AEM 6.5:「Last-Modified」ヘッダーのDispatcher キャッシュの問題
最終更新日: 2025年5月5日
すべてのリソースタイプにわたって Last-Modified のキャッシュの一貫性を確保するには、ページレンダリングプロセス内にカスタムロジックを実装してヘッダーを手動で設定するか、Dispatcher 設定を使用して「Cache-Control」などのヘッダーによってキャッシュを直接管理します。
説明
環境
Adobe Experience Manager 6.5 (AEM 6.5)Managed Servicesのサポート – 実稼動前
問題
Last-Modified ヘッダーは、JavaScript リソースの Dispatcher キャッシュには格納されず、HTML ファイルには正しく格納されます。 この不一致は、オーサーレベルとパブリッシュレベルの両方にプロパティが設定されているにもかかわらず発生します。
/content/*/*.html
などのHTML ページの場合、キャッシュされたファイルに Last-Modified ヘッダーは表示されません。/etc.clientlibs/clientlibs/granite/jquery.min.js
などのJavaScript ファイルの場合、Last-Modified ヘッダーが存在し、正しく保存されています。
解決策
すべてのリソースタイプにわたって Last-Modified ヘッダーの一貫したキャッシュを行うには、次の方法を使用して問題を解決します。
- デフォルトでは、AEMはレンダリングされたHTML コンテンツにそのまま使用される Last-Modified ヘッダーを設定しませんが、JavaScript(クライアントライブラリ)で設定されることを理解してください。
- HTMLやその他の特定の目的のために Last-Modified ヘッダーを含める必要がある場合。 ページレンダリングプロセス内にカスタムロジックを実装して、このヘッダーを手動で設定します。
- 主にキャッシュ制御にヘッダーを活用する場合は、別のアプローチを検討してください。 Dispatcher 設定を使用して、「Cache-Control」などのヘッダーを介してキャッシュを直接管理します。 これにより、Last-Modified ヘッダーの存在だけに依存することなく、効果的なキャッシュ管理を提供できます。
これらの手順に従うと、AEM環境の Dispatcher キャッシュ設定内の様々なリソースタイプにわたって、HTTP ヘッダーのより一貫した処理を確保できます。
関連資料
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