Client Context は、現在のページと訪問者に関する特定の情報を提供するメカニズムです。Ctrl + Alt + c キー(Windows)または control + option + c キー(Mac)で開くことができます。
パブリッシュ環境とオーサー環境の両方で、次の情報が表示されます。
アイコン(オーサー環境でのみ使用可能)を使用すると、次の ClientContext の詳細を設定できます。
編集 新しいページが開き、プロファイルのプロパティを編集、追加または削除できます。
読み込み テストを実行するプロファイルをリストから選択してプロファイルを読み込むことができます。
リセット プロファイルを現在のユーザーのプロファイルにリセットできます。
ClientContext には、(「編集」を使用して選択した内容に応じて)次のプロパティが表示されます。
サーファー情報には、次のクライアントサイド情報が表示されます。
アクティビティストリーム:様々なプラットフォーム(AEM フォーラム、ブログ、評価など)上のユーザーのソーシャルアクティビティに関する情報を提供します。
キャンペーン:作成者がキャンペーンの特定のエクスペリエンスをシミュレートできます。このコンポーネントは通常のキャンペーンの結果とエクスペリエンスの選択をオーバーライドし、各種配列のテストを有効にします。
キャンペーンの結果は通常、キャンペーンの優先度のプロパティに基づいています。エクスペリエンスは通常、分類に基づいて選択されます。
カート:商品のエントリ(タイトル、数量、priceFormatted など)、解決済みのプロモーション(タイトル、メッセージなど)などの買い物かご情報を表示します。バウチャー(コード、説明など)などの買い物かごの情報を示します。
買い物かごセッションストアは、ClientContextCartServlet を使用して(分類の変更に基づく)解決済みのプロモーションの変更をサーバーに通知します。
汎用ストア:ストアのコンテンツを表示する汎用のコンポーネントです。汎用ストアのプロパティコンポーネントの下位レベルのバージョンです。
カスタマイズされた方法でデータを表示する JS レンダラーで汎用ストアを設定する必要があります。
汎用ストアのプロパティ:ストアのコンテンツを表示する汎用のコンポーネントです。汎用ストアのプロパティコンポーネントの上位レベルのバージョンです。
汎用ストアのプロパティコンポーネントには、設定されたプロパティを(サムネールと共に)リストするデフォルトのレンダラーが含まれます。
ジオロケーション:クライアントの緯度と経度を示します。HTML5 Geolocation API を使用して現在の位置についてブラウザーでクエリを実行します。これにより訪問者にポップアップが表示され、位置を共有することに合意するかどうかをブラウザーから確認されます。
コンテキストクラウドで表示されると、コンポーネントは Google API を使用してマップをサムネールとして表示します。コンポーネントは Google API の使用制限に従います。
AEM 6.1 では、位置情報ストアはリバースジオコーディング機能を提供していません。このため、位置情報ストアは町名や国コードなどの現在の位置に関する情報を取得しません。このストアデータを使用するセグメントは正しく機能しません。位置情報ストアには位置の緯度と経度のみが含まれます。
JSONP Store:インストールによって異なるコンテンツが表示されるコンポーネント。
JSONP 標準は JSON を補完し、同一生成元ポリシーを回避します(Web アプリケーションが別のドメインにあるサーバーと通信できないようにします)。これは関数呼び出しの JSON オブジェクトをラップすることで、別のドメインから <script>
として読み込むことができるようにします(同一生成元ポリシーの例外として許可されます)。
JSONP ストアは他のストアと同じですが、別のドメインからの情報を読み込むのに現在のドメインにその情報のプロキシを必要としない点が異なります。JSONP を介して ClientContext にデータを保存する例を参照してください。
JSONP ストアは cookie に情報をキャッシュしませんが、ページが読み込まれるたびにそのデータを取得します。
プロファイルデータ:ユーザープロファイルに収集された情報を表示します。例えば、性別、年齢、メールアドレスなどです。
解決済みセグメント:どのセグメントが現在解決されているかが表示されます(クライアントのコンテキストに表示される他の情報の影響を受ける場合があります)。これは、キャンペーンを設定するときに参考となります。
例えば、マウスが現在ウィンドウの左または右の部分の上にあるかどうかなどです。このセグメントは変更をすぐに確認できるので、主にテストで使用されます。
ソーシャルグラフ:ユーザーの友人やフォロワーのソーシャルグラフを表示します。
現時点ではこれはデモ機能で、デモユーザーのプロファイルノードに事前設定されたデータに依存します。例:
/home/users/geometrixx/aparker@geometrixx.info/profile
=> friends プロパティ
タグクラウド:現在のページに設定されているタグと、サイト閲覧中に収集されたタグを表示します。タグの上にマウスを移動すると、現在のユーザーがその特定のタグを保持しているページにアクセスした回数が表示されます。
訪問したページに表示される DAM アセットに設定されているタグはカウントされません。
Technographics ストア:このコンポーネントは、インストール環境によって異なります。
ViewedProducts:買い物客が閲覧した商品を追跡します。最近閲覧した商品や、最近閲覧した商品のうち買い物かごに入っていない商品でクエリを実行できます。
このセッションストアにデフォルトの ClientContext コンポーネントはありません。
詳しくは、ClientContext の詳細を参照してください。
ページデータは、ClientContext のデフォルトのコンポーネントではなくなりました。必要に応じて、ClientContext を編集し、汎用ストアのプロパティコンポーネントを追加して、ストアを pagedata
