カスタムインサイトコンバージョン変数(または eVar)は、サイト上の選択された Web ページの Adobe コードに配置されます。その主な目的は、カスタムマーケティングレポートでコンバージョン成功指標をセグメント化することです。eVar は訪問ベースにすることができ、cookie と同じように機能します。eVar 変数に渡された値は、事前設定した期間、ユーザーを追跡します。
ビデオの概要を次に示します。
1 つの eVar を 1 人の訪問者の値に設定すると、その値が期限切れになるまで自動的に記憶されます。eVar 値がアクティブなときに訪問者に対して発生したすべての成功イベントは、その eVar 値にカウントされます。
eVar は、次のような原因と結果を測定するために最適です。
トラフィック測定またはパスが必要な場合、トラフィック変数を使うことをお勧めします。
イメージリクエストの 1 つの eVar には、単一の値のみを格納できます。1 つの eVar の値に複数の値を格納したい場合は、リスト変数(リスト var)を実装することをお勧めします。
コンバージョン変数の編集時に使用されるフィールドの説明。
要素 | 説明 |
---|---|
名前 | コンバージョン変数のわかりやすい名前。この名前は、通常のレポートで eVar がどのように参照されるかを示しています。またこの名前は、左側のメニューに表示されるレポート/ディメンション名でもあります。 |
タイプ(eVar のみ) | 次のような変数値のタイプがあります。
|
配分 | 成功イベントの前に変数が複数の値を受け取った場合、そのイベントのクレジットを Analytics がどのように割り当てるかを決定します。次の値がサポートされています。
レポートで混乱が発生する可能性を回避するために、Adobe Analytics では、インターフェイスで履歴データを使用できないようにしています。eVar を最初の配分設定に戻すと履歴データを表示できますが、履歴データにアクセスするためだけに eVar の配分設定を変更しないでください。記録済みのデータで新しい配分設定が必要になる場合は、既に大量の履歴データが作成されている eVar の配分設定を変更するのではなく、新しい eVar を使用することをお勧めします。 |
有効期限 | eVar 値の有効期限が切れる(成功イベントのクレジットを受け取らなくなる)までの期間またはイベントを指定します。eVar の有効期限が切れた後に成功イベントが発生した場合、「なし」値がそのイベントのクレジットを受け取ることになります。つまり、アクティブな eVar がないということを示します。有効期限にイベントを指定した場合、そのイベントが発生した場合にのみ eVar の有効期限が切れます。イベントが発生しない場合、eVar の有効期限は切れません。利用可能な期限切れオプションは、主に次の 4 つのカテゴリに分類できます。
|
ステータス(eVar のみ) | eVar のステータスを次のように定義します。
|
リセット | eVar の既存の値を任意にリセットします。eVar に再度意味を持たせ、新しいレポートに古い値を表示する場合にこの設定を使用します。リセットで履歴データは消去されません。 |
マーチャンダイジング(eVar のみ) | マーチャンダイジング変数は次の 2 つの構文のいずれかに従います。
|
マーチャンダイジングバインディングイベント(eVar のみ) | マーチャンダイジングがコンバージョン変数構文に設定されている場合、選択したイベントによって eVar の現在値が商品に結び付けられます。バインディングイベントを使用するには、「配分」を「最新」に設定します。「配分」が「元の値」に設定されている場合、最初の eVar と商品との結び付きは eVar の有効期限が切れるまで維持されます。Ctrl キー(Windows)または cmd キー(Mac)を押しながらリストの複数の項目をクリックすることで、複数のイベントを選択できます。イベントを選択できるのは、「コンバージョン変数の構文」が選択されている場合のみです。 |
eVars
は、指定した期間が過ぎると有効期限切れになります。eVar の有効期限が切れた後は、成功イベントのクレジットを受け取らなくなります。eVar は、成功イベントの発生時に有効期限切れになるように設定することもできます。例えば、訪問の最後に有効期限切れになる内部プロモーションがある場合、その内部プロモーションは、アクティブ化された訪問中におこなわれた購入または登録に関するクレジットのみを受け取ります。
eVar を有効期限切れにする方法は以下の 2 つです。
例えば、eVar の有効期限を 30 日から 90 日に変更した場合、収集された eVar 値は、新しい有効期限セット(この場合は 90 日)の間、引き続き保持されます。システムは単に、現在の有効期限の設定と、収集された eVar 値の最後の設定タイムスタンプを調べて有効期限を判断します。「リセット」オプションを使用した場合にのみ値の有効期限が即座に切れます。
例えば、5 月に内部プロモーションを反映するための eVar を使用して、この eVar の有効期限を 21 日後とし、6 月には内部検索キーワードを取り込むために使用する場合は、6 月 1 日に変数の有効期限切れを強制適用するか、変数をリセットする必要があります。これにより、内部プロモーションの値を 6 月のレポートから除外できます。
eVar では大文字と小文字が区別されません。レポートで使用される大文字と小文字は、バックエンドシステムが登録する最初の値に基づきます。この値は、レポートスイートに関連付けられているデータの種類や数量に応じて、特定の期間(月など)で確認された初めてのインスタンスになるか、その期間によって変化する可能性があります。
eVar は、文字列値を保持するためによく使用されますが、カウンターとして動作するように設定されることもあります。eVar は、ユーザーがイベントの前に実行したアクション数をカウントする場合に、カウンターとして使用できます。例えば、購入前の内部検索数を取り込むために eVar を使用できます。訪問者が検索をおこなうたびに、eVar には「+1」した値が含まれます。訪問者が購入前に 4 回検索をおこなった場合、それぞれの合計数に関するインスタンス(1.00、2.00、3.00 および 4.00)を確認できます。ただし、4.00 のインスタンスのみが、購入イベント(注文指標および売上高指標)のクレジットを受け取ります。eVar カウンターの値には、正の数値のみを使用できます。
Analytics/管理者/レポートスイートの順にクリックします。
レポートスイートを選択します。
設定の編集/コンバージョン/コンバージョン変数の順にクリックします。
コンバージョン変数ページで、変更するコンバージョン変数の横にある展開アイコン [[+]] をクリックします。
または
「新規追加」をクリックして、未使用の eVar をレポートスイートに追加します。
変更するコンバージョン変数フィールドを選択します。
コンバージョン変数 - 説明を参照してください。一部のフィールドでは、直接入力できます。ドロップダウンリストからサポートされている値を選択するフィールドもあります。
「保存」をクリックします。