この情報は、プッシュメッセージのトラブルシューティングに役立ちます。
Mobile Services のプッシュメッセージは、次のタイプの遅延を伴うことがあります。
Analytics のヒットの待機
どのレポートスイートにも、受信する Analytics のヒットをいつ処理するかを決定する設定があります。デフォルトは、1 時間ごとです。
Analytics のヒットの実際の処理にかかる時間は最大 30 分ですが、通常は 15 ~ 20 分です。例えば、あるレポートスイートでは 1 時間ごとにヒットが処理されます。最大 30 分の処理時間を必要とする場合、受信ヒットをプッシュメッセージに使用できるようになるまでに最大 90 分かかる場合があります。あるユーザーがアプリを午前 9 時 1 分に起動した場合、ヒットが新しいユニークユーザーとして Mobile Services UI に表示されるのは、午前 10 時 15 分~ 10 時 30 分になります。
プッシュサービスの待機
プッシュサービス(APNS または GCM)は、メッセージを直ちに送信できないことがあります。めったに起こりませんが、5 ~ 10 分の待ち時間が生じます。プッシュメッセージのレポートビューを見て、メッセージ履歴テーブルにあるメッセージを探し、発行数を確認することで、プッシュメッセージがプッシュサービスに送信されたことを確認できます。
プッシュサービスでは、メッセージが送信されることは保証されません。サービスの信頼性について詳しくは、適切なドキュメントを参照してください。
無効な API キー
次の理由で、API キーが無効となっている可能性があります。
API キーの有効性の判断
API キーの有効性を判断するには、次のコマンドを実行します。
# api_key=YOUR_API_KEY
#curl--header"Authorization:key=$api_key"\
--headerContent-Type:"application/json"\
https://gcm-http.googleapis.com/gcm/send\
-d"{\"registration_ids\":[\"ABC\"]}"
返された 401 HTTP ステータスコードは、APIキーが無効であることを意味します。それ以外の場合は、次のようになります。
{"multicast_id":6782339717028231855,"success":0,"failure":1,
canonical_ids":0,"results":[{"error":"InvalidRegistration"}]}
また、「"ABC"
」をトークンと置き換えることで、登録トークンの有効性をチェックできます。
次の理由で、APNS 証明書が無効になっている可能性があります。
.p8
ファイルではなく、.p12
ファイルを使用しています。次の例は、VRS を使用した場合のプッシュ失敗の解決方法を示しています。
次のお客様には iOS アプリが 2 つあります。
a.appid contains "PhotoShop_iOS_app_SF"
a.os contains "iOS"
この例では、Photoshop ユーザーが PhotoShop_iOS_app_SF アプリにプッシュを送信すると、すべての PhotoShop_iOS_app_SFアプリユーザーが期待どおりにプッシュメッセージを受け取ります。しかし、ユーザーが PhotoShop_iOS_app_LAアプリにメッセージを送信すると、その VRSID 定義セグメントが正しくない(a.os contains "PhotoShop_iOS_app_LA"
ではなく iOS
となっている)ので、AllAdobe PhotoShop_apps のすべての iOS ユーザーにメッセージが送信されます。メッセージは依然として PhotoShop_iOS_app_LA ユーザーに届きますが、PhotoShop_iOS_app_SF アプリの証明書が異なるので、メッセージはPhotoShop_iOS_app_SF ユーザーのプッシュ ID をブロックリストに記載します。セグメントが a.os contains "PhotoShop_iOS_app_LA"
と定義されていた場合、プッシュメッセージはPhotoShop_iOS_app_LAユーザーにのみ送信されていました。
PhotoShop_IOS_app_LA プッシュ証明書を使用して渡された場合、PhotoShop_iOS_app_SF のプッシュ ID は invalid
として復活します。
VRS を使用しているアプリ用にプッシュメッセージを作成して 保存して送信 をクリックすると、リストされている各アプリに有効な証明書がある必要があることを確認するアラートが表示されます。各アプリに有効な証明書がない場合、オーディエンスセグメントは無期限にブロックリストに記載され、今後、影響を受けるユーザーにプッシュメッセージを送信できなくなる可能性があります。オーディエンスセグメントについて詳しくは、「オーディエンス:プッシュメッセージ用のオーディエンスオプションの定義および設定」を参照してください。