多変量分析テストでは複数のエクスペリエンスを比較するので、有意な結果を得るためにはどの程度のトラフィックが必要かを把握しておくことが重要です。トラフィック見積もり機能は、ページに関する統計情報とテスト中のエクスペリエンスの数に基づいて、テストを正常に完了させるために必要なトラフィック数とテスト期間を見積もります。
トラフィック見積もりでは、次の条件を満たすために必要なサンプルのサイズを予測します。
95%の信頼性
これは、実際には上昇が見られないにもかかわらず上昇が見られると誤検出される確率が 5%(100% - 信頼水準)であることを意味します。
80%の統計的検出力
これは、このテストで 25%以上の上昇率を検出できる確率が 80%であることを意味します。
25%以上の上昇率を確実に検出可能
Target は、25%以上の上昇率を 80%の確率で検出するために必要なトラフィック量を計算します。
このテストでは、ボンフェローニ補正を使用して、多重比較の補正をおこないます。この方法は保守的な方法として知られていますが、確実に検出可能な最低上昇率を比較的大きく設定することで、バランスをとることができます。
また、トラフィック見積もりでは、設計したテストが成功するために十分なトラフィックがあるかどうかについてのフィードバックも提供されます。
Experience Composer で、「トラフィック」アイコンをクリックします。
トラフィック見積もりが表示されます。「トラフィック」アイコンをもう一度クリックすると、トラフィック見積もりを非表示にできます。
「標準的なコンバージョン率」、「推定訪問者数(日単位)」、「テスト期間」を入力します。
トラフィック見積もりでは、これらの統計情報を使用して、テストの実行を成功させるために必要な調整の内容を特定します。
トラフィック見積もりの上部付近に、入力した値に基づく計算結果が表示されます。
数値を変更すると、見積もりも変更されます。例えば、数多くのエクスペリエンスをテストしており、コンバージョン率およびインプレッション数が非常に低い場合、トラフィック見積もりでは、テストを成功させるためにどの程度の期間の実行が必要かが示されます。トラフィック量が非常に低い場合、トラフィック見積もりは、テストの実行期間を希望の日数に抑えるため、エクスペリエンスの数を減らすよう提案することもあります。
十分なトラフィックがない場合は、次のいずれかまたは両方をおこなうことができます。
十分なトラフィックが確保されるという評価が得られるまで数字を調整し、それに応じて、テストをデザインします。