Dispatcher に関する問題のトラブルシューティング troubleshooting-dispatcher-problems
基本設定の確認 check-the-basic-configuration
通常どおり、基本事項を確認することが最初の手順です。
IIS 診断ツール iis-diagnostic-tools
IIS には、実際のバージョンに応じて様々なトレースツールがあります。
- IIS 6 - IIS 診断ツールをダウンロードし設定できます。
- IIS 7 - トレース機能が完全に組み込まれています。
これらのツールを使用して、アクティビティを監視できます。
IIS と 404 Not Found iis-and-not-found
IIS の使用時、様々な場面で 404 Not Found
が返されることがあります。その場合は、次のナレッジベース記事を参照してください。
また、Dispatcher のキャッシュルートと IIS のドキュメントルートが同じディレクトリに設定されていることも確認します。
ワークフローモデルの削除に関する問題 problems-deleting-workflow-models
症状
Dispatcher 経由で AEM のオーサーインスタンスへのアクセス時に、ワークフローモデルの削除を試みた際に発生する問題。
再現手順:
-
オーサーインスタンスにログインします(リクエストが Dispatcher を経由することを確認します)。
-
新しいワークフローを作成します。タイトルは、例えば workflowToDelete と設定します。
-
ワークフローが正しく作成されたことを確認します。
-
ワークフローを選択して右クリックし、「削除」をクリックします。
-
「はい」をクリックして確定します。
-
次のメッセージを示すエラーメッセージボックスが表示されます。
ERROR 'Could not delete workflow model!!
。
解決方法
dispatcher.any
ファイルの /clientheaders
セクションに、次のヘッダーを追加します。
x-http-method-override
x-requested-with
{
{
/clientheaders
{
...
"x-http-method-override"
"x-requested-with"
}
mod_dir(Apache)による干渉 interference-with-mod-dir-apache
このプロセスでは、Dispatcher と Apache web サーバー内の mod_dir
がどのようにやり取りするかを説明します。このやり取りは、予期しない様々な影響を与える可能性があります。
Apache 1.3 apache
Apache 1.3 では、mod_dir
は URL がファイルシステムのディレクトリにマッピングされたすべてのリクエストを処理します。
次のいずれかを実行します。
- 要求を既存の
index.html
ファイルへリダイレクト - ディレクトリのリストを生成
Dispatcher が有効な場合、Dispatcher をコンテンツタイプ httpd/unix-directory
のハンドラーとして登録することで、このようなリクエストを処理します。
Apache 2.x apache-x
Apache 2.x では、内容が異なります。モジュールで、URL の修正など、リクエストの様々なステージを処理できます。mod_dir
でこのステージを処理するには、リクエスト(URL がディレクトリにマッピングされている場合)を /
付きの URL にリダイレクトします。
Dispatcher は mod_dir
による修正の処理に影響しませんが、リダイレクトされた(/
付きの)URL へのリクエストを完全に処理します。この処理は、リモートサーバー(AEM など)で /a_path
へのリクエストの処理が /a_path/
へのリクエストの処理と異なる場合(/a_path
が既存のディレクトリにマッピングされる場合)に、問題となることがあります。
状況が発生した場合は、次のいずれかを実行します。
-
Dispatcher によって処理される
Directory
サブツリーまたはLocation
サブツリーでのmod_dir
を無効にします。 -
DirectorySlash Off
を使用して、「/
」が付加されないようにmod_dir
を設定します。