このページでは、Experience Manager as a Cloud Service 2020.6.0 の一般的なリリースノートの概要を説明します。
Experience Manager as a Cloud Service 2020.6.0 のリリース日は 2020 年 6 月 4 日です。
AEM as a Cloud Service リリース 2020.6.0 の AEM Sites の新機能と更新点について説明します。
コアコンポーネントのリリース 2.9.0 は、AEM Sites の一部として使用できるようになり、以下が含まれます。
レイアウトコンテナ内のコンポーネントが、レイアウトコンテナをコピーして再度ページに貼り付けると表示されない。
レイアウトコンポーネントのサイズ変更に関する問題を修正。
Angular のみのページと、AEM および Angular ページのルーティングを管理する機能を追加。
下向き矢印を使用して参照モードで移動する際に、ページを作成ダイアログで、Masonry 項目の役割とステートのナレーションが可能になりました。
ナビゲーションにリンクを追加し、ユーザーがスキップしてメインコンテンツに移動できるようにしました。
スクリーンリーダーの機能強化。
AEM プロジェクトの pom.xml 内のリモートリポジトリーへの参照をすべて削除することで、AEM プロジェクトのビルド時間が短縮されますhttps://downloads.experiencecloud.adobe.com/content/maven/public
。
以前その場所でホストされていた AEM as a Cloud Service の SDK API Jar は、Maven のデフォルトのアーティファクトリポジトリーである Maven Central に配置されています。
AEM as a Cloud Service リリース 2020.6.0 の Cloud Manager の新機能と更新点について説明します。
Cloud Manager でのロールがビジネス所有者のユーザーは、サンドボックスプログラムをランディングページから(プログラムカードのクイックアクションボタンを使用して)またはプログラム内から削除できるようになりました。
詳細は、サンドボックスプログラムの削除を参照してください。
Cloud Manager のビジネス所有者またはデプロイメントマネージャーのロールにあるサンドボックスプログラムユーザーが、Cloud Manager UI を使用して、実稼動環境とステージ環境のセットを削除できるようになりました。削除オプションが、プログラムの概要ページの環境カードと、環境ページの両方から利用できるようになりました。実稼動環境またはステージ環境で削除オプションを選択すると、セットの他の内容も削除されます。
詳細は、サンドボックスプログラムの削除を参照してください。
ランディングページにコーチマークを付け、基本的なナビゲーションについてユーザーに通知し、指示します。
プログラムの概要ページにコーチマークを付けて、Cloud Manager 内部の基本的なナビゲーションに関する情報を提供し、ユーザーが開始できるように指示します。
Cloud Manager で学習ページが利用できるようになり、トップナビゲーションからアクセスできます。このページには、Cloud Manager で割り当てられたロールに関連して、最も頻繁に使用されるワークフローについてユーザーが知るのに役立つリソースが含まれています。
サンドボックスプログラムは、サンドボックスバッジによって識別されるようになります。このバッジは、ランディングページのプログラムカードと、プログラムの概要ページで、プログラム名の横に表示されます。
「システム管理者」のロールを持つユーザーは、Admin Console 内の場所に 1 回のクリックでアクセスできるようになりました。この場所から、ユーザーのロールや Cloud Manager への権限を管理できます。「アクセスを管理」ボタンが、ランディングページの「プログラムを追加」ボタンの横に表示されて使用できるようになりました。
詳細は、システム管理者のタスクを参照してください。
「システム管理者」のロールを持つユーザーは、Cloud Manager から直接オーサーインスタンスに対して 1 回のクリックでアクセスできるようになりました。
詳細は、オーサーインスタンスへのアクセス管理を参照してください。
ビルドログに、スキップされたコンテンツパッケージを含む、検出されたアーティファクトのリストが含まれるようになりました。
ビルド手順で、生成されるすべてのコンテンツパッケージに、名前、グループ、バージョンのすべての必須プロパティが含まれていることを検証できるようになりました。
ビルド手順で、ビルドで少なくとも 1 つのコンテンツパッケージが生成されたかどうかを検証できるようになりました。
特定の状況で、プログラムを作成ダイアログボックスのアイコンの表示がずれていました。
AEM リリース ID が、プログラムの概要ページに一貫して表示されなかった問題を修正しました。
実稼動パイプラインを設定する際に、一部の顧客に対して、スケジュール済みデプロイメントオプションが表示されない問題を修正しました。
サンドボックスプログラム内の環境が、一定期間アクティビティが検出されない場合、休止状態になる。このステータスは、Cloud Manager では確認されません。このステータスが確認されるのは、開発者コンソールを経由した場合です。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
Cloud Manager から開発者コンソールへの直接リンクが、サンドボックスプログラムの環境を非休止/休止にするオプションを表示しない。これを解決するには、開発者コンソールで、url の末尾にパターン #release-cm-p1234-e5678
を追加します。ここで、1234 はプログラム ID、5678 は環境 ID です。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
拡張スマートタグに関するガイド付きユーザーエクスペリエンス(Adobe Sensei 搭載)
拡張スマートタグを使用すると、組織はスマートタグモデルに対して、汎用のスマートタグに加えて、顧客固有のビジネスタグに基づいて画像を認識するようにトレーニングすることができます。
このリリースでは、一連の顧客固有のタグに対するスマートタグのトレーニングを設定し、アセットを使用してトレーニングする新しいガイド付きのユーザーエクスペリエンスが提供されます。これは、今後認識され、タグ付けされることになります。エクスペリエンスは、より直感的になりました。