として定義するように設定することにより、ページデータを追加できます。
ClientContext では、次の詳細をインタラクティブに変更できます。
次のいずれかの方法でプロファイルを変更できます。
完了したら、プロファイルをリセットできます。
次のプロファイルの読み込みアイコンをクリックします。
ダイアログが開きます。ここで読み込むプロファイルを選択できます。
「OK」をクリックして読み込みます。
次の選択スライダーを使用してプロファイルを選択することもできます。
現在のユーザーを表すアイコンをダブルクリックします。セレクターが開きます。矢印で移動し、使用可能なプロファイルを確認します。
読み込むプロファイルをクリックします。詳細が読み込まれたら、セレクター以外の場所をクリックしてセレクターを閉じます。
次のリセットアイコンを使用して ClientContext のプロファイルを現在のユーザーのものに戻します。
ブラウザープラットフォームを表すアイコンをダブルクリックします。セレクターが開きます。矢印で移動し、使用可能なプラットフォームやブラウザーを確認します。
読み込むブラウザープラットフォームをクリックします。詳細が読み込まれたら、セレクター以外の場所をクリックしてセレクターを閉じます。
位置情報アイコンをダブルクリックします。展開されたマップが開きます。ここでマーカーを新しい位置にドラッグできます。
マップ以外の場所をクリックしてマップを閉じます。
ClientContext のタグクラウドセクションをダブルクリックします。ダイアログが開きます。ここでタグを選択できます。
「OK」をクリックして ClientContext に読み込みます。
ClientContext の編集を使用して、特定のプロパティの値を設定(またはリセット)したり、新しいプロパティの追加や不要になったプロパティの削除をおこなえます。
ClientContext を編集して、特定のプロパティの値を設定(またはリセット)できます。 これにより、特定のシナリオをテストすることができます(特にセグメント化やキャンペーンで役に立ちます)。
ClientContext のデザインページを開いたら、使用可能なコンポーネントを使用して完全に新しいプロパティを追加できます(コンポーネントは、サイドキック、または「コンポーネントまたはアセットをここにドラッグします」ボックスをダブルクリックすると開く「新規コンポーネントを挿入」ダイアログにリストされます)。
ClientContext デザインページを開いたら、不要になったプロパティを削除できます。このようなプロパティには、初期設定のまますぐに使用できるプロパティがあります。「リセット」を使用すると、プロパティが削除された場合に元に戻すことができます。
この例に従って JSONP ストアコンテキストストアコンポーネントを使用して、外部データを ClientContext に追加します。次に、そのデータからの情報に基づいてセグメントを作成します。この例では、WIPmania.com が提供する JSONP サービスを使用します。このサービスは、Web クライアントの IP アドレスに基づいて位置情報を返します。
この例は、Geometrixx Outdoors のサンプル Web サイトを使用して ClientContext にアクセスし、作成したセグメントをテストします。ClientContext が有効になっているページであれば、別の Web サイトを使用できます(ページへの ClientContext の追加を参照)。
JSONP ストアコンポーネントを ClientContext に追加して、Web クライアントの位置情報の取得と保存に使用できます。
AEM オーサーインスタンスの Geometrixx Outdoors サイトの英語のホームページを開きます(https://localhost:4502/content/geometrixx-outdoors/en.html)。
ClientContext を開くには、Ctrl + Alt + C キー(Windows)または Control + Option + C キー(Mac)を押します。
ClientContext の上部の編集アイコンをクリックして ClientContext デザイナーを開きます。
JSONP ストアコンポーネントを ClientContext にドラッグします。
コンポーネントをダブルクリックして編集ダイアログを開きます。
「JSONP サービスの URL」ボックスに次の URL を入力し、「ストアを取得」をクリックします。
https://api.wipmania.com/jsonp?callback=${callback}
コンポーネントが JSONP サービスを呼び出し、返されたデータに含まれるすべてのプロパティがリストされます。リスト内のプロパティは、ClientContext で使用できるプロパティです。
「OK」をクリックします。
Geometrixx Outdoors のホームページに戻り、ページを更新します。これで、ClientContext に JSONP ストアコンポーネントからの情報が取り込まれます。
JSONP ストアコンポーネントを使用して作成したセッションストアからのデータを使用します。セグメントはセッションストアの緯度と現在の日付から、クライアントの場所が冬時間であるかどうかを判断します。
ツールコンソールを web ブラウザーで開きます(https://localhost:4502/miscadmin#/etc
)。
フォルダーツリーで、Tools/Segmentation フォルダーを選択して、新規/新しいフォルダーをクリックします。次のプロパティ値を指定して「作成」をクリックします。
My Segments フォルダーを選択して、新規/新しいページをクリックします。
Winter セグメントを右クリックして「開く」をクリックします。
汎用ストアのプロパティをデフォルトの AND コンテナにドラッグします。
コンポーネントをダブルクリックして編集ダイアログを開き、次のプロパティ値を指定して「OK」をクリックします。
スクリプトコンポーネントを同じ AND コンテナにドラッグし、その編集ダイアログを開きます。次のスクリプトを追加して「OK」をクリックします。
3 < new Date().getMonth() < 12