Audience Manager の実装 implementing-audience-manager
ここでは、Audience Manager データ管理プラットフォーム(DMP)の実装に関連するプロセスについて説明します。この節は、ビジネスチーム、プロジェクトマネージャーおよび技術マネージャーが Audience Manager の実装プロセスを理解するのに役立ちます。Audience Manager の使用を開始するまでに、データ収集のニーズに応じておよそ 6 週間から 3 か月間かかる可能性があります。
アドビの導入手法は、新しいクライアントとのコンサルティングパートナーシップの構築に役立ちます。このプロセスの目的を以下に示します。
- ビジネス要件を発見および理解する
- 実行可能なプランを作成して、これらの要求に対処する
- カスタムソリューションを開発して、独自の要件またはユースケースを満たすのに役立てる
- 独自のデータが読み込まれ、Audience Manager で使用可能になっていることを確認する
導入プロセスの前、最中、後に、アドビのパートナーソリューションおよびアカウント管理チームが密接に協力します。
Audience Manager では、段階的なアプローチでセットアップおよび導入をおこないます。
定義フェーズ define-phase
定義フェーズでは、アドビのパートナーソリューションのプロジェクトリードを紹介し、プロジェクト管理プロセスを開始します。
このステップは、プロジェクト範囲の定義と合意、カスタム要件の把握、マイルストーンの設定、コミュニケーションの確立で潜在的なクライアントを支援することを目的としています。
次の表は、このフェーズでおこなわれる主要なアクティビティを示したものです。
- プロジェクトリードの紹介
- 役割と責任の定義
- 納期に結び付けられた目標およびマイルストーンの設定
- オンサイト作業のプランの確認
- 質問およびステータス更新のためのコミュニケーションの確立
このフェーズの成果物には次のものが含まれます。
- 役割と責任を特定したドキュメント
- 作業の範囲を規定したドキュメント
- プロジェクトのミーティング/コールをスケジューリングしたプラン
- リソースおよびアクセスを共有するためのプロセス
発見フェーズ discovery-phase
発見フェーズでは、要件の収集、調査の実施、ビジネスニーズやデータ収集戦略の深い理解に向けた作業に専念します。
次の表は、このフェーズでおこなわれる主要なアクティビティを示したものです。
- タグ管理およびデータ収集プランの作成
- 顧客のニーズ、目標および期待に応えるプランの作成
- データの収集方法およびそのデータのソースの決定
- ファーストパーティ、セカンドパーティおよびサードパーティデータのソースの探索
このフェーズの成果物には次のものが含まれます。
- 完成したファーストパーティ、セカンドパーティおよびサードパーティデータ収集戦略;
- 完成した CRM またはデータウェアハウス取り込みプラン、
- 定義されたオーディエンスセグメント化要件、
- 完成したデータ分類、
- 作成されたサードパーティデータ取り込みプラン。
構築、テストおよびトレーニングフェーズ build-test-train-phase
構築、テストおよびトレーニングフェーズの間は、指定されたパートナーソリューションの担当者と共に、データ収集の戦略およびプロトタイプをレビューします。
データ収集戦略に対してエンドツーエンドの QA テストが実施されます。パートナーソリューションは検出されたバグを追跡し、弊社のシステムエンジニアと協力して問題の解決を図ります。トレーニングはこれらの他の作業と平行して開始できます。
次の表は、このフェーズでおこなわれる主要なアクティビティを示したものです。
このフェーズの成果物には次のものが含まれます。
- データ収集プランの完成および承認;
- エンドツーエンドの QAテスト、
- Audience Manager ユーザーインターフェイス機能についての基本的な説明、
- 終了の承認。
立ち上げ、サポートおよび最適化フェーズ launch-support-optimize-phase
立ち上げ、サポートおよび最適化フェーズ中は、データ収集およびプロトタイプ実装が、開発からライブの実稼動環境に移行します。アドビでは、引き続き製品習熟および戦略に関するトレーニングをおこない、データ駆動型の最適化による ROI の向上に役立てます。
次の表は、このフェーズでおこなわれる主要なアクティビティを示したものです。
データ収集用のリアル特性およびセグメントを作成する
- リアル特性およびセグメントを作成する
- セグメント作成戦略について話し合う
- ユースケースを検討しレビューする
このフェーズの作業には以下が含まれます。
- レポートデータの生成と解釈
- カスタムレポートの理解、
- 製品サポートの受け方
- 機能リクエスト、バグ、ユーザーからのフィードバックに対応または勧誘する。
- Audience Manager 機能およびレポートへのさらなる習熟。
コード実装 code-implementation
Audience Manager は Data Integration Library(DIL)を使用して、オーディエンスデータを受信します。
DIL の使用方法について詳しくは、DIL コードの取得と実装を参照してください。
関連するチーム
パートナーソリューションが御社の技術チームと直接連携して、コードの導入、最終的な懸案事項の検討、およびその他の要件の遂行をサポートできます。
導入後のサポート post-implementation-support
アドビのコラボレーションの取り組みは、最終デプロイメントで終わりではありません。導入の完了後は、アドビのアカウント管理チームが引き継ぎます。
アカウントマネージャーは、製品実装プロセスが完了した後も、引き続きサポートおよびコンサルティングサービスを提供します。アカウントマネージャーとの定期的なミーティングの開催を期待できます。これらのミーティングでは、Audience Manager を最大限に活用し、価値を引き出すようにします。
Audience Manager の詳細情報および開始方法については、こちらからお問い合わせください。