自動フォーム変換サービスを使用して PDF フォームを自動的にアダプティブフォームに変換することにより、デジタル化された高速なデータキャプチャエクスペリエンスが実現します。Adobe Sensei をベースとして開発されたこの変換サービスにより、使用しているデバイスに合わせて、PDF フォームが自動的に HTML5 ベースのアダプティブフォームに変換されます。この変換サービスは PDF フォームと XFA の既存の技術を活用します。また、アダプティブフォームに合った検証機能、スタイル設定機能、レイアウト機能を適用して変換処理を実行します。この変換サービスの特長を以下に示します。
AEM 6.4 Forms と AEM 6.5 Forms のオンプレミスユーザーと、Adobe Managed Service のエンタープライズユーザーは、自動フォーム変換サービスを無料で使用することができます。変換サービスを使用する場合は、アドビのセールスチームまたはアドビの営業担当者に問い合わせてください。また、AEM Forms as a Cloud Service のお客様は無料でご利用いただけ、事前に有効化されています。
お客様の組織で変換サービスを使用できるように設定し、組織の管理者に対して必要な権限を設定します。必要な権限を設定された管理者は、変換サービスに接続するためのアクセス権限を、組織内の AEM Forms 開発ユーザーに付与することができます。詳しくは、「自動フォーム変換サービスの設定」を参照してください。
このサービスで変換できるフォームは、非対話型 PDF フォーム、Adobe Acrobat で作成されたフォーム(AcroForms といいます)、AEM Forms または Adobe LiveCycle で作成された XFA ベースフォームです。
このサービスは、Adobe Sign が有効になっている PDF フォームもサポートしています。変換元の PDF フォームに Adobe Sign のテキストタグが付いている場合、サービスは変換時に Adobe Sign に関するすべての情報を保持し、変換元 PDF の署名者情報を対応するアダプティブフォームのフィールドに関連付けます。この機能は、AcroForms でのみ使用できます。
サービスを実行すると、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語の各言語フォームをアダプティブフォームに変換することができます。また、AEM 翻訳ワークフローを使用して変換後のアダプティブフォームを別の言語に翻訳することもできます。
自動フォーム変換サービスは、Adobe Cloud 上で稼働します。AEM インスタンスを変換サービスに接続し、変換するフォームを AEM インスタンスにアップロードして、変換処理を開始してください。変換プロセスの詳細なフローは、以下のようになります。
自動フォーム変換サービスは、Adobe Cloud 上で稼働します。組織の Adobe I/O アカウントを設定し、ローカルの AEM インスタンスを Adobe Cloud 上の変換サービスに接続します。
AEM Forms の環境を設定したら、PDF フォームを AEM インスタンスにアップロードして変換処理を開始します。フォームをアップロードする場合は、以下の点に注意してください。
実際のフォームには、フィールドのレイアウトや名前などについて、人工知能や機械学習ベースの検出ロジックでは正確に認識できない複雑なデータキャプチャ要件が含まれている場合があります。自動変換処理が完了したら、「レビューと修正」エディターを使用して変換後のフォームを確認し、必要な修正を行って、質の高いフォームを作成することができます。編集作業が終わったら、もう一度変換処理を実行します。
自動変換処理にかかる時間は、入力フォームのサイズ、フォームの複雑度、処理キューの状態など、様々な要因によって異なります。変換処理の進行状況については、変換元のファイル(または変換元のファイルが保管されているフォルーダー)に定期的に表示されるインジケーターで確認することができます。変換処理が完了すると、指定のメールアドレスに通知が送信されます。