AEM Sites コンテンツを整理する方法と AEM の翻訳ツールの仕組みについて説明します。
AEM Sites 翻訳ジャーニーの以前のドキュメント(AEM Sites コンテンツの概要と AEM での翻訳方法について)では、AEM Sites の基本概念を説明し、以下を達成できました。
この記事では、これらの基本事項に基づいて、AEM によるコンテンツの保存と管理の仕組みと、AEM の翻訳ツールを使用してそのコンテンツを翻訳する方法を理解します。
このドキュメントでは、AEM で Sites コンテンツの翻訳にどのように取りかかればよいかを説明します。読み終えると、以下を達成できます。
AEM コンテンツの翻訳を開始するには、いくつかの要件があります。
AEM のような大規模 CMS を使い慣れていない場合は、先に進む前に基本操作のドキュメントを確認することをお勧めします。「基本操作」ドキュメントはこのジャーニーの一部ではないので、読み終えたら、このページに戻ってください。
project-administrators
グループのメンバーであること翻訳担当者にとっては、AEM でのコンテンツの管理方法を深く理解することは重要ではありません。ただし、基本概念と用語を知っておくと、後で AEM の翻訳ツールを使用する際に役に立ちます。最も重要なのは、効果的に翻訳するためには、自社のコンテンツとその構造を理解することです。
Sites コンソールには、コンテンツの構造の概要が表示されるので、コンテンツ内を簡単に移動できるほか、新しいページの作成、ページの移動とコピー、コンテンツの公開など、コンテンツの管理が容易になります。
Sites コンソールにアクセスするには:
グローバルナビゲーションメニューで、ナビゲーション/サイトをクリックまたはタップします。
Sites コンソールが開いて、コンテンツの最上位ノードが表示されます。
ウィンドウの右上にある表示セレクターを使用して、s「列表示」を選択してください。
列内の項目をタップまたはクリックすると、その下にある階層のコンテンツが右側の列に表示されます。
列内の項目のチェックボックスをタップまたはクリックすると、その項目を選択でき、選択した項目の詳細が右側の列に表示され、選択した項目で使用可能なアクションが上のツールバーに表示されます。
左上のパネルセレクターをタップまたはクリックすれば、コンテンツの概要をツリー状に表示する、コンテンツツリーを表示することもできます。
これらのシンプルなツールを使用すると、コンテンツ構造内を直観的に移動できます。
通常、コンテンツアーキテクトはコンテンツ構造を定義し、コンテンツ作成者はその構造内でコンテンツを作成します。
翻訳担当者としては、その構造内を移動方法や、コンテンツがどこにあるかを理解することが重要です。
Sites コンソールでは、コンテンツ内を移動できるほか、構造の概要も表示することもできます。個々のページの詳細を確認するには、サイトエディターを使用する必要があります。
ページを編集するには:
Sites コンソールを使用してページを探し、選択します。個々のページを選択するには、そのページのチェックボックスをタップまたはクリックする必要があります。
ツールバーの「編集」オプションをタップします。
サイトエディターが開き、選択したページが新しいブラウザータブに編集用に読み込まれます。
コンテンツにマウスポインターを置くかコンテンツをタップすると、個々のコンポーネントのセレクターが表示されます。コンポーネントは、ドラッグ&ドロップ可能なページを構成する構築ブロックです。
ブラウザーで Sites コンソールのタブに切り替えれば、いつでもコンソールに戻ることができます。サイトエディターを使用すると、コンテンツ作成者やオーディエンスに表示されるページのコンテンツをすばやく表示できます。
コンテンツ作成者は、サイトエディターを使用してサイトコンテンツを作成します。
翻訳担当者としては、サイトエディターを使用してコンテンツの詳細を表示する方法を理解することが重要です。
AEM のコンテンツは、その構造によって決まります。AEM では、コンテンツ構造に関する要件はほとんどありませんが、プロジェクト計画の一環としてコンテンツ階層を慎重に検討することで、翻訳をより簡単に行うことができます。
AEM プロジェクトの最初に、翻訳の計画を立案します。プロジェクトマネージャーやコンテンツアーキテクトと早い段階から緊密に連携します。
国際化プロジェクトマネージャーは、翻訳するコンテンツと翻訳しないコンテンツの決定や、地域やローカルのコンテンツ制作者が変更できる翻訳コンテンツを定義する責任を負う独立した役割として必要になる場合があります。
前述のとおり、コンテンツアーキテクトと協力して、プロジェクトに適したコンテンツ構造を決定します。ただし、以下に示す構造は実証済みでシンプルかつ直感的であり、非常に効果的です。
プロジェクトのベースフォルダーを /content
の下に定義します。
/content/<your-project>
コンテンツのオーサリングに使用される言語は、言語ルートと呼ばれます。この例では、言語ルートは英語で、そのパスは次のようになります。
/content/<your-project>/en
ローカライズが必要になるプロジェクトコンテンツは、すべて言語ルートの下に配置してください。
/content/<your-project>/en/<your-project-content>
翻訳は、言語ルートと同じレベルに兄弟フォルダーとして作成してください。そのフォルダー名は言語の ISO-2 言語コードを表す名前にします。例えば、ドイツ語の場合、パスは次のようになります。
/content/<your-project>/de
これらの言語フォルダーは通常、コンテンツアーキテクトが作成します。作成されていない場合、AEM では、後で翻訳ジョブを作成することはできません。
最終的な構造は次のようになります。
/content
|- your-project
|- en
|- some
|- exciting
|- sites
|- content
|- de
|- fr
|- it
|- ...
|- another-project
|- ...
コンテンツの特定のパスは、後で翻訳を設定する際に必要になるので、メモしておいてください。
コンテンツ構造の定義は通常、コンテンツアーキテクトが担当しますが、多くの場合、翻訳担当者との共同作業になります。
ここでは念のため、詳細を説明しました。
これで、Sites コンソールとサイトエディターの概要とコンテンツ構造の重要性を理解したので、次に、コンテンツの翻訳方法を見ていきます。AEM の翻訳ツールは非常に強力ですが、その概要は簡単に理解できます。
通常、コネクタはインスタンスに対して 1 回だけセットアップし、ルールはプロジェクトごとにセットアップします。その後、翻訳プロジェクトを使用してコンテンツを翻訳し、その翻訳を継続的に最新の状態に保ちます。
これで、AEM Sites 翻訳ジャーニーのこのステップが完了し、以下を達成できました。
この知識を基に、AEM Sites 翻訳ジャーニーを続けてください。次に、翻訳コネクタの設定のドキュメントを参照しながら、AEM を翻訳サービスに接続する方法について説明します。
翻訳コネクタの設定のドキュメントを確認して、翻訳ジャーニーの次のステップに進むことをお勧めします。ジャーニーに必須ではありませんが、この記事で取り上げたいくつかの概念について詳しく説明している追加のオプションリソースを以下に挙げます。