AEM Forms のアーキテクチャとデプロイメントトポロジー architecture-and-deployment-topologies-for-aem-forms
アーキテクチャ architecture
AEM Formsは、1 つの AEMパッケージとして AEM にデプロイされるアプリケーションです。このパッケージは、AEM Forms アドオンパッケージと呼ばれます。AEM Forms アドオンパッケージには、AEM OSGi コンテナに読み込まれるサービス（API プロバイダー）と、AEM Sling フレームワークで管理されるサーブレットまたは JSP（フロントエンド機能と REST API 機能の両方を提供）が含まれています。次の図は、このセットアップを示しています。
AEM Forms のアーキテクチャには、次のコンポーネントが含まれています。
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AEM のコアサービス： デプロイされたアプリケーションに対して提供される AEM の基本サービス。これらのサービスには、JCR に準拠したコンテンツリポジトリ、OSGI サービスコンテナ、ワークフローエンジン、トラストストア、キーストアなどがあります。これらのサービスは AEM Forms アプリケーションで使用できますが AEM Forms パッケージには含まれていません。これらのサービスは、AEM Forms の様々なコンポーネントで使用される、AEM スタック全体の不可欠な構成要素です。
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Forms サービス： PDF ドキュメントの作成、アセンブリ、配布、アーカイブなどのフォーム関連の機能を提供し、デジタル署名を追加してドキュメントへのアクセスを制限し、バーコードフォームをデコードします。これらのサービスは、AEM にカスタムコードを組み込んで利用する形で公開されています。
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Web レイヤー： 共通のサービスおよびフォームのサービス上に構築された JSP またはサーブレットで、次の機能を提供します。
- フロントエンドのオーサリング：フォームのオーサリングと管理に使用されるユーザーインターフェイス。
- フォームのレンディションおよび送信のフロントエンド：AEM Forms のエンドユーザー向けユーザーインターフェイス（行政機関の web サイトにアクセスするユーザー向けのユーザーインターフェイスなど）。これにより、フォームのレンディション（web ブラウザーでのフォームの表示）と送信を行うことができます。
- REST API：JSP および サーブレットにより、モバイル SDK フォームなど、HTTP ベースのクライアントによるリモートでの利用向けにフォームサービスのサブセットがエクスポートされます。
AEM Forms on OSGi： OSGi 環境上の AEM Forms は、AEM Forms パッケージがデプロイされた標準の AEM オーサーまたは AEM パブリッシュです。OSGi 上の AEM Forms は、単一サーバー環境、ファーム設定、クラスター設定で実行できます。クラスターを設定できるのは、AEM オーサーインスタンスの場合だけです。
AEM Forms オーサリングユーザーインターフェイスは、レコードのドキュメント（DOR）、PDF forms、HTML5 Forms の作成をサポートしていません。このようなアセットは、スタンドアロンのForms Designer アプリケーションを使用して設計され、AEM Forms Manager に個別にアップロードされます。
OSGi 上のAEM Formsにはワークフロー機能 備わっています。 OSGi. 上のAEM フォームでは、様々なタスクに対する基本的なワークフローを迅速に構築し、デプロイできます。
用語 terminologies
以下の図は、AEM Forms の一般的なデプロイメント環境で使用される AEM Forms サーバーの様々な設定とそのコンポーネントを示しています。
オーサー： オーサーインスタンスは、標準のオーサー実行モードで稼働する AEM Forms サーバーです。 内部ユーザー、フォームおよびインタラクティブ通信のデザイナー、開発者を対象としています。 次の機能が有効になります。
- フォームとインタラクティブ通信の作成機能と管理機能： 設計者と開発者は、アダプティブフォームやインタラクティブ通信の作成および編集したり、外部で作成された他のタイプのフォームをアップロードしたりできます。例えば、Adobe Forms Designer で作成されたフォームなど、Forms Manager コンソールを使用してこれらのアセットを管理します。
- フォームとインタラクティブ通信の公開機能： オーサーインスタンス上でホストされるアセットをパブリッシュインスタンスに公開して、ランタイム操作を実行することができます。AEM のレプリケーション機能を使用して、アセットが公開されます。パブリッシュしたフォームを処理インスタンスに手動でプッシュするために、レプリケーションエージェントをすべてのオーサーインスタンス上で設定すること、および受信したフォームをパブリッシュインスタンスに自動で複製するために、別のレプリケーションエージェントを 受信時 トリガーが有効になっている処理インスタンス上で設定することをお勧めします。
パブリッシュ： パブリッシュインスタンスは、標準のパブリッシュ実行モードで稼働する AEM Forms サーバーです。パブリッシュインスタンスは、フォームベースのアプリケーションを使用するエンドユーザー向けのインスタンスです。例えば、公開 web サイトにアクセスしてフォームを送信するユーザーなどが、このインスタンスを使用します。次の機能が有効になります。
- エンドユーザー用のフォームのレンダリングと送信。
- 送信済みフォームの生データを処理インスタンスに転送してさらに処理を行い、最終的な記録システムに保存する機能。AEM Forms に付属するデフォルトの実装では、AEM のリバースレプリケーション機能を使用してこれを実現します。代替の実装として、最初にフォームデータをローカルに保存するのではなく、フォームデータを処理インスタンスに直接プッシュすることもできます（後者はリバースレプリケーションをアクティベートするための前提条件です）。通常、処理インスタンスはパブリッシュインスタンスよりも安全な場所に配置されるため、顧客が機密データをパブリッシュインスタンスに保存することに不安を感じている場合は、上記の代替実装を実行してもかまいません。
