AEM SP22/SP23 の互換性のない S3 コネクタが原因で、HTTP 503 エラーが発生する

説明 description

環境

Adobe Experience Manager(AEM)

問題/症状

  • S3 データストアを有効にした Service Pack 22 または 23 にアップグレードすると、AEMにアクセスできなくなります

  • HTTP エラー 503:AuthenticationSupport service がありません。 リクエストを認証できません

  • 起動時に、次のような未解決の OSGi 依存関係がログに表示されます。

    • エラー:バンドル '751'の開始エラー… oak-blob-cloud-1.22.6.jar …
    • 解決できません… osgi.wiring.package=org.apache.jackrabbit.guava.common.base (version> =33.2.0)(!(バージョン > =34.0.0))

原因

この問題は、S3 コネクターのバージョン(oak-blob-cloud-1.22.6.jar)とAEM サービスパック 22 または 23 との非互換性が原因で発生します。 コネクタは、Guava などの特定のバージョンのサポートライブラリに依存していますが、アップグレードされた環境では一致しません。 その結果、OSGi で依存関係を解決できず、AEMを起動できません。

解決策 resolution

  1. コネクタの互換性の確認:

    • AEM SP22 または SP23 の場合は、S3 コネクタ v1.10.22 を使用します。
    • Adobe配布またはソフトウェア配布から、必要な JAR をダウンロードします。
  2. AEM サービスパックをアップグレード :

    • Adobeの標準ドキュメント ​ に従って、SP22 または SP23 にアップグレードしてください。
    • 互換性のない S3 コネクタが原因で、AEMの開始に失敗する可能性があります。
  3. 互換性のないコネクタを削除します:

    1. AEM インスタンスを停止します。
    2. 次のディレクトリをバックアップします:<aem-install>/crx-quickstart/install/
    3. インストールフォルダーのすべてのコンテンツを削除して、古いコネクタ JAR とバンドルを削除します。
  4. OSGi 状態のクリア:

    1. AEMを起動して、約 1 分間実行します。
    2. インスタンスを再度停止して、古くなった OSGi 参照がクリアされるようにします。
  5. v1.10.22 S3 コネクタ JAR とカスタム設定ファイルを <aem-install>/crx-quickstart/install/ にコピーして戻します。

  6. AEM インスタンスを起動します。

すべての OSGi 依存関係が解決された状態で、AEMが正常に開始します。

関連資料

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