このプロパティは、訪問者のExperience CloudとAnalytics IDが1つのドメインから2つ目のドメインに移動すると、それらを上書きします。 IDを上書きするには、IDサービスを所有し、各ドメインに実装している必要があります。 このコードでは、制御していないドメインのIDを上書きできません。
構文: Visitor.overwriteCrossDomainMCIDAndAID: true|false
(デフォルトは false
)
コードサンプル
JavaScriptコードは次の例のようになります。
//Call the ID service
var visitor = Visitor.getInstance("INSERT-MARKETING-CLOUD-ID-HERE", {
...
//Set overwrite property
overwriteCrossDomainMCIDAndAID: true
});
使用例
サイト訪問者を追跡するために、ID サービスは、Experience Cloud ID(MID)をブラウザー Cookie に書き込みます。次の表のリストと、別のドメインのIDサービスによって設定された既存のMIDを上書きする場合の一般的な使用例を説明します。
使用例 | 説明 |
---|---|
異なるドメインランディングページの訪問者の識別 |
ドメイン A および B を所有しているとします。この場合、以下の場合に Visitor.overwriteCrossDomainMCIDAndAID: true を設定できます。
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ランディングページとコンバージョンページの間の訪問者の特定 |
ドメイン A および B を所有しているとします。この場合、以下の場合に Visitor.overwriteCrossDomainMCIDAndAID: true を設定できます。
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モバイルアプリからWebブラウザーへの訪問者の識別 |
この使用例は、少し異なります。 モバイルアプリからWebサイトに移動するユーザーの識別に関係します。 この場合、訪問者には、既にモバイルアプリによってローカルにMIDが設定されており、Webサイトのcookieには別のMIDが設定されています。 Visitor.overwriteCrossDomainMCIDAndAID: true を設定して、ブラウザーの Cookie に設定された MID をモバイルアプリで設定された MID で上書きできます。 |