アプリケーションサーバーのインストール環境のアップグレード手順 upgrade-steps-for-application-server-installations
ここでは、アプリケーションサーバーインストール用の AEM を更新するために必要になる手順を説明します。
この手順の例では、JBoss をアプリケーションサーバーとして使用し、AEMの動作中のバージョンが既にデプロイされていることを示します。 ここでは、AEM バージョン 5.6 から 6.3 へのアップグレードについて説明します。
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まず、JBoss を起動します。 ほとんどの場合、これをおこなうには、
standalone.sh
ターミナルから次のコマンドを実行して、起動スクリプトを実行します。code language-shell jboss-install-folder/bin/standalone.sh
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AEM 5.6 が既にデプロイされている場合は、次のコマンドを実行して、バンドルが正しく機能していることを確認します。
code language-shell wget https://<serveraddress:port>/cq/system/console/bundles
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次に、AEM 5.6 のデプロイを解除します。
code language-shell rm jboss-install-folder/standalone/deployments/cq.war
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JBoss を停止します。
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次に、crx2oak 移行ツールを使用してリポジトリを移行します。
code language-shell java -jar crx2oak.jar crx-quickstart/repository/ crx-quickstart/oak-repository
note note NOTE この例では、oak-repository は、新しく変換されたリポジトリが配置される一時ディレクトリです。 この手順を実行する前に、最新の crx2oak.jar のバージョンがあることを確認してください。 -
次の操作をおこなって、sling.properties ファイル内の必要なプロパティを削除します。
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crx-quickstart/launchpad/sling.properties
に置かれたファイルを開きます。 -
次のプロパティを削除してファイルを保存します。
sling.installer.dir
felix.cm.dir
granite.product.version
org.osgi.framework.system.packages
osgi-core-packages
osgi-compendium-services
jre-*
sling.run.mode.install.options
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不要になったファイルとフォルダーを削除します。 具体的に削除する必要がある項目は次のとおりです。
- この launchpad/startup フォルダー. ターミナルで次のコマンドを実行して削除できます。
rm -rf crx-quickstart/launchpad/startup
- base.jar ファイル:
find crx-quickstart/launchpad -type f -name "org.apache.sling.launchpad.base.jar*" -exec rm -f {} \
- BootstrapCommandFile_timestamp.txt ファイル:
rm -f crx-quickstart/launchpad/felix/bundle0/BootstrapCommandFile_timestamp.txt
- この launchpad/startup フォルダー. ターミナルで次のコマンドを実行して削除できます。
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新しく移行した segmentstore を適切な場所にコピーします。
code language-shell mv crx-quickstart/oak-repository/segmentstore crx-quickstart/repository/segmentstore
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データストアもコピーします。
code language-shell mv crx-quickstart/repository/repository/datastore crx-quickstart/repository/datastore
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次に、新しくアップグレードされたインスタンスで使用される OSGi 設定を格納するフォルダーを作成する必要があります。 具体的には、 install という名前のフォルダーを以下の場所に作成する必要があります。 crx-quickstart.
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次に、AEM 6.3 で使用するノードストアとデータストアを作成します。これをおこなうには、次の名前を持つ 2 つのファイルをの下に作成します。 crx-quickstart\install:
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org.apache.jackrabbit.oak.segment.SegmentNodeStoreService.cfg
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org.apache.jackrabbit.oak.plugins.blob.datastore.FileDataStore.cfg
これら 2 つのファイルは、TarMK ノードストアとファイルデータストアを使用するようにAEMを設定します。
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設定ファイルを編集して、使用可能にします。 具体的には、
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次の行を org.apache.jackrabbit.oak.segment.SegmentNodeStoreService.config:
customBlobStore=true
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次の行を org.apache.jackrabbit.oak.plugins.blob.datastore.FileDataStore.config:
code language-none path=./crx-quickstart/repository/datastore minRecordLength=4096
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次のコマンドを実行して、crx2 実行モードを削除します。
code language-shell find crx-quickstart/launchpad -type f -name "sling.options.file" -exec rm -rf {} \
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今度は、AEM 6.3 war ファイル内の実行モードを変更する必要があります。変更するには、まず AEM 6.3 war を格納する一時フォルダーを作成します。この例では、フォルダーの名前は次のようになります。 temp. war ファイルをコピーしたら、temp フォルダー内で次のコマンドを実行して、内容を抽出します。
code language-shell jar xvf aem-quickstart-6.3.0.war
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内容を抽出したら、WEB-INF フォルダーに移動して ファイルを編集し、実行モードを変更します。
web.xml
XML での実行モードの設定場所を探すには、sling.run.modes
文字列を検索します。見つかったら、コードの次の行で実行モードを変更します。デフォルトでは、author に設定されています。code language-shell <param-value >author</param-value>
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上記の author 値を変更し、実行モードを次のように設定します。author,crx3,crx3tar コードの最終ブロックは次のようになります。
code language-none <init-param> <param-name>sling.run.modes</param-name> <param-value>author,crx3,crx3tar</param-value> </init-param> <load-on-startup>100</load-on-startup> </servlet>
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編集後の内容で jar を再作成します。
code language-shell jar cvf aem62.war
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最後に、新しい war ファイルをデプロイします。
code language-shell cp temp/aem62.war jboss-install-folder/standalone/deployments/aem61.war