience Manager ロゴを選択し、ツール/Assets/画像プロファイルに移動します。
1 つ以上のフォルダーに適用するイメージプロファイルを選択します。
「処理プロファイルをフォルダーに適用」を選択し、新たにアップロードされたアセットを受け取る 1 つまたは複数のフォルダーを選択して、「適用」を選択します。既にプロファイルが割り当てられているフォルダーには、フォルダー名のすぐ下にプロファイルの名前が表示されます。
Experience Manager のロゴを選択し、Assets に移動します。次に、画像プロファイルを適用するフォルダーの親フォルダーに移動します。
チェックマークを選択して対象のフォルダーを選択し、「プロパティ」を選択します。
「イメージプロファイル」タブを選択します。「プロファイル名」ドロップダウンリストからプロファイルを選択し、「保存して閉じる」を選択します。既にプロファイルが割り当てられているフォルダーには、フォルダー名のすぐ下にプロファイルの名前が表示されます。
特定のフォルダーにプロファイルを適用できるだけでなく、グローバルにプロファイルを適用することもできます。これにより、Experience Manager Assets にアップロードされている、すべてのフォルダー内にあるすべてのコンテンツに、選択したプロファイルを適用できます。
後で変更した既存のビデオプロファイルが存在するフォルダー内のアセットを再処理できます。処理プロファイルを編集した後のフォルダー内のアセットの再処理を参照してください。
Dynamic Media 画像プロファイルをグローバルに適用するには:
次のいずれかの操作を行います。
https://<AEM server>/mnt/overlay/dam/gui/content/assets/foldersharewizard.html/content/dam
に移動して適切なプロファイル適用し、「保存」を選択します。
CRXDE Lite で、/content/dam/jcr:content
ノードに移動します。
プロパティ imageProfile:/conf/global/settings/dam/adminui-extension/imageprofile/<name of image profile>
を追加し、「すべて保存」を選択します。
スマート切り抜きは、Dynamic Media - Scene7 モードでのみ使用できます。
画像のスマート切り抜きウィンドウの位置の再調整またはサイズの変更を手動で行って、焦点位置を細かく調整することができます。
スマート切り抜きを編集して保存すると、その画像の切り抜きを使用しているすべての場所で変更が反映されます。
必要に応じてスマート切り抜きを再実行して、追加の切り抜きを再度生成することができます。
複数の画像のスマート切り抜きまたはスマートスウォッチの編集 も参照してください。
単一の画像のスマート切り抜きまたはスマートスウォッチの編集:
Experience Manager ロゴを選択し、Assets に移動した後、スマート切り抜きまたはスマートスウォッチの画像プロファイルが適用されているフォルダーに移動します。
フォルダーを選択して、そのコンテンツを開きます。
スマート切り抜きまたはスマートスウォッチを調整したい画像を選択します。
ツールバーで、「スマート切り抜き」を選択します。
次のいずれかの操作を行います。
ページの右上付近にある「保存」を選択し、「閉じる」を選択して、アセットのフォルダーに戻ります。
スマート切り抜きを含んだ画像プロファイルをフォルダーに適用すると、そのフォルダー内のすべての画像に切り抜きが適用されます。必要に応じて、複数の画像のスマート切り抜きウィンドウの位置の再調整またはサイズの変更を手動で行って、その焦点位置を細かく調整することができます。
スマート切り抜きを編集して保存すると、その画像の切り抜きを使用しているすべての場所で変更が反映されます。
必要に応じてスマート切り抜きを再実行して、追加の切り抜きを再度生成することができます。
複数画像のスマート切り抜きまたはスマートスウォッチの編集:
Experience Manager ロゴを選択し、Assets に移動した後、スマート切り抜きまたはスマートスウォッチの画像プロファイルが適用されているフォルダーに移動します。
フォルダーで、その他のアクション(…)アイコンを選択し、「スマート切り抜き」を選択します。
スマート切り抜きを編集ページで、次のいずれかの操作を行います。
画像の表示サイズを調整します。
ブレークポイント名のドロップダウンリストの右側にあるスライダーバーを左右にドラッグして表示可能な画像表示のサイズを変更します。
ブレークポイント名に基づいて表示可能な画像のリストを絞り込みます。以下の例では、「中」というブレークポイント名で画像を絞り込んでいます。
ページの右上隅にあるドロップダウンリストから、ブレークポイント名を選択して、表示する画像を絞り込みます(上記の画像を参照してください)。
スマート切り抜きボックスのサイズを変更します。次のいずれかの操作を行います。
スマート切り抜きボックスを移動します。次のいずれかの操作を行います。
すべての編集作業を取り消し、元のスマート切り抜きまたはスマートスウォッチを復元します(現在の編集セッションにのみ適用されます)。
画像の上にある「元に戻す」を選択します。
ページの右上付近にある「保存」を選択し、「閉じる」を選択して、アセットのフォルダーに戻ります。
フォルダーからイメージプロファイルを削除すると、サブフォルダーは自動的に親フォルダーのプロファイルの削除状態を継承します。ただし、フォルダー内で実行されたファイルの処理はそのまま維持されます。
ツールメニュー内から、またはフォルダー内にいる場合は「プロパティ」で、特定のフォルダーからイメージプロファイルを削除できます。この節では、イメージプロファイルをフォルダーから削除するための方法を両方とも説明します。
Experience Manager ロゴを選択し、ツール/Assets/画像プロファイルに移動します。
1 つ以上のフォルダーから削除するイメージプロファイルを選択します。
「フォルダーから処理プロファイルを削除」を選択し、プロファイルを削除する 1 つまたは複数のフォルダーを選択して、「削除」を選択します。
名前がフォルダー名の下に表示されなくなっていることで、イメージプロファイルがフォルダーに適用されていないことを確認できます。
Experience Manager ロゴを選択し、Assets に移動した後、画像プロファイルを削除するフォルダーに移動します。
チェックマークを選択して対象のフォルダーを選択し、「プロパティ」を選択します。
「イメージプロファイル」タブを選択します。
「プロファイル名」ドロップダウンリストから「なし」を選択し、「保存して閉じる」を選択します。
既にプロファイルが割り当てられているフォルダーには、フォルダー名のすぐ下にプロファイルの名前が表示されます。