Adobe Analyticsの仮想レポートスイート(VRS)とファネルの不一致
最終更新日: 2025年1月17日
親スイートデータと比較し、正しいセグメントを適用することで、Adobe Analyticsの仮想レポートスイート(VRS)のファネルの不一致を解決する方法を説明します。
説明
環境
Adobe Analytics(AA)
問題
Virtual Report Suite (VRS)を使用してAdobe Analyticsでファネルを作成する場合、単一のディメンションのデータテーブルとファネルの最初の手順の間で不一致が発生する場合があります。
具体的には、
- ファネルの上部が対応するデータテーブルと一致しません。
- セグメントは適用されませんが、不整合があります。
- VRS からロールアッププロファイルに切り替えると、データは正しく一致します。
- VRS で使用されるセグメントをファネルに直接適用すると、この不一致が解決されます。
原因
この問題は、VRS 内でヒットベースのセグメントが定義されている場合でも、フォールアウトおよびフローレポートによって訪問ベースのセグメントが強制されるために発生します。
この動作により、訪問回数の計算とレポートの方法に違いが生じます。
解決策
この問題を解決するには、次の手順に従います。
- フォールアウトおよびフローレポートは、VRS がヒットベースのセグメントを使用するかどうかに関係なく、訪問ベースのセグメント化を本質的に適用することを理解します。
- 一貫性を確保するには、レポートスイートまたはビジュアライゼーションツール内でファネルを設定する際に、必要なセグメントを明示的に適用します。
- データの不一致が発生した場合は、同じセグメントを手動で適用すると、期待どおりに結果が揃うかどうかを確認します。
これらの不一致が発生する理由を詳しく説明します。
- VRS では、フォールアウト計算を実行する前に、ヒットを削除します(「ヒットが削除された後、フォールアウト実行」)。
- これに対し、親スイートの場合は、フォールアウトの計算時に最初にすべてのヒットが含まれ、その後、特定のヒットからセグメント化されます(「訪問中のすべてのヒットを使用したフォールアウト実行」)。
異なるレポートコンテキストにおけるヒットベースの範囲と訪問ベースの範囲の間のこれらの運用上の違いを理解することで、ユーザーは分析設定をより適切に管理して、そのような不一致を回避できます。
問題が解決しない場合や、特定のユースケースや高度なトラブルシューティング手順に関してさらに明確な説明が必要な場合は、Adobeサポートへの問い合わせを検討し、設定要件に合わせた詳細なサポートを受けてください。
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