Adobe Workfront Fusion でのシナリオの実行、サイクル、フェーズ
Adobe Workfront Fusion は、リレーショナルデータベースと同様のトランザクションシステムです。各シナリオの実行は、初期化フェーズから開始され、操作フェーズとコミット/ロールバックフェーズで構成される 1 つ以上のサイクルが続き、最終化フェーズで終了します。
アクセス要件
この記事で説明している機能を使用するには、次のアクセス権が必要です。
ご利用のプラン、ライセンスタイプまたはアクセス権を確認するには、Workfront 管理者にお問い合わせください。
Adobe Workfront Fusion ライセンスについて詳しくは、Adobe Workfront Fusion ライセンスを参照してください。
初期化
初期化フェーズ中に、必要な接続(データベース、メールサービスなどへの接続)がすべて作成されます。また、各モジュールが意図した操作を実行できるかどうかも確認されます。
サイクル
各サイクルは、一連の操作で構成される、分割できない作業単位を表します。サイクルの最大数は、シナリオ設定パネルで設定することができます。デフォルト値は 1 です。
詳しくは、 Adobe Workfront Fusion のシナリオ設定パネルを参照してください。
操作
操作フェーズの読み取り/書き込み操作中に、次の操作が実行されます。
- 読み取り操作は、事前に定義されたシナリオに従って他のモジュールで処理されるサービスからデータを取得することで構成されます。例えば、Dropbox/ファイルを監視モジュールは、前回のシナリオ実行以降に作成された新しいバンドル(ファイル)を返します。
- 書き込み操作は、さらに処理するために、特定のサービスにデータを送信することで構成されます。例えば、Dropbox/ファイルをアップロードモジュールは、ファイルを Dropbox フォルダーにアップロードします。
コミット
すべてのモジュールに対して操作フェーズが成功した場合、コミットフェーズが開始され、その間に、モジュールで実行されたすべての操作がコミットされます。つまり、Workfront Fusion では、操作フェーズに関与するすべてのサービスに、その成功に関する情報を送信します。
ロールバック
任意のモジュールで操作中またはコミットフェーズ中にエラーが発生した場合は、フェーズが中止され、ロールバックフェーズが開始されて、指定されたサイクル中のすべての操作が無効になります。一部のモジュールでは、ロールバックをサポートしておらず、これらのモジュールで実行された操作を取り消すことができません。詳しくは、ACID モジュールの節を参照してください。
最終化
最終化フェーズでは、開いている接続(FTP 接続やデータベース接続など)が閉じられ、シナリオが完了します。
ACID モジュール
ロールバック(トランザクション性とも呼ばれます)をサポートしているすべての Workfront Fusion モジュールは、ACID タグでマークされます。
このタグでマークされていないモジュールは、他のモジュールでエラーが発生した場合でも、初期状態に戻すことはできません。非 ACID モジュールの典型的な例は、メール/メールの送信アクションです。メールの送信後は、送信を取り消すことはできません。