ページがキャッシュできないのでパフォーマンスが低下する

この記事では、ページの完全なキャッシュ(Fastly など)がキャッシュされる必要があるページ上のブロックに対して無効になることで発生する、web サイトの読み込み時間の増加や停止のソリューションを提供します。

説明 description

環境

  • クラウドインフラストラクチャー 2.x.x 上のAdobe Commerce
  • Adobe Commerce オンプレミス 2.x.x

問題

キャッシュ可能であるはずのキャッシュブロックが、一部のページに cacheable="false" に設定されているので、サイトのパフォーマンスが低下します。

原因

Adobe Commerceの特定の高トラフィックページは、最適なパフォーマンスを確保するためにキャッシュされることが予想されます。 これらのページがキャッシュから提供されない場合、各リクエストによってシステムへの負荷が増加し、パフォーマンスの低下につながります。

影響を受けるページには通常、次のものが含まれます。

  • カタログカテゴリページ(PLP)
  • 製品詳細ページ(PDP)
  • 静的コンテンツページ(ホームページ、お問い合わせなど)

デフォルトでは、Adobe Commerceのすべてのページがキャッシュ可能です。 ただし、ページレイアウト内のいずれかのブロックがキャッシュ不可(cacheable="false")とマークされている場合、ページ全体がキャッシュできなくなります。

次のスクリーンショットは、ページ全体がキャッシュをバイパスする、cacheable="false" を含むブロックの例を示しています。

付記事項
意図的にキャッシュできないページの例を次に示します。

  • 製品の比較
  • 買い物かご
  • チェックアウト

これらのページは、レイアウト XML でキャッシュ可能に設定されているので、Fastly、ブロックキャッシュ、レイアウトキャッシュではキャッシュされません。

解決策 resolution

上記で指定したファイルに設定 cacheable="false" があるかどうかを確認します。 その場合は、この設定が必要か必須かを確認します。

  • 必要に応じて、代わりに、キャッシュ不可ブロックをプライベートコンテンツメカニズムに移動することを検討します。
  • 不要な場合は、属性 cacheable="false" を削除し、レイアウトキャッシュをフラッシュします。

注意 : Cloud Infrastructure 2.4.1 以降のAdobe Commerceでは、Site-Wide Analysis Tool を使用して、フルページキャッシュが正しく設定されていないかどうかを自動的に確認できます。

関連資料

開発者向けドキュメントの Adobe Commerce キャッシュの概要 ​

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