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トランザクションメッセージのアーキテクチャ

最終更新日: 2023-08-16

トランザクションメッセージは、次の複数のインスタンスで構成される特有のアーキテクチャで実現します。

  • 1 つの​コントロールインスタンス。このインスタンス上でメッセージテンプレートを作成します。

  • 1 つまたは複数の​実行インスタンス。イベントを受け取り、メッセージを配信します。

コントロールインスタンス 実行インスタンス
Adobe Campaign ユーザーがコントロールインスタンスにログオンすると、次の操作が可能になります。
  • トランザクションメッセージテンプレートの作成
  • シードリストを使用したメッセージプレビューの生成
  • レポートの表示
  • 実行インスタンスの監視
実行インスタンスは次の目的で使用します。
  • イベントの受信
  • トランザクションメッセージテンプレートへのイベントのリンク
  • 各受信者へのパーソナライズされたメッセージの送信

インスタンスのインストール

トランザクションメッセージパッケージをインストールする際の注意事項がいくつかあります。本番環境で使用する前に、テスト環境で動作させることをお勧めします。また、互換性のある Adobe Campaign のライセンスが必要です。詳しくは、アドビのアカウント担当者にお問い合わせください。

重要

コントロールインスタンスおよび実行インスタンスは、異なるマシンにインストールする必要があります。同じ Campaign インスタンスを共有できなくなります。

複数のチャネルを使用する場合は、トランザクションメッセージパッケージをインストールする前に関連パッケージをインストールして設定する必要があります。詳しくは、配信チャネルの追加を参照してください。

コントロールインスタンス

コントロールインスタンスをコンピューターにインストールするには、ツール詳細パッケージをインポート​メニューから、トランザクションメッセージコントロール​パッケージを選択します。詳しくは、Campaign Classic 標準パッケージのインストールを参照してください。

コントロールインスタンスを設定する手順について詳しくは、この節を参照してください。

複数のコントロールインスタンスのサポート

重要

複数のコントロールインスタンスでの実行クラスターの共有は、オンプレミス環境でのみサポートされます。

1 つの実行クラスターを複数のコントロールインスタンスで共有することができます。例えば、複数の専門店舗を管理している場合、ブランドごとにそれぞれ 1 つずつコントロールセンターを設定し、すべてのコントロールセンターを同じ実行クラスターにリンクすることができます。

メモ

必要な設定について詳しくは、複数のコントロールインスタンスの使用を参照してください。

実行インスタンス

実行インスタンスをコンピューターにインストールするには、ツール詳細パッケージをインポート​メニューから、トランザクションメッセージ実行​パッケージを選択します。詳しくは、Campaign Classic 標準パッケージのインストールを参照してください。

実行インスタンスを設定する手順について詳しくは、この節を参照してください。

使用可能な配信チャネル

メールチャネルはデフォルトで使用できます。トランザクションメッセージを複数のチャネルで配信するには、他のチャネル(モバイルチャネル、モバイルアプリチャネルなど)を追加します。

重要

配信チャネル(モバイルチャネル、モバイルアプリチャネルなど)の追加は、トランザクションメッセージパッケージをインストールする前におこなう必要があります。

配信チャネルの追加

アドビでは、トランザクションメッセージパッケージをインストールする前に、必ず配信チャネルパッケージを追加する​ことをお勧めします。

E メールチャネルのトランザクションメッセージプロジェクトを開始し、プロジェクトの最中に新規でチャネルを追加することにした場合は、次の手順に従います。

メモ

この手順は、作業中のマシンと同じマシンにインストールされた Windows NLServer を使用しているお客様にのみ適用されます。

  1. パッケージインポートウィザードを使用し、追加したいチャネル、例えば​モバイルチャネル​をインストールします(ツール/詳細設定/パッケージをインポート/Adobe Campaign パッケージ)。

  2. ファイルをインポートし(ツール/詳細設定/パッケージをインポート/ファイル)、**datakitnms **[Your language]packagemessageCenter.xml ファイルを選択します。

  3. インポートするデータの XML コンテンツ」には、追加したチャネルに対応する配信テンプレートのみを残します。例えば、モバイルチャネル​を追加した場合には、モバイルトランザクションメッセージ(smsTriggerMessage)に対応する entities 要素のみを残します。モバイルアプリチャネル​を追加した場合は、iOS トランザクションメッセージ(iosTriggerMessage)と Android トランザクションメッセージ(androidTriggerMessage)のみを残します。

トランザクションプッシュ通知

トランザクションメッセージでは、モバイルアプリチャネルモジュールと組み合わせることで、通知を介してモバイルデバイスにトランザクションメッセージをプッシュすることができます。

メモ

モバイルアプリチャネルについて詳しくは、この節を参照してください。

トランザクションメッセージモジュールをモバイルアプリチャネルと一緒に使用するには、以下の設定をおこなう必要があります。

  1. モバイルアプリチャネル​パッケージをコントロールインスタンスと実行インスタンス上にインストールします。
  2. モバイルアプリチャネル​タイプの Adobe Campaign サービスおよびサービスに含まれるモバイルアプリを実行インスタンスに複製します。

