Oak-run Jar を使用したインデックス作成 indexing-via-the-oak-run-jar
Oak-run は、コマンドラインでのすべてのインデックス作成の使用例をサポートします。JMX レベルで操作する必要はありません。次に Oak-run アプローチのメリットを示します。
- AEM 6.4 用の新しいインデックス作成ツールセットです。
- インデックス再作成時間を削減します。より大きいリポジトリでのインデックス再作成時間に有益な影響があります。
- AEM でのインデックス再作成時のリソース消費を削減します。これにより、他の AEM アクティビティのシステムパフォーマンスが向上します。
- Oak-run は、Out-of-band のサポートを提供しています。実稼動インスタンスでインデックス再作成を実行できない状況にある場合は、クローン環境を使用してインデックス再作成を実行し、パフォーマンスへの重大な影響を回避できます。
oak-run
ツールでインデックス作成操作を実行する際に活用できるユースケースのリストを以下に示します。
インデックスの整合性チェック indexconsistencychecks
oak-run.jar
では、Lucene Oak インデックスが破損しているかどうかをすばやく判別します。- 整合性チェックレベル 1 および 2 の場合は、使用中の AEM インスタンスで実行しても安全です。
インデックスの統計 indexstatistics
oak-run.jar
は、すべてのインデックス定義、重要なインデックス統計およびインデックス内容をオフライン分析用にダンプします。- 使用中の AEM インスタンスで実行しても安全です。
インデックス再作成アプローチのデシジョンツリー reindexingapproachdecisiontree
次の図に、様々なインデックス再作成アプローチを使用する状況に関するデシジョンツリーを示します。
MongoMK/RDMBMK のインデックス再作成 reindexingmongomk
SegmentNodeStore および DocumentNodeStore のテキスト事前抽出 textpre-extraction
テキスト事前抽出(AEM 6.3 まで存在した機能)を使用して、インデックス再作成までの時間を削減できます。テキスト事前抽出は、すべてのインデックス再作成アプローチと連携して使用できます。
oak-run.jar
のインデックス作成アプローチに応じて、次の図に示す「インデックス再作成の実行」ステップのどちら側にも様々なステップがあります。
oak-run.jar を使用した MongoMK または RDBMK のオンラインインデックス再作成 onlinere-indexingformongomk
これは、MongoMK(および RDBMK)AEM インストールのインデックスを再作成する場合にお勧めする方法です。他の方法は使用しないでください。
このプロセスは、クラスターの単一の AEM インスタンスに対してのみ実行します。
TarMK のインデックス再作成 re-indexingtarmk
-
コールドスタンバイに関する考慮事項(TarMK)
- コールドスタンバイに関して特別な考慮事項はありません。コールドスタンバイインスタンスは、通常どおり変更を同期します。
-
AEM パブリッシュファーム(AEM パブリッシュファームは常に TarMK である必要があります)
- パブリッシュファームの場合は、すべてのパブリッシュに対して実行するか、単一のパブリッシュに対して手順を実行する必要があります。次に、他の設定のクローンを作成します(AEM インスタンスのクローンを作成する際には、通常のすべての対策を取ります。sling.id をここの何かにリンクする必要があります)。
TarMK のオンラインインデックス再作成 onlinere-indexingfortarmk
これは、oak-run.jar の新しいインデックス作成機能の導入前に使用された方法です。Oak インデックスの reindex=true
プロパティを設定することで行うことができます。
この方法は、インデックス作成のための時間とパフォーマンスへの影響をお客様が受け入れられる場合に使用できます。これは、小~中規模の AEM インストールでよくある事例です。
oak-run.jar を使用した TarMK のオンラインインデックス再作成 onlinere-indexingtarmkusingoak-run-jar
oak-run.jar を使用した TarMK のオンラインインデックス再作成は、上記の TarMK のオンラインインデックス再作成より高速です。ただし、メンテナンスウィンドウ中に実行する必要があり、時間は短くなりますが、インデックス再作成の実行に必要な手順が増えます。
oak-run.jar を使用した TarMK のオフラインインデックス再作成 offlinere-indexingtarmkusingoak-run-jar
TarMK のオフラインインデックス再作成は、必要な oak-run.jar
コメントが 1 つだけなので、oak-run.jar
ベースの TarMK 用インデックス再作成アプローチとしては最も簡単です。ただし、AEM インスタンスをシャットダウンする必要があります。
oak-run.jar を使用した TarMK の Out-of-band インデックス再作成 out-of-bandre-indexingtarmkusingoak-run-jar
Out-of-band インデックス再作成は、使用中の AEM インスタンスに対するインデックス再作成の影響を最小化します。
インデックス作成定義の更新 updatingindexingdefinitions
ACS Ensure Index を使用した TarMK でのインデックス定義の作成と更新 creatingandupdatingindexdefinitionsontarmkusingacsensureindex
これにより、コンテンツパッケージを介したインデックス定義の送信が可能になり、reindex フラグを true
に設定すれば、後でインデックスが再作成されることになります。これは、インデックス再作成に時間がかからない小規模なセットアップで機能します。
詳しくは、ACS Ensure Index のドキュメントを参照してください。
oak-run.jar を使用した TarMK でのインデックス定義の作成と更新 creatingandupdatingindexdefinitionsontarmkusingoak-run-jar
oak-run.jar
以外の方法を使用したインデックス再作成の時間またはパフォーマンスへの影響が大きすぎる場合、次の oak-run.jar
ベースのアプローチを使用して、TarMK ベースの AEM インストール環境に Lucene インデックス定義を読み込んでインデックスを再作成できます。
oak-run.jar を使用した MonogMK でのインデックス定義の作成と更新 creatingandupdatingindexdefinitionsonmonogmkusingoak-run-jar
oak-run.jar
以外の方法を使用したインデックス再作成の時間またはパフォーマンスへの影響が大きすぎる場合、次の oak-run.jar
ベースのアプローチを使用して、MongoMK ベースの AEM インストール環境に Lucene インデックス定義を読み込んでインデックスを再作成できます。