データファイルにはインプレッション、クリックまたはコンバージョンのデータが含まれます。形式が正しい場合は、このデータを Audience Manager に読み込み、Audience Optimization レポートで表示し、アクションにつながるログファイルからデータを使用して特性を作成できます。データファイルの形式を、この節で説明した仕様に合わせてください。
適切な名前と形式のデータファイルを使用すると、インプレッション、クリック、コンバージョンのいずれかのデータを Audience Optimization レポートにインポートできます。これは、Audience Manager と統合されていないパートナーのデータを同レポートスイートで扱う場合に役に立ちます。このプロセスには、インプレッション、クリック、コンバージョンのデータごとに別個のファイルが必要です。これらのイベントを単一のファイルに混在させないでください。
データファイルには、メタデータファイルが付いている必要があります。メタデータファイルには、データファイルの情報に対応するレポートメニューラベルが人間に判読できる形で記載されています。詳しくは、メタデータファイルの概要とマッピングを参照してください。
適格なデータファイル名の構造を次の構文で定義します。なお、斜体の部分にはファイルコンテンツの実際の情報が入ります。
構文:
event type_yyyymmdd
ファイル名の場合:
.gz
ファイル拡張子を付けて保存します。これらの要件を前提として、コンテンツに応じてデータファイルに次のように名前を付けます。
impressions_yyyymmdd.gz
clicks_yyyymmdd.gz
conversions_yyyymmdd.gz
適格なデータファイルのコンテンツ構造を次の構文で定義します。なお、斜体の部分には実際のデータファイル内のラベルが入ります。
構文:
header label 1 | header label 2 … header label n | version
ファイルコンテンツの場合:
ヘッダーラベルは、以下の表に示す順序で出現する必要があります。インプレッションとクリックは、同じラベルを使用します。コンバージョンファイルには追加のヘッダーが含まれています。
特定の列のデータがない場合は、そのフィールドに -1
を入力します。
ファイルの末尾はバージョン番号である必要があります。現在のバージョンは 1.1 です。
ファイルヘッダーとコンテンツを非印字 ASCII 文字 001 で区切ります。ASCII 001 を使用できない場合は、ヘッダーとデータをタブ文字で区切ります。これらは非印字文字なので、上記の構文例では、表示のためだけにパイプ「"|"
」を使用しています。
フィールドラベル
次の表では、データファイルの列ヘッダーを列挙し説明します。ヘッダーは大文字と小文字の区別があり、この表での順序どおりに出現する必要があります。他に指示がない限り、すべてのデータタイプは整数(INT)です。
ラベル | 説明 |
---|---|
Time-Stamp |
インプレッションイベント、クリックイベント、コンバージョンイベントの日付と時刻(UTC タイムゾーン)。 |
User-ID |
サイト訪問者の ID。 データプロバイダー一意のユーザー ID または DPUUID。 |
Advertiser-ID |
広告主のデータソース ID または統合コード。 |
BU-ID |
事業部門 ID。 |
Campaign-ID |
キャンペーン ID。 |
Creative-ID |
クリエイティブ ID。 |
Site-ID |
サイト ID。 |
Placement-ID |
広告サーバーから割り当てられたプレースメント ID(数値)。 |
Insertion-Order-ID |
広告掲載申込 ID。 |
Tactic-ID |
戦術 ID。 |
Vertical-ID |
垂直産業部門の ID。 |
Quantity |
コンバージョンイベントで販売された商品の数。 コンバージョンデータファイルの場合のみ。 |
Revenue |
獲得やその他のコンバージョン量。データタイプは浮動小数。 コンバージョンデータファイルの場合のみ。 |
Other-Data |
コンバージョンランディングページの URL。データタイプは文字列。 コンバージョンデータファイルの場合のみ。 |
Event-Type |
コンバージョンタイプ。コンバージョンが対応しているかどうかを示します。オプションは次のとおりです。
コンバージョンデータファイルの場合のみ。 |
バージョン |
インプレッション、クリック、コンバージョンのデータファイルの行ごとに末尾に出現する必須のバージョン番号。現在のバージョンは 1.1 です。 |
インプレッション、クリック、コンバージョンのデータファイルは、Audience Manager アカウントの Amazon S3 ディレクトリにアップロードします。配信/ディレクトリパス、ファイル処理回数、データ更新については、この節を参照してください。
使い始めるには、Audience Manager のコンサルタントまたはカスタマーケアに連絡して、お使いのデータファイル用に Amazon S3ディレクトリを設定するよう依頼します。
配信パスの構文と例
データはユーザーごとに Amazon S3 ディレクトリ内の個別の名前空間に保存されます。ファイルパスは以下の構文に従います。なお、斜体の部分には実際の情報が入ります。他の要素は定数またはキーで、変わりません。
構文:
…/log_ingestion/pid= AAM ID/dpid= d_src/logs/ file type_yyyymmdd
ファイル配信パスのこれらの各要素を次の表で定義します。
ファイルパラメーター | 説明 |
---|---|
|
ストレージのディレクトリパスの先頭。セットアップがすべて完了したら、完全パスが与えられます。 |
|
このキー値ペアは、Audience Manager の顧客 ID を含みます。 |
|
イベント呼び出し時に渡されるデータソース ID のキー値ペア。この情報で、データがどこから得られたかが特定され、そのデータが、対応するメタデータファイルに関連付けられます。 |
|
データファイルの上位ディレクトリ。 |
|
格納されているデータの種類を示すファイルタイプ名と配信タイムスタンプ。 |
アップロードパスとファイル名のサンプル
ファイルをアップロードすると、パスは次のようになります。
.../log_ingestion/pid=1234/dpid=567/logs/impressions_20150902
ファイル処理の回数と更新
データファイルは 1 日 4 回定期的に処理されます。
データを更新するには、当日のインプレッション、クリック、コンバージョンをすべて格納したファイルを送信します。この場合、1 日は当日の午前 0 時から翌日の午前 0 時までの 24 時間になります。ベストプラクティスとして、世界標準時(UTC)で時刻を定義するとよいでしょう。
メタデータファイルの命名と作成の要件を確認します。作業を開始するには、メタデータファイルの概要とマッピングを参照してください。