JEE 上の AEM Forms のセキュリティに関する一般的な考慮事項 general-security-considerations-for-aem-forms-on-jee
この記事には、AEM Forms 環境を堅牢化するための準備に役立つ、基本的な情報を記載しています。これには、JEE 上の AEM Forms、オペレーティングシステム、アプリケーションサーバー、データベースセキュリティに関する前提条件の情報も含まれます。環境のロックダウンを継続する前に、この情報を確認してください。
ベンダー固有のセキュリティ情報 vendor-specific-security-information
このセクションには、JEE 上の AEM Forms に統合されるオペレーティングシステム、アプリケーションサーバーおよびデータベースに関するセキュリティ関連情報を記載しています。
このセクションにあるリンクを使用して、使用しているオペレーティングシステム、データベースおよびアプリケーションサーバーのベンダーに固有のセキュリティ情報を検索してください。
オペレーティングシステムのセキュリティ情報 operating-system-security-information
オペレーティングシステムを保護する際には、次のようなオペレーティングシステムのベンダーが挙げている対策を実装することを慎重に検討してください。
- ユーザー、ロール、権限を定義し、制御する
- ログと監査記録を監視する
- 不要なサービスとアプリケーションを削除する
- ファイルのバックアップを作成する
JEE 上の AEM Forms がサポートするオペレーティングシステムのセキュリティ情報については、次の表のリソースを参照してください。
アプリケーションサーバーのセキュリティ情報 application-server-security-information
アプリケーションサーバーを保護する際には、次のようなサーバーのベンダーが挙げている対策を実装することを慎重に検討してください。
- 管理者ユーザー名として推測しにくい名前を使用する
- 不要なサービスを無効にする
- コンソールマネージャーを保護する
- Cookie の保護を有効にする
- 不要なポートを閉じる
- IP アドレスまたはドメインでクライアントを制限する
- Java™ Security Manager を使用して、プログラムによって権限を制限する
JEE 上の AEM Forms がサポートするアプリケーションサーバーのセキュリティ情報については、次の表の資料を参照してください。
データベースのセキュリティ情報 database-security-information
データベースを保護する際には、次のようなデータベースのベンダーが挙げている対策を実装することを検討してください。
- アクセス制御リスト(ACL)を使用して操作を制限する
- 非標準ポートを使用する
- ファイアウォールの内側にデータベースを隠す
- 機密データをデータベースに書き込む前に暗号化する(データベース製造元のドキュメントを参照)
JEE 上の AEM Forms がサポートするデータベースのセキュリティ情報については、次の表の資料を参照してください。
次の表では、JEE 上の AEM Forms の設定プロセス中に開く必要のあるデフォルトポートについて説明します。https 経由で接続している場合、ポート情報と IP アドレス情報を適宜修正する必要があります。ポートの設定について詳しくは、使用しているアプリケーションサーバー版の「JEE 上の AEM Forms のインストールおよびデプロイ」ドキュメントを参照してください。
>
WebLogic 管理対象サーバー
>
WebSphere®
9060(Global Security が有効になっている場合、デフォルト SSL ポート値は 9043)
9080
>
BAM サーバー
>
SOAP
>
MySQL
>
Oracle
>
DB2®
>
SQL Server
>
LDAP
デフォルト以外の HTTP ポートを使用するための JBoss® の設定 configuring-jboss-to-use-a-non-default-http-port
JBoss® Application Server は、デフォルトの HTTP ポートとして 8080 を使用します。また、JBoss® には事前設定のポート 8180、8280 および 8380 があり、これらは jboss-service.xml ファイルでコメントアウトされています。既にこのポートを使用しているアプリケーションがコンピューター上にある場合は、以下の手順に従って JEE 上の AEM Forms で使用するポートを変更してください。
-
次のファイルを編集用として開きます。
シングルサーバーのインストール: [JBoss® ルート]/standalone/configuration/standalone.xml
クラスターのインストール: [JBoss® ルート]/domain/configuration/domain.xml
-
<socket-binding> タグの port 属性の値をカスタムポート番号に変更します。例えば、次の例では、ポート 8090 を使用します。
<socket-binding name="http" port="8090"/>
-
ファイルを保存して閉じます。
-
JBoss® アプリケーションサーバーを再起動します。
JEE 上の AEM Forms のセキュリティに関する考慮事項 aem-forms-on-jee-security-considerations
ここでは、理解しておく必要のある JEE 上の AEM Forms 固有のセキュリティの問題について説明します。
データベース内のメールアドレスの資格情報は暗号化されない email-credentials-not-encrypted-in-database
アプリケーションに保存されているメールアドレスの資格情報は、JEE 上の AEM Forms データベースに保存される前に暗号化されません。サービスのエンドポイントでメールアドレスを使用するように設定した場合、エンドポイント設定の一部として使用したパスワード情報は、データベースに保存される前に暗号化されません。
データベース内の Rights Management に関する機密性情報 sensitive-content-for-rights-management-in-the-database
JEE 上の AEM Forms は、JEE 上の AEM Forms データベースに、ポリシードキュメントで使用した機密ドキュメントキー情報と暗号化マテリアルを格納します。データベースへの侵入を防御することで、このような機密性の高い情報を保護することができます。
クリアテキストフォームのパスワード password-in-clear-text-format-in-adobe-ds-xml
JEE 上の AEM Forms を実行するアプリケーションサーバーでは、そのサーバー上に設定されたデータソースを介してデータベースにアクセスするように設定する必要があります。アプリケーションサーバーがデータソース構成ファイルでデータベースパスワードをクリアテキストで公開しないようにしてください。
lc_[database].xml ファイルには、クリアテキスト形式のパスワードを含めないでください。アプリケーションサーバーのパスワードを暗号化する方法については、アプリケーションサーバーのベンダーにお問い合わせください。
IBM® WebSphere® Application Server および Oracle WebLogic Server は、デフォルトでデータソースのパスワードを暗号化している可能性があります。ただし、これらのサーバーを使用している場合でも、アプリケーションサーバーのドキュメントで、暗号化が行われているかどうかを必ず確認してください。
Trust Store に保管された秘密鍵の保護 protecting-the-private-key-stored-in-trust-store
Trust Store から読み込んだ秘密鍵や秘密鍵証明書は、JEE 上の AEM Forms データベースに保管されます。データベースを保護し、アクセスを指名された管理者のみに制限するため、適切な注意を払う必要があります。