インポーターを使用すると、分類データを Analytics レポートに一括してファイルでアップロードできます。データのアップロードを正常におこなうために、インポートでは指定のファイル形式を使用する必要があります。
有効なデータファイルを作成するために、テンプレートファイルをダウンロードして、このテンプレートのファイル構造に分類データを貼り付けることができます。詳しくは、分類テンプレートのダウンロードを参照してください。
分類での文字数制限について詳しくは、一般的なファイル構造を参照してください。
データファイルの例を以下に示します。
データファイルは、以下の構造ルールに従って作成する必要があります。
分類は、0(ゼロ)の値を持つことはできません。
インポートおよびエクスポートする列の数を 30 以内にすることをお勧めします。
アップロードするファイルは、BOM なしの UTF-8 でエンコードする必要があります。
タブ、改行、引用符などの特殊文字は、バージョン 2.1 のファイル形式が指定されており、セルが適切にエスケープされている場合にのみ使用することができます。特殊文字には、次のものがあります。
\t tab character
\r form feed character
\n newline character
" double quote
コンマは特殊文字に含まれません。
キャレット(^)は、下位分類を示すために使用されるので、分類にこの文字を含めることはできません。
ハイフンを使用する際は注意が必要です。例えば、Social のキーワードでハイフン(-)を使用すると、Social はハイフンを Not 演算子(マイナス記号)として認識します。例えば、読み込むキーワードとして「fragrance-free
」を指定すると、Social はこのキーワードを「fragance minus
free」と認識し、「fragrance
」に関する投稿のみを収集し、「free
」に関する投稿は収集されません。
レポートデータの分類では、文字数の制限が適用されます。例えば、製品名が 100 文字(バイト)を超える製品の分類テキストファイル(s.products
)をアップロードしても、製品はレポートに表示されません。トラッキングコードおよびすべてのカスタムコンバージョン変数(eVar)では、255 バイトを使用できます。
タブ区切りのデータファイルにします(スプレッドシートアプリケーションやテキストエディターを使用してテンプレートファイルを作成します)。
ファイルの拡張子は、.tab または .txt にします。
シャープ記号(#)でコメントを記述できます。# で始まる行は無視されます。
2 つのシャープ記号の後に SC が続く(## SC)場合は、レポーティングで使用される前処理ヘッダーコメントの行を示します。この行は削除しないでください。
分類エクスポートでは、キーに改行文字が含まれているためにキーが重複することがあります。FTP またはブラウザーのエクスポートで、FTP アカウントに対して引用符の使用を有効にすることで、この問題を解決できます。引用符の使用を有効にすると、改行文字が含まれている各キーが引用符で囲まれます。
インポートファイルの先頭行のセル C1 には、ファイルの残りの部分で分類が引用符の使用をどのように処理するかを判別するバージョン ID が格納されます。
データファイルの最初にある(コメントなしの)行には、列内の分類データを示す列見出しが含まれます。列見出しには、特定の形式を使用する必要があります。詳しくは、列見出しの形式を参照してください。
データファイルのヘッダー行のすぐ後には、データ行が続きます。データの各行には、列見出しごとに 1 つのデータフィールドを含める必要があります。
データファイルでは、以下の制御コードがサポートされます。このコードは、ファイルを構造化し、分類データを正確にインポートするために使用されます。
制御コード | 説明 |
---|---|
<改行> |
データファイルのデータ行/レコード間の区切りとしてサポートされているのは、改行文字だけです。通常は、データファイルの自動生成プログラムを記述するときに、具体的にこれらの文字を挿入する必要があります。 |
~autogen~ |
自動的にこのエレメントの一意の ID が生成されます。 キャンペーン用途の場合は、この制御値によってクリエイティブエレメントごとに ID が割り当てられます。「キー」を参照してください。 |
~period~ |
該当する列は日付範囲を表す文字列であることをシステムに伝えます。「日付」を参照してください。 |
空のフィールド |
価が NULL であることを示します。特定のデータ列が現在のレコードに適用されない場合に使用します。 |
PER 修飾子 |
データ列が PER 修飾子のフィールドを示すことを指定します。PER 修飾子の見出しを参照してください。 |
インポートおよびエクスポートする列の数を 30 以内にすることをお勧めします。
分類ファイルは次の列見出しをサポートしています。
各値はシステム全体で一意である必要があります。このフィールドの値は、Web サイトの JavaScript ビーコンで Analytics の変数に割り当てられた値に対応しています。この列のデータには、autogen や一意のトラッキングコードが含まれる場合があります。