イベントには次の要素が含まれる必要があります。

  • モバイルデバイス ID(Android では registrationId、iOS では deviceToken)。この ID が、通知を送信する宛先の「アドレス」を表します。
  • モバイルアプリケーションへのリンクまたは統合キー(uuid)。アプリケーション固有の接続情報を復元することができます。
  • 通知が送信されるチャネル(wishedChannel):iOS は 41、Android は 42 です
  • パーソナライズに役立つすべてのデータ。

以下は、この情報を含むイベントの例です。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
   <SOAP-ENV:Body>
     <urn:PushEvent>
         <urn:sessiontoken>mc/</urn:sessiontoken>
         <urn:domEvent>

              <rtEvent wishedChannel="41" type="DELIVERY" registrationToken="2cefnefzef758398493srefzefkzq483974">
                <mobileApp _operation=”none” uuid="com.adobe.NeoMiles"/>
                <ctx>
                    <deliveryTime>1:30 PM</deliveryTime>
                    <url>http://www.adobe.com</url>
                </ctx>
              </rtEvent>

         </urn:domEvent>
     </urn:PushEvent>
   </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>
メモ

メッセージテンプレートの作成に変更はありません。

トランザクションメッセージと LINE

LINE チャネルとトランザクションメッセージを組み合わせると、コンシューマー向けモバイルデバイスにインストールされた LINE アプリでリアルタイムメッセージを送信できます。これは、LINE ユーザーがブランドのページを追加したときに歓迎メッセージを送信するために使用されます。

トランザクションメッセージモジュールを LINE と共に使用するには、マーケティング​インスタンスと​実行​インスタンスの設定で次の要素が必要になります。

  • LINE コネクト​パッケージを両方のインスタンスにインストールします。
  • トランザクションメッセージコントロール​パッケージをマーケティングインスタンスに、トランザクションメッセージ実行​パッケージを実行インスタンスに、それぞれインストールします。
  • 両方のインスタンスで LINE の​外部アカウント​と​サービス​を作成します。このとき、同じ名前を使用してこれらが同期されるようにします。LINE の外部アカウントとサービスの作成方法については、この節を参照してください。

次に、エクスプローラー​から、プラットフォーム外部アカウント​を選択して、それぞれのインスタンスで異なる外部アカウントを設定する必要があります。

  1. 実行​インスタンスでは、外部データベース​外部アカウントを次の設定で作成します。

    • ラベル​および​内部名:必要に応じて外部アカウントに名前を付けます。
    • タイプ:「外部データベース」を選択します。
    • 有効」ボックスをオンにする必要があります。

    接続​カテゴリで、以下の設定をおこないます。

    • タイプ:データベースサーバー(例:PostgresSQL)を選択します。

    • サーバー:データベースサーバーの URL を入力します。

    • アカウント:データベースアカウントを入力します。

      メモ

      データベースユーザーは、FDA 接続に関するテーブル(XtkOption、NmsVisitor、NmsVisitorSub、NmsService、NmsBroadLogRtEvent、NmsBroadLogBatchEvent、NmsTrackingLogRtEvent、NmsTrackingLogBatchEvent、NmsRtEvent、NmsBatchEvent、NmsBroadLogMsg、NmsTrackingUrl、NmsDelivery、NmsWebTrackingLogXtkFolder)の読み取り権限を持っている必要があります。

    • パスワード:データベースアカウントのパスワードを入力します。

    • データベース:実行インスタンスのデータベース名を入力します。

    • リモートデータベースへの HTTP リレーアカウントのターゲット」 ボックスをオンにする必要があります。

  2. マーケティング​インスタンスでは、外部データベース​アカウントを次の設定で作成します。

    • ラベル​および​内部名:必要に応じて外部アカウントに名前を付けます。
    • タイプ:「外部データベース」を選択します。
    • 「有効」ボックスをオンにする必要があります。

    接続​カテゴリで、以下の設定をおこないます。

    • タイプ:「リモートデータベースへの HTTP リレー」を選択します。
    • サーバー:キャンペーンのサーバー URL(実行インスタンスのもの)を入力します。
    • アカウント:実行インスタンスへのアクセスに使用するアカウントを入力します。
    • パスワード:実行インスタンスへのアクセスに使用するアカウントのパスワードを入力します。
    • データソースnms:extAccount:ID の構文で実行インスタンスの外部データベースアカウントを入力します。
  3. マーケティング​インスタンスで、して、データ同期ワークフローを作成するための​実行インスタンス​外部アカウントを次の設定で作成します。

    • ラベル​および​内部名:必要に応じて外部アカウントに名前を付けます。
    • タイプ実行インスタンス​を選択します。
    • 「有効」ボックスをオンにする必要があります。

    接続​カテゴリで、以下の設定をおこないます。

    • URL:実行インスタンスの URL を入力します。
    • アカウント:実行インスタンスへのアクセスに使用するアカウントを入力します。
    • パスワード:実行インスタンスへのアクセスに使用するアカウントのパスワードを入力します。

    アカウント接続方法​カテゴリで、以下の設定をおこないます。

    • 方法:「Federated Data Access(FDA)」を選択します。
    • FDA アカウント:ドロップダウンからお使いの FDA アカウントを選択します。
    • アーカイブワークフローを作成」ボタンをクリックします。
    • データ同期ワークフローを作成」ボタンをクリックして、LINE データ同期ワークフローを作成します。
  4. これでトランザクションメッセージの作成を開始できます。

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