拡張スマートタグをトレーニングして、スマートタグの直感的なトレーニングを実施します。「アセットにスマートタグを追加する方法」を参照してください。
3D コンテンツの取得、プレビュー、配信のサポート
3D ファイルを AEM Assets 内に保存して使用できるようになりました。OBJ、STL、GLTF、GLB ファイルなど、様々なコア 3D ファイルのアップロードや、プレビュー、使用が可能です。Dynamic Media が加わったことで、非依存型の URL やビューアを使用して、3D エクスペリエンスを設定および配信できます。これには、Dynamic Media 3D エクスペリエンスビューア、サイト 3D ビューアコンポーネント、および Dynamic Media 経由で 3D ファイルを配信する機能(AR/VR)が含まれます。詳しくは、Dynamic Media での 3D アセット操作を参照してください。
Adobe XD の Adobe Asset Link のサポート
Experience Manager Assets の最新リリースでは、Adobe XD v29.3 と共にリリースされた、新しい Adobe Asset Link プラグインがサポートされます。この統合により、デザイナーは、Adobe XD アプリケーションを終了することなく、自身のデザインで Experience Manager のアセットにアクセスして使用できます。Adobe XD ドキュメントの Adobe Asset Link を参照してください。
このリリースで、クリエイティブユーザーやデザイナーは、Adobe XD、Photoshop、Illustrator、InDesign など様々な Creative Cloud デスクトップアプリケーションで、Adobe Asset Link を使用して AEM Assets で管理されているアセットを操作できるようになりました。
アクセシビリティの強化
Adobe Experience Manager Assets は、Web コンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)v2.1 ガイドラインに準拠してアクセシビリティを強化しました。次の使用例やインターフェイスでのアクセシビリティが改善されました。
ユーザーインターフェイス要素はスクリーンリーダーに適しており、キーボードを使用してアクセスでき、コントラストも優れています。次に、拡張機能の詳細リストを示します。
公開を管理ページのオプション、範囲、ワークフローの各進行状況バーを、スクリーンリーダーが進行状況バーとして読み上げない。代わりに、スクリーンリーダーユーザーは、これらのステータスインジケーターをタブリストとして認識してしまう。(CQ-4273015)
アセットのプロパティページでタグを追加する場合、タグのツリー構造に移動する。スクリーンリーダーユーザーは移動しても何も聞こえないので、このツリー構造にアクセスすることができない。(CQ-4272964)
リンクの共有ダイアログで、参照モードで移動するときに、スクリーンリーダーに次の現象が発生する。
メタデータスキーマエディターページとその要素がキーボードを使用してアクセスできるようになり、スクリーンリーダーに適するようになりました。(CQ-4272953)ユーザーは、NVDA ブラウズモードでキーボードを使用してコンポーネントをドラッグできます。(CQ-4296326)
Assets ユーザーインターフェイスで、表示設定にキーボードからアクセスできない。(CQ-4289038)
黄色の評価アイコンの輝度の比率が 3:1 未満で、視覚や色の知覚を持たないユーザーの役に立たない。星評価はアセットのタブまたはカード表示に表示されます
一部のユーザインターフェイス要素の色とコントラストが更新され、視覚が限られたユーザや、色の知覚を持たないユーザが、これらのユーザインターフェイス要素を区別できるようになりました。例えば、アセットのプロパティの「詳細」タブの「評価」セクションと、カード表示の星評価アイコンの色は、コントラストに合わせて変更されます。(CQ-4295106)
スクリーンリーダーは、コンボボックス(異なるページの様々なフィールド)のリストボックスポップアップメニューの項目をリストとして読み上げることができるようになりました。(CQ-4294017)
ワークフローをアセットに適用するのに、タイムラインの山形の矢印にキーボードを使用してアクセスできます。(CQ-4289268)
ユーザーは、アセットのプロパティページの「基本」タブにある「タグ」フィールドで、選択したタグを x
記号で削除できます。スクリーンリーダーが、選択したタグの目的と数を読み上げるようになりました。(CQ-4273033)
キーボードを使用して、読み取り専用フォームフィールドをフォーカスできます。例えば、アセットのプロパティページの「基本」タブにある無効なフィールドです。(CQ-4273031)
キーボードを使用して左側のサイドバーのアセットをフィルタリングするオプションにアクセスできます。(CQ-4273018)
スクリーンリーダーは、パスフィールドなどの様々なコンボボックス要素の目的と、アセットのプロパティページの「基本」タブで「選択」ダイアログを開くオプションを読み上げます。(CQ-4273016)
ビデオのボリュームコントロールが、キーボードを使用してアクセスできます。(CQ-4272696)
Assets ユーザーインターフェイスの操作可能なオプションの多くが、キーボードを使用するときにフォーカスを示さない。(CQ-4272694)
スクリーンリーダーユーザーは、リスト表示の行が選択可能な場合に、キーボードを使用してその行を知ることができるようになりました。ポインターを列に合わせたときに情報が通知されます。(CQ-4271824)
ログインページ上の「ユーザー名」や「パスワード」フィールドなど、一部のフォームフィールドで、プレースホルダーの値を使用してアクセシブルなラベル付けを行います。(CQ-4271716)
リンクや、アセットページのヘッダーとズームオプション、フォルダーナビゲーションオプションなどのインタラクティブなユーザーインターフェイス要素が、キーボードを使用してアクセスできるようになりました。(CQ-4271412)
Adobe Experience Manager Assets 上のすべての参照済みページのタイトルが一意になりました。(CQ-4271409)
その他の機能強化
このリリースでは、その他にも次の機能強化が行われています。
上記の新機能に加えて、現在のリリースでは、Assets に対するお客様のご意見に基づき、次のバグ修正が行われています。