プライバシーJavaScript ライブラリ

プライバシーJavaScript ライブラリは、Adobe Commerceで収集された非公開データにアクセスして削除するプロセスを作成するためのツールセットです。

Commerceのデータトラッキングサービスでは、EU 一般データ保護規則(GDPR)および カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)などのプライバシー規制に適用される個人情報を保存できます。

このライブラリは、プライバシーデータリクエストを作成し、その応答を収集するための一連の機能を提供します。 このライブラリを使用すると、Adobe Commerce データトラッキングサービスによってブラウザーに保存されているデータを取得および削除できます。

NOTE
Cookie 制限モードが有効になっている場合、Commerceは、買い物客が同意するまで行動データを収集しません。 Cookie 制限モード が無効になっている場合、Commerceはデフォルトで行動データを収集します。

インストール

Privacy JavaScript ライブラリは、次の CDN の場所で利用できます。commerce.adobe.net/magentoprivacy.js

ファイルを取得したら、Adobe Commerce インスタンスにインストールされたカスタムモジュールまたはテーマにファイルを追加する必要があります。 このタスクを実行するには、「 カスタム JavaScriptの使用トピックに記載されている手順に従います。

初期化

新しい MagentoPrivacy オブジェクトをインポートしてインスタンス化するか、window オブジェクトを使用して Privacy のJavaScript関数にアクセスします。

import の使用例:

import MagentoPrivacy from "./MagentoPrivacy"

const magePriv = new MagentoPrivacy()

window の使用例:

const magePriv = new window.MagentoPrivacy()

使用方法

プライバシー JS ライブラリは、ブラウザーに保存された ID データを管理するための様々な機能を提供します。

retrieveIdentity()
:ブラウザーのサービスから、ID オブジェクトのJavaScript プロミスを返します。

magePriv.retrieveIdentity().then((ids)=>console.log(ids))
// {"value":"1ccfd8c2-5159-433c-98d7-e937ce3b13f3"}

removeIdentity()
:ブラウザーのサービスから ID データを削除します。
この関数は、データが削除されたかどうかを示す isDeleted のブール値プロパティを持つ ID オブジェクトのJavaScript promise を返します。

magePriv.removeIdentity().then((ids)=>console.log(ids))
// {"value":"1ccfd8c2-5159-433c-98d7-e937ce3b13f3","isDeleted":true}
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