売上高上昇の予測
Adobe Target を使用して、すべてのユーザーが勝者エクスペリエンスを表示した場合に達成される収益上昇率を見積もります。
デフォルトでは、上昇予測機能はオフになっています。この機能は、アカウントの環境設定で有効にすることができます。この機能の有効化と無効化は、Experience Cloud の管理者ユーザーだけがおこなえます。上昇予測機能が無効になっている場合、対応するフィールドはインターフェイスに表示されません。この機能を無効にしても、独自の予測に使用したデータをはじめ、データを失うことはありません。予測は、この機能が有効であるかどうかにかかわらず、収集したデータに基づいて計算されます。
この予測は、アクティビティの期間中の勝者エクスペリエンスおよび合計訪問者数によって達成される上昇の量を計算し、テスト中と同じようにトレンドが継続したとして、すべての訪問者が勝者エクスペリエンスを表示した場合に達成される上昇を表示します。
売上高の上昇予測は、主な目標の指標から取得される訪問あたりの売上高(RPV)を基に算出されます。
推定上昇率は、次の数式を使用して計算されます。(< 勝者エクスペリエンスの RPV> - < コントロールエクスペリエンスの RPV<) *< アクティビティ内の訪問者の合計数 >
算出された数字は、短縮形の表記で小数点の前が 1 桁だけの場合、最大で小数第 1 位に丸められます。例:$1.6M、$60K、$900、$8.5K、$205K
例えば、勝者エクスペリエンスが $0.59 の上昇額でコントロールエクスペリエンスが $0.15 の上昇額である場合、予測は訪問者一人あたり $0.44 と計算されます。訪問者が 75,000 人いると、すべての訪問者が勝者エクスペリエンスを閲覧して、現在のトレンドが継続すると仮定して、売上高の上昇は $33,000 という結果になります。
同じように、勝者エクスペリエンスとコントロールエクスペリエンスの上昇の差が $0.17 で、テスト期間中の訪問者数が 192,000 人の場合、現在のトレンドが継続すると仮定して、$32,640 の売上高上昇が予測できます。
以下の状況では、売上高の予測上昇フィールドが「—」で表示されます。
- 適切な予測の計算に十分な訪問者数がなかった場合
- 指標の設定ページに指標の予測値が提供されていなかった場合
- 最良のパフォーマンスのエクスペリエンスがコントロールである場合
アクティビティの目標を設定する際、予測値(Estimated Value)フィールドで目標の値が提供されます。この値を使用することで、Target は売上の推定上昇率を計算できます。このフィールドはオプションですが、このオプションがないと売上高以外の指標に関する売上の増分は計算できません。データタイプは通貨です。このフィールドは、ユーザーが目標を満たすためにとるアクションを指定した後、順次表示されます。
100%の訪問者に勝者エクスペリエンスが表示された場合の予測売上高が、Target のレポートの最上部に表示されます。