例えば、Reports & Analytics では、キャンペーン変数は「キャンペーン」および「クリエイティブエレメント」の 2 つに自動的に分類されます。データを「キャンペーン」の分類に追加するために、分類データファイルの列見出しを「キャンペーン」にします。
分類列の見出しの値は、分類の名前に完全に合致する必要があります。合致していない場合、インポートに失敗します。例えば、管理者がキャンペーン設定マネージャーで分類名を「キャンペーン」から「内部キャンペーン名」に変更した場合は、ファイルの列見出しを同様に変更する必要があります。
また、データファイルでは、以下に示す見出しの規則をサポートし、下位分類やその他の特殊なデータ列を識別します。
例えば、「Campaigns^Owner」はキャンペーン所有者の値を含む列の見出しです。同様に、「Creative Elements^Size」はクリエイティブエレメント分類の下位分類であるサイズを含む列の見出しです。
例えば、「Campaigns^~Cost」はキャンペーン分類のコスト指標を示します。
Per Modifier
の見出しは、分類指標の見出しに ~per
を付加して示します。例えば、Metric
の見出しが「Campaigns^~Cost
」の場合、PER 修飾子の見出しは「Campaigns^~Cost~per
」になります。アドビでは、次の PER Modifier
キーワードをサポートしています。
これらの文字は、データファイルで特別な意味を持ちます。可能な限り、これらの語句を属性名やデータ内で使用しないでください。
FIXED:固定値。値の増減は行われません。
DAY:値に、レポート内の日数を掛けます。
ORDER:値に、レポート内の行項目の注文件数を掛けます。
CHECKOUT:値に、レポート内の行項目のチェックアウト数を掛けます。
UNIT:値に、レポート内の行項目の数量を掛けます。
REVENUE:値に、レポート内の行項目の売上高を掛けます。
SCADD:値に、レポート内の行項目ごとに買い物かごの追加イベントが呼び出された回数を掛けます。
SCREMOVE:値に、レポート内の行項目ごとに買い物かごの削除イベントが呼び出された回数を掛けます。
INSTANCE:値に、レポート内の行項目のインスタンス数を掛けます。
CLICK:値に、レポート内の行項目のクリック数を掛けます。
EVENT:値に、レポート内の行項目ごとに指定されたカスタムイベントが発生した回数を掛けます。
例:キャンペーン A のコストが $10,000 の場合、「Campaigns~Cost」列には値「10000」、「CampaignsCostper」列には「FIXED」が含まれます。レポートにキャンペーン A のコストを表示すると、日付範囲に対応するキャンペーン A の固定コストとして $10,000 が表示されます。
例:キャンペーン B のコストがクリックあたりおよそ $2 である場合、「Campaigns~Cost」列には「2」、「**CampaignsCostper**」列には「CLICK」が含まれます。レポートにキャンペーン B のコストを表示するとき、レポートの日付範囲に対応する、その時点の「2 * [クリック数]」が計算されます。これにより、キャンペーン B でのクリック数に基づいて合計コストを計算できます。
通常、キャンペーンの日付は個別のキャンペーンに関連付けられた範囲(開始日と終了日)になります。日付は YYYY/MM/DD の形式で示す必要があります。例えば、「2013/06/15-2013/06/30」とします。
詳しくは、コンバージョン分類を参照してください。
2018 年 5 月 10 日(PT)Analyticsの Analytics メンテナンスリリースにおいて、日付が有効な分類と数値の分類の機能制限を開始しました。これらの分類タイプは、管理者および分類インポーターの各インターフェイスから削除されました。新しい日付が有効な分類および数値の分類は追加できません。既存の分類は、通常の分類ワークフローで引き続き管理(アップロード、削除)でき、レポートで使用できます。
分類を使用して、キャンペーンまたはその他のコンバージョン分類に日付範囲を割り当てることができます。日付範囲を割り当てると、より正確なキャンペーン測定が可能になります。値の日付範囲を指定した場合は、値が一致しても、日付範囲外で発生するものは分類されません。これは、キャンペーン自体に一致するすべてのヒットを測定するのではなく、キャンペーンが実施されていた正確な日付を利用してキャンペーンを測定する場合に役立ちます。日付範囲を使用して値を分類するには、次の条件を満たす必要があります。
日付範囲に基づいてキャンペーンを分類するには:
このオプションは、新しい分類アーキテクチャが有効になっているレポートスイートには使用できません。
Analytics にログインし、管理者/分類に移動します。
「ブラウザエクスポート」タブをクリックし、日付が有効な分類の設定が正しいことを確認して、「ファイルのエクスポート」をクリックします。
このファイルを Microsoft Excel、またはその他の使い慣れているスプレッドシートエディターで開きます。
列の 1 つが
^period で終わり、日付範囲を入力する列であることを示します。
この列に、各値の日付範囲を
YYYY/MM/DD - YYYY/MM/DD
をインストールします。次の規則に従ってください。
ファイルを保存し、管理者/分類/ファイルのインポートに移動して Analytics にアップロードします。
キー値に対して、複数の日付範囲は指定できません。