- インタラクティブ通信とレターのレンダリングと送信：インタラクティブ通信とレターはパブリッシュインスタンス上でレンダリングされ、対応するデータがストレージと後処理用に処理インスタンスに送信されます。このデータは、パブリッシュインスタンスにローカルで保存して、処理インスタンスに逆複製すること（デフォルトのオプション）も、処理インスタンスに直接プッシュして、パブリッシュインスタンスには保存しないこともできます。セキュリティを意識している顧客の場合は、後者の実装をお勧めします。
処理： forms-manager グループにユーザーが割り当てられていない状態の作成者実行モードで実行される AEM Forms のインスタンスです。OSGi 上 AEM Formsを処理インスタンスとしてデプロイできます。 ユーザーが割り当てられていない場合、フォームのオーサリングと管理のアクティビティは、処理インスタンスで実行されることはなく、オーサーインスタンスでのみ実行されます。処理インスタンスでは、次の機能が有効になります。
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パブリッシュインスタンスから送信された未加工のフォームデータの処理： この機能は、データの到着時にトリガーされる AEM ワークフロー経由の処理インスタンスで主に実現されます。このワークフローでは、標準搭載の「フォームデータモデル」の手順を使用して、データまたはドキュメントを適切なデータストアにアーカイブできます。
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フォームデータの安全な保存：処理インスタンスには、ファイアウォールの背後に配置されたリポジトリが用意されています。未加工のフォームデータは、このリポジトリに保存することにより、ユーザーから隔離できます。オーサーインスタンス上のデザイナーも、パブリッシュインスタンス上のエンドユーザーも、このリポジトリにアクセスすることはできません。
note note NOTE アドビは、AEM リポジトリを使用する代わりに、サードパーティのデータストアを使用して、最終的に処理されたデータを保存することをお勧めします。 -
パブリッシュインスタンスから送信された通信データの保存と後処理： AEM ワークフローは、対応するレター定義の後処理をオプションで実行します。これらのワークフローで、最終的な処理済みデータを、適切な外部データストアに保存することができます。
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HTML ワークスペースのホスティング：処理インスタンスは、HTML ワークスペースのフロントエンドをホストします。HTML ワークスペースは、レビューと承認のプロセスに関連するタスクやグループを割り当てるための UI を提供します。
次の理由から、処理インスタンスは、オーサー実行モードで稼働するように設定されています。
- パブリッシュインスタンスから未加工のフォームデータを逆複製できます。デフォルトのデータストレージハンドラーを使用するには、逆複製機能が必要になります。
- AEM ワークフローは、パブリッシュインスタンスから送信される未加工のフォームデータの主要な処理手段であるため、オーサースタイルのシステムで AEM ワークフローを実行することをお勧めします。
OSGi 上の AEM Forms を使用する場合の物理的なトポロジーの例 sample-physical-topologies-for-using-aem-forms-on-osgi
データ取得機能、インタラクティブ通信機能、OSGi 上のフォーム中心ワークフロー機能を使用する場合のトポロジー topology-for-data-capture-interactive-communication-form-centric-workflow-on-osgi-capabilities
アダプティブフォーム、HTML5 フォーム、PDF フォームなど、AEM Forms のデータ取得機能を使用する場合は、以下のようなトポロジーを構成することをお勧めします。インタラクティブ通信機能と OSGi 上のフォームベースワークフロー機能を使用する場合も、このトポロジーを構成することをお勧めします。例えば、ビジネスプロセスワークフローで AEM インボックスと AEM Forms アプリケーションを使用する場合などです。
オフラインのバッチ処理で監視フォルダー機能を使用する場合のトポロジ topology-for-using-watched-folder-capabilities-for-offline-batch-processing
バッチ処理に監視フォルダーの使用を計画している AEM Forms のお客様は、以下に示すようなトポロジーを構成することができます。このトポロジーではクラスター環境が構成されていますが、AEM Forms サーバーを 1 つのインスタンスで使用するか、ファームで使用するかは、負荷に応じて決定します。サードパーティ製のデータソースを、専用の記録システムとして使用することになります。このデータソースが、監視フォルダーの入力元になります。トポロジでは、印刷ファイルの形式で出力も表示されます。また、出力コンテンツをファイルシステムに保存し、メールで送信し、他のカスタムメソッドを使用して出力を使用することもできます。
API ベースのオフライン処理でドキュメントサービス機能を使用する場合のトポロジ topology-for-using-document-services-capabilities-for-offline-api-based-processing
ドキュメントサービス機能のみの使用を計画している AEM Forms のお客様は、以下に示すようなトポロジを構成することができます。このトポロジでは、OSGi サーバー上で AEM Forms のクラスターを使用することをお勧めします。多くのユーザーがプログラムで（API を使用して）AEM Forms サーバーの機能にアクセスし、ユーザーインターフェイス上ではほとんど操作を実行しない場合は、このトポロジを構成することをお勧めします。複数のソフトウェアクライアントを使用する場合は、このトポロジを構成すると非常に便利です。例えば、PDF Generator サービスを使用する複数のクライアントにより、オンデマンドで PDF ドキュメントを作成するような場合です。
AEM Forms では、すべての機能を 1 台のサーバーで設定して実行できますが、実稼働環境ではキャパシティプラニングと負荷分散を行い、特定の機能に専用のサーバーをセットアップする必要があります。例えば、PDF Generator サービスを使用して、1 日に数千のページと複数のアダプティブフォームをデータ取得用に変換する環境の場合、PDF Generator サービスとアダプティブフォームの機能を実行するための AEM Forms サーバーを個別にセットアップする必要があります。これにより、パフォーマンスが最適化され、各サーバーを個別にスケーリングできるようになります。
