パケットアナライザー
パケットアナライザーを使用すると、実装によってアドビのデータ収集サーバーに送信されたデータを表示できます。
Adobe Experience Cloud デバッガーと同様、パケット監視ではどのデータパラメーターがイメージリクエストに渡されているかが示されますが、パケット監視は次に示す追加機能も提供します。
- イメージリクエストをトラッキングするカスタムリンクの表示
- JavaScript 以外の導入メソッド(ハードコードされたイメージリクエストや Appmeasurement など)を使用するイメージリクエストの表示
Analytics の要求を表示するには、「b/ss」を使用して送信要求をフィルターします。
極めてまれなケースですが、デバッガーは、アドビの Analytics 処理サーバーに対して実際には要求がおこなわれないにもかかわらずイメージリクエストをレポートすることがあります。パケット監視の使用は、特定のイメージリクエストが正常に実行されていることを確認する上でとても高い効果があります。
アドビでは公式のパケット監視を提供していませんが、インターネットには様々なパケット監視があります。便利と評価されているパケット監視のいくつかを以下に示します。
一般的な HTTP 応答のステータスコード
AppMeasurement がアドビのデータ収集サーバーにデータを送信すると、サーバーは応答ステータスコードで応答します。
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200 OK:データ収集サーバーからの最も一般的な応答。イメージリクエストが正常に受信され、透明なイメージが返されました。
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302 FOUND:この応答を受け取る理由はいくつか考えられます。
- 訪問者の最初のイメージリクエスト:リダイレクトは、ユーザーが初めてサイトを訪問した場合に発生します。このリダイレクトは、訪問者 Cookie を取得するためのものです。データ収集には影響しません。
- Comscore と Adobe の統合:組織で Comscore/Analytics 統合を使用している場合、各イメージリクエストの結果は常に 302 応答になります。
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404 NOT FOUND:この応答は、イメージリクエストが見つからず、データがアドビのデータ収集サーバーに送信されないことを意味します。この応答は、ハードコードされたイメージリクエストが正しく形式設定されていない場合にも発生します。この問題を解決するには、Analytics を実装した個人またはチームに相談してください。
応答コード内の NS_BINDING_ABORTED
このメッセージが発生する理由は、リンクトラッキングイメージリクエストが、アドビのデータ収集サーバーからの応答を待機する前にブラウザーに次のページへの移動を許可するように設計されていることです。
イメージリクエストに対するアドビの応答は、ブランクの 1 x 1 透過イメージのみであり、ページの内容とは関係ありません。アドビのパケット監視に、「200 OK」の応答または「NS_BINDING_ABORTED」の応答を含む行項目がある場合、データはアドビのサーバーに到達しています。ページがそれ以上待機する必要はありません。
プラグインとして統合されたパケットモニターでは、完全応答が表示されることがほとんどありません。完全応答が受信されなかったことが原因で中止されたものとして、リクエストが表示される傾向があります。これらのモニターでは、中止されたのがリクエストと応答のどちらだったかが区別されることはほとんどありません。通常、スタンドアロンのパケットモニターはより詳細なメッセージを保持しており、ステータスがより正確にレポートされます。例えば、ユーザーが Charles 内で「Client closed connection before receiving entire response(クライアントは応答全体を受信する前に接続を閉じました)」というメッセージを取得したとします。これは、データが Adobe サーバーに到達したが、1 x 1 ピクセルを受信する前にブラウザーが次のページに移動したことを意味します。
外部パケットモニターが応答でなくデータ収集リクエストの中止をレポートしている場合、問題の可能性があります。Adobe Customer Care からトラブルシューティングのサポートを受けることができます。