s_objectID
s_objectID
変数はリンクの一意の ID を提供します。これは、Activity Map のレポートをより正確にするために使用します。頻繁に変更されるリンクがページ上にある場合は、s_objectID
変数を使用して一意のリンクの場所を Activity Map に知らせ、必要に応じてデータを正しくグループ化できます。
Activity Mapの精度が組織にとって重要な場合、Adobeでは、サイト上のリンクの onClick
しいイベントに s_objectID
変数を含めることをお勧めします。
Adobe Analytics拡張機能を使用したオブジェクト ID
Adobe Analytics 拡張機能には、この変数を使用する専用のフィールドはありません。AppMeasurement 構文に従って、カスタムコードエディターを使用します。
AppMeasurementの s_objectID と Analytics 拡張機能のカスタムコードエディター
s_objectID
はグローバル変数で、Analytics トラッキングオブジェクトとは独立して動作します(デフォルトで s
)。この変数の有効な値は、100 バイトまでの任意の文字列です。この変数が定義されていない場合、Activity Mapはリンクテキストをリンクの識別情報として使用します。
この変数は、通常、HTML リンクの onClick
イベントで設定されます。
<a href="https://example.com" onClick="s_objectID='Example identifier';">Example link</a>
使用例
s_objectID
変数は、Activity Map レポートの精度を高めたい場合に役立ちます。
高度に動的なコンテンツからのリンクの集計
ニュースサイトや頻繁にアイテムを回転させる小売サイトなど、非常に動的なコンテンツを持つサイトもあります。Activity Map ではデフォルトでリンク URL を識別子として使用するので、リンクが頻繁に変更されるページで最もクリックされる領域を理解するのは困難です。これらのリンク内で s_objectID
を使用する場合、Activity Map は、参照先の URL に関係なく、集計できるリンクを認識します。
<a href="story1.html" onClick="s_objectID='Top left link';">Story 1</a>
<a href="story2.html" onClick="s_objectID='Top center link';">Story 2</a>
<a href="story3.html" onClick="s_objectID='Top right link';">Story 3</a>
リンクが指す場所や、これらのリンクを変更する頻度に関係なく、Activity Map は、s_objectID
の値に基づいてデータを集計します。
ページ上でリンクを別々に維持する
一部のサイトには、異なる場所の同じ場所を指すリンクがあります。例えば、サイトのヘッダーとフッターの両方にあるホームページへのリンクを指定します。これらのリンクは同じ URL なので、Activity Map はそのデータを集計します。s_objectID
変数を使用して区切ることができます。
<a href="index.html" onClick="s_objectID='Header home link';">Example link in Header</a>
<a href="index.html" onClick="s_objectID='Footer home link';">Example link in Footer</a>
リンクが同じ URL を指している場合でも、Activity Mapはレポートでそれらを正しく区別するために s_objectID
変数を使用できます。