コンテンツフラグメント - 削除に関する考慮事項 content-fragments-delete-considerations

AEM でコンテンツフラグメント削除ポリシーを定義する前に、以下の重要な考慮事項を確認してください。コンテンツフラグメントはヘッドレスコンテンツを配信する強力なツールです。削除する際は、影響を考慮して慎重に行う必要があります。

権限 - 削除または削除禁止 permissions-delete-or-not-delete

コンテンツを削除する機能は強力ですが、この特権の割り当て方法を制限および管理する必要がある多くの業界では、慎重な取り扱いが求められる可能性があります。

削除権限に関しては、コンテンツフラグメントを次の 2 つのレベルで考える必要があります。

  1. 単一のエンティティとしてのコンテンツフラグメント

  2. コンテンツフラグメントを構成する複数のサブエンティティ(例:バリエーション、サブノードなど)。

    コンテンツフラグメントエディターの基本操作を使用するには、そうした一時的なサブ要素を削除できる必要があります。例えば、バリエーションの操作、メタデータの編集、関連コンテンツの管理などをおこなう場合です。

    • 使用例:コンテンツフラグメントの編集または更新を必要とするユーザーが​ フラグメント全体を削除できない ​場合。
    • 権限エディター機能のみに必要な権限を参照してください。
NOTE
ユーザーに削除権限がない場合、コンテンツフラグメントエディターは​ 読み取り専用 ​モードで動作します。
NOTE
詳しくは、AEM でのユーザー管理操作を監査する方法も参照してください。

エディター機能のみに必要な権限 permissions-required-for-editor-functionality-only

コンテンツフラグメントを編集または更新する必要があっても​ フラグメント全体を削除できない ​ユーザーの場合は、特定の権限を割り当てる必要があります。コンテンツフラグメントエディターの基本操作を使用するには、一時的なサブ要素を削除できる必要があるからです。

例えば、バリエーションの操作、メタデータの編集、関連コンテンツの管理などをおこなう場合です。

NOTE
コンテンツフラグメントの編集または更新に必要な削除権限は、ユーザー管理やグループ管理で割り当てられた削除権限に含まれています。

フラグメントの編集または更新に必要な権限は、コンテンツフラグメントを含んでいるノードまたは適切な親ノード(/content/dam 下の任意のレベル)のどちらかに適用する必要があります。このような親ノードに割り当てられた権限は、その分岐内のすべてのノードに適用されます。

例えば、すべてのコンテンツフラグメントが格納される次のようなフォルダーです。

  • /content/dam/contentfragments
CAUTION
/content/dam に権限を設定することもできます。すべてのコンテンツフラグメントがそこに格納されているからです。
ただし、その場合は、他の​ すべての ​アセットタイプにも同じ削除権限が適用されます。

特定のユーザーまたはグループにコンテンツフラグメントの編集または更新を許可するうえであらかじめ必要な権限は次のとおりです。

NOTE
このリストには、削除特権だけでなく、必要なすべての特権が含まれています。
  • コンテンツフラグメントノードまたはフォルダーの場合:

    • jcr:addChildNodesjcr:modifyProperties
  • すべてのコンテンツフラグメントの jcr:content ノードの場合:

    • jcr:addChildNodesjcr:modifyPropertiesjcr:removeChildNodes
  • すべてのコンテンツフラグメントの jcr:content 下にあるすべてのノードの場合:

    • jcr:addChildNodesjcr:modifyPropertiesjcr:removeChildNodesjcr:removeNode

これらの remove 権限は、CRXDE Lite 内でアクセス制御リストを使用して管理する必要があります。

add および modify 権限も、CRXDE Lite で管理することができます。また、ユーザー管理コンソールを使用して管理することもできます。

例えば、remove グループの権限 content-authors-no-delete の定義は次のようになります。

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